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小さくたっていいじゃない!  作者: 蘇芳 誉
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「んっ。」

声がしたので、起きたのね。

「目が覚めました?」

さっき作った

スポーツドリンクをコップに入れて持っていきます。

「君は?俺は一体・・・」

スポーツドリンクを渡しながら、

「私の家の前で倒れてたんですよ。どうしようかと思ったけど、熱が微妙だったんで、家にいれたんですよ。運ぶの大変だったんですからね!」

「すまない。熱があったのか・・・これは、飲みやすいな!うまい!で、なぜ床に寝かせてるんだ?」

「床って、畳なんだけど・・・うちは、私のベッドしかないんです。文句言うなら、宿屋に行ってください。」

「いや、文句はない。迷惑をかけた。すまない。」

あわてて、謝ってきます。

「体調は、どうですか?元気なら、出て行っていいですよ。」

「いや、暗くなってるから、宿屋もいっぱいかもしれんしな。よかったら、泊めてもらえないだろうか?」

はぁー。ため息をつきます。

「しかたないですね。あっ、私は、アキラです。お腹空いてます?スープくらいなら大丈夫ですか?」

「あぁ、俺は、カイルだ。腹は減ってるから、スープだけじゃなく、他ももらえるだろうか?」

むぅ。遠慮しない人ですねー。

はぁー。またまたため息をついてしまう。

しかたないので、作った晩御飯を準備します。

テーブルに準備して、食べるようにすすめます。

室内で靴を履いていないのに驚いてるけど、私の家のルールって事で裸足で移動してもらいます。

私の晩御飯を、カイルさんにあげたので、何にしよう。でも、もう作りたくないので、パンとスープだけにします。

「うまい!」綺麗に食べてます。

「アキラは、それだけでたりるのか?もっと、しっかり食べないと、成長しないぞ!」

ムカッ!

「余計なお世話よ!私は、これ以上成長しないんだから、放っておいてよ!大体、私の晩御飯を食べてるのは、あなたよ?今日は、疲れてこれ以上作る気ないんだから、これでいいのっ!」

「⁈すまない。アキラの食事を食べてしまって・・」

「もういいよ。私もごめんなさい。疲れてて、あなたに当たってしまって。」

「いや、いいんだ。しかし、成長しないってどういうことだ?まだまだこれから、成人するまでに成長するだろう?」

はぁー。グイグイと、抉ってきますねー。

「私、これでも成人してるの。身長は、これ以上伸びないのよ。」

「その身長で成人⁈なっ、・・・いや、すまない。俺以外にもいたのか・・・」

「なによ?小さいからって、バカにしないでよね!」

「いや、俺も成人してるんだか、身長が低いんだ。」

「はぁ?どこが?」

ケンカ売ってるよねぇ?

さっき、布団からテーブルに移動するときにみたら、背が高かったもん。

「いや、みんな成長して2メートルは超えるだろ。知ってるよね?男性は、低くても220はあるだよ?女性でも、低くて200はあるんだ。俺は203なんだ。女性は、自分より背が高い男が好きだから、自分と変わらないか、自分よりも低い俺は、結婚相手に選ばないんだ。それに、身長が低い俺は、姉のオモチャにされて、服もこんなのばかり着せられるんだ。結婚したら、やめてくれるって言うから、結婚相手を探しに家を出たんだ。」

「ふーん。そうなんだ。まぁ確かに、そのビラビラした服はないよねー。でも、203でも、私からしたら、高いよ?私158だもん。どこかに身長は関係なくカイルさんがいいって人がいるよ!頑張って!」

「そうだな。諦めずに探すよ。」

「うん、うん。そうしなよ。応援してるよ。じゃあ、私寝るから、部屋に入ってこないでね?」

「なっ、そんな事しない!ったく、俺も寝るよっ!」

食器を洗って片付けて、歯を磨いて部屋に行きます。

寝ると言ったけど、仕方ない。

普通のシャツを1枚作ろうかな。

服作りや、編み物、刺繍などは、おばあちゃんに教わったから大丈夫!

サッサと作って寝ようっと。



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