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「何がしたい・・・か。俺はアキラに聞きたい事がある。うちの領地にいた稀人はゼンゾウというニホン人だった。アキラは同じニホン人なのか?」
「はい。私は日本人ですよ。」
「では、ゼンゾウの作っていた野菜を使って料理する事ができるか?」
「えーっと、どんな野菜かわからないのでなんとも言えないんですけど・・・」
「えーっとアズキ、ゴボウ、ジネンジョまだあるがどう料理したらいいのかわからなくてな。ゼンゾウも料理を作っていたらしいが調味料がないとかであまり作れなかったらしい。今はほかのキャベツやニンジンなど使える野菜売れる野菜が主になっている。細々と作っているが食べれないなら作るのをやめようかという事になってな。やめる前に教えてもらえたら続けられるから教えてほしいんだ。もちろん材料は出す。」
「んー。それはクロフォード領とチェスター領の共同作業という事でいいんですか?とりあえずコレ食べて下さい。」
プリンを勧める。
「なんだ?」
恐る恐る口に入れると
「〜〜!美味い⁈なんだこれは?初めて食べた。アキラが作ったのか?」
「料理長ですよ。レシピは教えましたが。レシピを教えるのは構わないんですが・・・うーん、どう取り引きしたらいいんだろう?」
「お互いにに利があればいいだろう。」
「ちょっと考えましょう。」
「アキラ交渉などは兄上がする。それにコイツと取り引きなんて。」
「クロフォード様と友好関係だと知らしめれば今までのような扱いはしないでしょう?それに態度をかえてすり寄ってきても今までの事があるから相手にしないですむじゃない。」
「そうか。では、無茶を言ってくるヤツがいたら私に知らせてくれ。私が相手をしよう。カイル・チェスターそれでいいだろうか?」
「俺じゃなく辺境伯であるレオンとする話だろう。」
「わかった。この後話をしよう。それと2人とも見たことない装いだがアキラの知識か?」
「アキラが贈ってくれたんだ。」
「ドレスなどは流行があるが男物で流行を作ろうとするとは・・・あの奥方がきていたドレスも斬新だった。これも辺境伯に話をしよう。時間をとらせてすまない。だが話せてよかった。カイル・チェスターその、私と友人でいてくれるか?」
「領地の交流をするのであれば友人がいいのだろうな。」
はぁーと一息つき
「俺を可愛いもの扱いするな。今までのような扱いをするならお前とは関わらないからな!」
「わかった。ではカイルと呼ぶ。お前もライアンと呼べ。お前よりもアキラが可愛いからな。これからはアキラを愛でよう。」
「アキラは俺のだ!お前は近寄るな!アキラも近づくな!いいな?」
「大丈夫よ。奥様がいるんだから私に何かする事なんてないよ。それに私にはあなたがいるんだから。」
「アキラ、なぜ名前を呼ばない?」
「えっ?ライアン様・・でいいんですか?」
「ライアンでかまわないが、婚約者なら名前を呼ぶのではないか?」
うっ⁈
顔が熱くなる。赤くなってるだろうから隠すように俯くとカイルさんがギューと抱きしめてきた。
「アキラの顔を見るな!見ていいのは俺だけだ。」
「なんだ?恥ずかしいのか?慣れるように練習して呼んでやれ。お前も呼んでほしいだろう?」
「呼んでほしいが、こうやって照れる顔も可愛いくて見ていたいんだ。」
「惚気か。だがこれから名前を呼びなれていないと困るのはアキラだ。アキラが稀人だと知ればお前の名前を呼ばないのは嫌いだから呼ばないんだとか言って自分と結婚しろとか言ってくるヤツがでてくるぞ?稀人の知識だけを欲しがるヤツらがな。」
えっ?ヤダ!
「それはダメだ。アキラ練習しよう。他のヤツらにアキラをとられたくない。隙を作るわけにはいかないからな。練習しよう。」
恥ずかしいけど私も他の人は嫌。
だから練習するよ。
頷くと嬉しそうに笑う。
「では戻るか?アキラ其方のおかげでカイルと友人になれた。ありがとう。」
「ちゃんと話をしたからですよ。これから仲良くして下さいね!」




