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翌日アキラの熱は下がっていたが足が痛むので靴が履けない。
アキラのベッドの周りに集まり昨日の事を話す。
「アキラ明日の夜会は出るれるか?」
「お披露目なんですよね?出ないといけませんよね?」
「だが、その足では歩けないだろう?」
「そうですね。靴が履けないので。」
「アキラ体調もまだよくないんだ。無理しなくていい。」
「私も無理させたくないんだが・・・カイルには悪いがアキラには出てもらわないといけないんだ。」
「兄上!あの足で歩けと?これ以上アキラに無理強いしないでくれ!」
「落ち着いて!ねっ?レオンさん、私が出ないと困る事があるんですか?」
「ああ、別に馬鹿にされるのは構わないんだ。だが、クロフォード公爵がアキラに会いたいので夜会に参加すると手紙が届いた。アキラが稀人と知ったのだろう。断る事はできない。体調が悪く欠席と伝えても納得するかどうか・・・」
「アイツがくるのか!クソッ!」
「そんなに嫌な人なの?」
「学生の頃からなぜかよく絡んでくるんだ。取り巻き共と一緒に俺が小さいからと馬鹿にしてきてた。身体もこんなだろう?鍛えてもほかの奴らみたいに筋肉がつかないから余計に馬鹿にされてた。アキラも筋肉があるほうがいいか?」
不安げに聞いてくる。
「んー?筋肉に興味はないなー。私は筋肉ムキムキガチムチマッチョは好きじゃないよ。細マッチョなら大丈夫だけど。」
「よかったー。細マッチョってなんだ?」
「そういう話は2人の時にしろ。アキラの体調次第だが、出てもらえるだろうか?」
「それはもちろん。だけど歩けないとでれませんよね?」
「カイルに抱っこして運んでもらうしかないだろうな。」
「えっ⁈いやいやいや!重いから!恥ずかしいから無理!無理無理無理!」
「アキラは俺が運ぶ!落とさないから安心しろ。」
「そういう事で頼むな。」
「アキラドレスの準備もできてるから安心してね。」
そう言ってカイルさんを残してみんな出ていく。
はぁーっ。
「あなたに運ばれるにしても靴をどうしたらいいのかな?」
「足怪我したって事で包帯巻いてたらいいんじゃないか?そしたら靴履かなくて済むだろう。」
「そういうものなのかな?あっ!お願いがあるの。料理長さんとお話できるかな?」
「何か作りたいのか?」
「お披露目だから何か作れたらと思ってたんだけど前日だから無理だよね。レオンさんが当主になるからお祝いにね。今からプリンでいいかな?材料があれば少し隅っこを借りて作れたらと思ったの。お茶の時間が楽しみになるでしょ?」
「そうだな。俺も食べたいから聞いてみよう。」
「アキラ昼食の後1時間くらいなら使ってもいいそうだ。材料もあるぞ。」
「ありがとう。」
お昼を部屋でカイルさんと食べた後、恥ずかしいけれどカイルさんにお姫様抱っこで厨房に連れて行ってもらった。
厨房には料理長が待っていた。
「料理長のダンです。作るところを見ていていいですか?」
ミルクティー色の髪に緑の目をした恰幅のいいオジサマです。
「初めまして、アキラです。許可して下さってありがとうございます。よかったら一緒に作りませんか?」
「よろしいのですか?」
「はい。そんなに難しい事はないですし一緒に作れば皆さんも食べれますよね?」
「では、お願いします。」
卵、砂糖、牛乳ありますね。あとは耐熱の小さな器を用意してもらいます。椅子に膝立ちして作業開始!
時間がないので説明しながら一緒に作っていきます。
粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やしてもらいます。
「本当に火加減に気をつければ難しくはないですね。食べるのが楽しみです。」
「オーブンでもできるんですけど、時間がかかるので。皆さんが喜んでくれると嬉しいんですけどね。」
「皆喜ぶさ。食べたら驚くと思うぞ?俺は久しぶりのアキラの手作りが食べれるから嬉しいよ。」
「あなたが喜んでくれるなら作った甲斐があるね。ダンさん、調味料って何がありますか?」
「調味料ですか。塩、砂糖、コショウ、ハーブ類ですね。あと使い方がわからないものが奥様・・前夫人が買われたビネガー?だったかな。あとは赤くて辛い実ですね。」
「ビネガー?赤い実・・・見せて頂けますか?」
「はい。こちらですね。」
棚から取り出して見せてくれます。
「味見していいですか?」
「どうぞ。」
とスプーンを渡された。
ん、リンゴ酢みたい。作れるかな?
赤い実は唐辛子のようだけど今日は置いておく。
「ダンさん、失敗するかもしれないけど、コレ使ってみていいですか?」
「構いませんが何か材料が必要ですか?」
「卵と油、塩ですかね。」
準備してもらってボールに卵黄、塩、ビネガーを入れ混ぜる。少しもったりしてきたら油を少しずつ注ぎながら混ぜていく。腕が疲れるので途中でダンさんに代わってもらった。
さすが料理長!すごく丁寧に綺麗に混ぜてる。
白っぽくクリーム状になったら出来上がり。
「これはどのように使うのですか?」
「えーっと、生で食べれる野菜ってありますか?」
「今ですとキャベツくらいですかね?」
「じゃあキャベツを1枚洗って下さい。」
洗ったキャベツを手でちぎってマヨネーズをつけて食べます。
「ん、久しぶりの味だなぁ。2人も食べてみて?」
食べて驚いてる。
「こんな味初めてだ!美味い!」
「うまっ!アキラこれで何か作れるか?」
「ん?んー作れるけどもう時間になるからまた家に帰ってからね?あっ、ビネガーってどこで売ってますか?」
「あー前夫人が買われたからオスカーが知ってるんじゃないかなぁ。」
「じゃあオスカーさんに聞いて買って帰ろう。
ダンさん、ありがとうございました。」
「いや、こちらこそありがとうございました。新しい味の作り方を教えていただいて。」
「あまり日持ちしないから早めに使いきった方がいいですよ。」
生卵使っているから何かあった時困るので一応言っておく。
カイルさんに抱き上げられて部屋に戻ってお茶の時間までゆっくりする事にした。




