噴出花火
最近暑くなってきたので、花火の話題でも
まるで不発弾のように天へと打ち上げられた、いや切り離されたその球体は刃物の鈍い音と共に俺の周りで無数に打ち上げられた。不発なのにもかかわらずその花火の直下では赤く勇ましい噴出花火が轟轟と燃え盛っていた、構造はあまり変わらないのにもかかわらず、俺の周りだけでその花火は踊り狂っていた、火花があたりに飛来し、挙句の果てには俺自身にも降りかかる、熱い、熱い、液体となって。
街中で突然それは起こった、何かの偶然なのかそれとも必然なのか、俺の周りには無数のデュラハンとなった遺体が転がっていた。
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