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やってきました、謁見の日。
カイルさんも皆さんもいてくれる。
持ってきたプリンとどら焼きは渡している。
ふぅ〜〜。
よしっ!
頑張るよ!
扉が開いて中に入ると・・・
なっ・・・
なんなの?こんなに人が多いなんて聞いてないよー。もうヤダー。
若干涙目になりながら前に進んでいく。
レオンさん達が立ち止まって礼をとるから私も真似をする。
うっ、付け焼き刃だからぎこちないだろうけど見逃してー。
「楽にせよ。」
その言葉で姿勢を戻す。
「そなたが稀人のアキラか。プリンもどら焼きも美味であった。それにチェスター夫人達のドレスも斬新だ。そなたの功績を認めまたカイル・チェスターとの婚約・婚姻を認める。久しぶりの稀人ゆえ不躾な貴族がいるだろう。何かあれば言うように。王族は稀人と稀人の相手であるカイル・チェスターに害を与える者は許さぬ。」
「ありがとうございます。認めて頂けた事嬉しく思います。」
「陛下、クロフォード公爵家当主ライアン・クロフォードもカイル・チェスターとアキラの後ろ盾を表明します。また、どら焼きはクロフォード領とチェスター領の共同事業としていずれ販売していく予定です。」
「そうか。公爵頼んだ。」
「はっ。」
「あの、発言してもよろしいでしょうか?」
「良いぞ。言ってみよ。」
「ありがとうございます。今までカイルさ、カイル様に態度の悪かった人や暴言を吐いた人などがいます。その人達とは関わりたくないしレシピも売りたくないのです。なので関わらない、売らない事を認めて頂けますか?」
「ふむ、それは王族にも売らないという事か?」
「いえ、ほしいとおっしゃていただけるならばお売りする事はできます。レシピに関してはライアン様とレオン様に聞いて下さい。ですが手に入れたレシピを他の人に、手に入れられない人達に勝手に教えたりしないでほしいのです。」
「では、購入する時に契約する事にしよう。それでよいか?」
「はい、ありがとうございます。」
ザワザワしてるけどしーらないっ。
カイルさんが、心配そうに見てるけど大丈夫だよ!
部屋にいた貴族から声があがる。
「陛下そんな子供の言う事を聞かなくても!」
「稀人と言っても平民だろうが。調子にのるな!」
などなど。
「静かに!」
「アキラ、他の貴族も欲しがっているようだが売らなくて良いのだな?」
「はい。自分達のしてきた事を反省もしないで文句を言うだけの人達なんて知りません。言ったほうは忘れていても言われたほうは覚えているんですよ。それだけ傷付いているんですから。
ましてやカイル様は学生の頃からですからね。それにこの前の夜会でカイル様も、もちろん私も失礼な事を言われてとても不愉快でした。それにほしい物を手に入れるまでは大人しくしていて手に入れたらまた意地悪するのがわかりきってますから優しくなんてしませんよ。ライアン様とレオン様が売っても大丈夫な人を見極めてくれるでしょうが、ごく少数だと思います。」
「そうか。アキラの望む通りに。皆の者も良いな?日頃の行いの結果だ。アキラやカイル・チェスターに害をなした時は、相応の罰を与える。覚悟せよ。アキラよ、安心して好きに過ごすが良い。」
「ありがとうございます。」
「今日はご苦労であった。」
そう言って部屋を出て行った。
王様が退出したあと私達も退出した。




