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んー。まだ、眠いけど、起きなきゃ。
顔を洗って、朝食の準備をします。
小麦粉を水で溶いて薄く焼いて、その上にレタスやキャベツの千切り、ササミを茹でて裂いたものをのせてドレッシングをかけたら、クルクルっと包んだものを8個作ります。あとは、スープにパンでたりるでしょうか?
「おはよう、アキラ。いい匂いだな。」
「おはようございます。体調は、どうですか?
朝食できたので、食べましょうか。」
「あぁ。」
テーブルに運んで食べます。
私は、2個で残りはカイルさんが食べました。
「うまい。野菜に味がついてるから、いくらでも食べれそうだ。」
スープまで、お代わりして、満足そうです。
「うまかった。アキラは、料理上手なんだな。」
「そーかな?普通だと思うけど・・・あっ、そうそう。これ、よかったら着て下さい。」
昨夜作った普通のシャツを渡します。
「ん?えっ?これ・・・」
シャツを広げて、固まってる。
「あのビラビラはちょっと・・・サイズ合うとおもうけど、キツイとか、動きにくいとか、いらないなら、置いてていいですよー。」
「いや、嬉しいよ!こんな普通のシャツが着たかったんだー。嬉しいよ。アキラが、作ってくれたのか?疲れてるって言ってたのに・・本当ありがとう!」
「じゃあ、お湯持ってくるので、身体拭いて着替えてくださいね。」
お風呂は、貸せないからね。
カイルさんが、身体を拭いて着替えている間に、片付けて、私もお店に行く準備をします。
「アキラ、世話になったな。シャツまでもらって。この礼はいつか必ずするからな。ほんとに、ありがとう!」
「いえ、お礼はいいので、倒れないように気をつけて下さい。お相手が見つかるといいですね!頑張ってください。私も、仕事に行くので一緒に出ますよ。」
言って、一緒に家を出て歩きます。
「まだこの街にいるんですか?いるんだったら宿屋確保して下さいね。」
「あぁ、まだ来たばかりだからな。少しいるよ。また、会ったらよろしくな!」
「はーい。あっ、私こっちなんで。じゃあ、気をつけて下さいねー。」
別れてお店に行きます。
「おはようございまーす。ザックさん。大丈夫ですか?寝れました?」
「おはよう、アキラ。大丈夫だ。マーサは、しばらく休むから悪いが、店は早めに閉めるよ。」
「わかりました。無理しないで下さいね。あっ、これ、お祝いです。ソラくんの服。赤ちゃんの服って、わからなかったので、おかしかったら作り直しますね!」
「ありがとう。準備しようか。」
「はい!」
今日も、忙しいけれど、売り切れゴメン!で、お店を閉めます。
「ゆっくり休んでくださいねー。マーサさんにも、よろしく。じゃあまた、明日。」
「あぁ、お疲れ様。気をつけてな。」
いつもより、早い時間なので、お店を見て帰ろう。
「あら、アキラ!お店は?」
「フィーナちゃん、あれ?身長伸びた?」
前に会った時と目線が違う。
しかも、身長だけじゃなく胸も成長してる・・・
なんてこったぁ!
「何言ってるの?もう成人するんだから成長するのは、当然でしょ?アキラもって、成人してたんだったね。ゴメン!アキラ。えっと・・あの」
「いいの、いいの!気にしないで!お相手は、決まったの?」
「うん。幼馴染のフェル。カッコいい訳じゃないけど。気がついたら側にいてくれてるの。それが、嫌じゃないなって思って。」
顔を赤くしながら、話してる。
可愛いいなぁ。
「よかったね!幸せにね!」
「ありがとう、アキラ。」
「おめでたい事が続くなぁ。マーサさんも出産したんだよー。男の子。可愛いいの。マーサさんがしばらく休むからお店早めに閉める事になったの。」
「そっかー。おめでとう!お母さんに教えなきゃ!じゃあ、早く帰れるなら、今度ゆっくり話ししよう?」
「うん、楽しみにしてるねー。気をつけて帰ってね!」
野菜と、肉を買って、お祝い何がいいかなぁ?と考えながら家に帰ります。
フィーナちゃんだけじゃなく、メルちゃんのも考えなきゃだね。
成人のプレゼントは、レース編みでブレスレットを作ったんだけど、結婚のお祝いはランチョンマットに刺繍したらいいかな?自分で作るかな?
うーん、明日マーサさんに聞けたら聞こう。