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11 転生したら息子が巨大化してた件

 俺と翔がゲームセンターを出ると外は暗くなっていた。

時刻は19時。どうやら6時間程遊んでしまっていたようだ。

空には、この世界が「桃色コスモス」の世界であることを示す、2つの月が浮かんでいた。1つは青色に、もう1つは地球と変わらない光で夜を照らしていた。

月が2つあるためか、夜は地球より明るく、街灯の光が不要なほどであった。

『そう言えば月が2つあるんだったな。昨日は気が滅入ってて、夜に買い物に出た時も、景色を楽しむ余裕はなかったから気付かなかったな。確か、あの青い月が、この世界の動物や人類の祖先などに魔力を与えた。その影響で祖先たちは進化の過程でエルフやドワーフ、獣人、魔族それに人魚などの様々な種族に分岐し、魔法を身につけたっていう設定だったか』と「桃色コスモス」の設定を思い出していると

「いやー、ゲームセンター舐めてた。めっちゃ、面白れぇな。なんだよあの最後の敵、倒した瞬間、急に俺たちの方に飛び込んで来やがって、画面突き破って出てきそうな勢いだったから、つい、魔法使うところだったぜ」と興奮した様子で翔が声を掛けてくる。

「ああ、あれか。確かにビビった。でもBGMが止まったから、なんか来るって察しちゃったんだよだな。あそこでエンディング流して、途中で止め、それと同時に飛び込んで来るって感じだったら完璧だったんだけどな」

「うげっ、お前それは、やばいだろ。それだったら絶対、魔法使ってた自信あるぞ」

「いや、魔法使うなよ。出禁になんだろ」

「冗談だ、冗談。そんぐらいビビるってことだよ。てか、こんな時間か帰ろうぜ。リオは何処住んでんだ?」

「俺はコスモスランドの南コスモスランドが最寄駅のところだ」

「まじか、じゃあ途中まで一緒だな。俺はハルジオンの方だコスモスランド出て南西の」

「じゃあ、一緒に帰るか」と言ってコスモス学園駅に向かう。

駅について、丁度来ていた電車に乗り、他愛のない話をしていると

「俺、この駅で乗り換えだから」と彼が降りる

「そっか、また明日」と手を振ると

「ああ、また明日な。今日は楽しかったぜ」と手を振り返して来る。

そうして、別れ1人になった車内で『前世では、尊敬するあの人がいるゲーム会社に入るのに青春の全てを懸けて、学生らしいことなんてこれっぽっちもしてこなかった俺がこんな青春らしい1日を過ごすとはな』と今日あったことを振り返っていると

電車が止まり、「南コスモスランド。南コスモスランド」とアナウンスが響く。

どうやら着いたらしい。電車を降り、駅を出る。

帰り道の途中にある店で、適当な食材を買って帰ると、家に着くと20時を過ぎていた。

家に着いて直ぐに、浴室に入り浴槽にお湯を入れ、部屋に入ると慣れた手つきで料理を始め、大学在学中の4年間で親元を離れ身につけた1人暮らしスキルを遺憾なく発揮し、料理を終えると、浴槽を確認し丁度よく溜まっていたのでお湯を止め、部屋に戻り食事を始める。

そうして、食べ終えると食洗器に食器をいれ、制服を脱ぎクローゼットにしまい込むと、残りの服や下着を洗濯籠に入れ、浴室に入り体を洗っているとあることに気づく。息子が立派なのだ。

『前世の俺のよりでけぇじゃねぇか、なっ、馬鹿な高校生になったばかりの奴に負けるのか』と戦慄する。

前世の慣れ親しんだ息子より立派なそれを見て、某女神が転生するRPGに出てくる人気キャラでご立派様と呼ばれる存在を頭に浮かべながら。体を洗い流し、浴槽に浸かるのも忘れてトボトボと浴室を後にするのだった。






これが世界的ゲームの新システム、ダ○マックスかぁ (すっとぼけ)

あと、こちらが本題ですが評価を初めていただけました。わざわざありがとうございます。

ストーリーの評価が文章評価より低かったのでこれからはストーリーの展開を意識してみようと思います。

そのためもしかしたら、今後投稿済みの作品を少し直すかもしれません。

今回の評価とても参考になりました。本当にありがとうございます。

今後も、皆さんから評価や感想をいただけると幸いです。

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