表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ちいさな3つのながれぼし

「ながれぼしに3回おねがいすると それがかなうんだよ」

そうしんじる人は ながれぼしをみると おねがいをします。

そのことは とおくはなれたばしょにすんでいる 

ながれぼしたちもしっていました。


きょうはたくさんのながれぼしが みんなのそらへととんでいく日です。

ながれぼしたちは みんなのおねがいをかなえてあげようとおもっています。


「じゃあ いってきますよ」 1ばんめのながれぼしが しゅっぱつしました。

すると ひとびとのあたまのうえに ひとすじのひかりがよこぎりました。


これをみたひとたちが すぐにおねがいをしました。

きえてしまうまでに3回おねがいができると

そのおねがいごとが のこっているながれぼしたちのところにとどきます。

すこしまっても それがありません。

「1ばんめのながれぼしで 3回おねがいできたひとはいません!」

ながれぼしたちはすこしかなしくなりました。


まだしゅっぱつしていない ながれぼしたちはかんがえました。

「もうすこしながく見られるようにしたらいいんだね」

「でもどうしたらみんなにながく見られるのかな」


そんなはなしをしているあいだに

たくさんのながれぼしたちが しゅっぱつしていました。



「3回おねがいできたひとがいたよ!」

「どんなおねがいかな!?」

とながれぼしたちはよろこんでいます。


『みんなのえがおがふえますように』


そのおねがいをうけたながれぼしは ほかのながれぼしよりも大きくて

よぞらをあかるくするほどひかり ながいじかんをかけてとんでいきました。


「どうやらからだが大きいほうがながくみられるみたいだね」

「ぼくたちはそんなにからだは大きくないよ」

ながれぼしたちは すこしでもながく みてもらいたいのです。

「3つずついっしょにいくっていうのはどうかな?」とだれかがいいました。

「3つずつ?」 みんなは よくわからないというかおをしています。

「3つずつくらいでかたをくんで いっしょにいくんだ。

だれか ぼくといっしょにいってみないか」

「そんなにうまくいくのかな」というこえが上がりましたが

「ぼくはいきます」と とても小さなながれぼしが手をあげました。


「ぼくだけなら すぐきえてしまうから だれかといきたいです」

そういうと ほかの小さなながれぼしたちもおなじように

3つずつのなかまをつくりました。



そして さいしょにこえを上げたながれぼしと とても小さなながれぼしと

うまくいくかわからないといったながれぼしが しゅっぱつします。


まっくらなそらを 1つになったながれぼしたちは

みんなのあたまのうえを ひかりながらすすんでいきます。

「あ、ながれたぞ!」とこえを上がり みんなはすぐにおねがいをいいました。


「3つにわかれた!」

いっしょうけんめいに かたをくんでそらをはしっていたながれぼしは

さいごは ひとつひとつにわかれ きえていきました。



のこっているながれぼしたちのところには 3つのおねがいがとどきました。

これは 小さいながれぼし3つが それぞれながいじかんにわたって

ひとびとのうえをかけぬけたしょうこです。


そしてつぎのとしには、とどいたおねがいごとがふえたそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] お星さまもいろいろ頑張ってるんですね! 楽しく読ませていただきました!
2021/12/31 19:32 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ