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小さくたっていいじゃない!  作者: 蘇芳 誉
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能力がなくてもいいのなら・・・


夢見ていいのなら・・・



翌日カイルさんが朝お店まで送ってくれてそのまま家に帰るそうだ。

やる事を思い出したとか言ってたけど、何するんだろう?

私も今日から時間をみつけて人形を作る。

鍛冶屋さんにも行って拙い絵を見せて作ってもらうように頼む。

上手く出来るといいな。

中に詰める綿が高かったのであまった布を詰めていく。髪の毛は毛糸でいいかな?

カイルさんの茶色と私の黒ちゃんとあるから大丈夫。目は大きなビーズで。私の黒はあるけどカイルさんのオレンジがない。どうしよう?あっ、ボタンあるかな?私はともかくおばあちゃんは色々取って置いてたはず・・・

うん、思ったよりあるけど白、黒が多い。オレンジオレンジ・・・あった。あともう1個・・・あった!

よかったー。

あとは服だね。

貴族男性の正装はわからないので、日本でのタキシードを着せておこう。違ってもジャケットをかえれば大丈夫だよね?今度カイルさんがきたら聞こう。私のはドレスを作る。

できたー。汚さないように箱に入れておく。


鍛冶屋さんに頼んだ物もできあがった。

これで食パンを焼いてサンドイッチを作るんだ。

いまの丸いパンを切って挟むより食べやすいよね。

食パンを焼くのが中々難しい。日本の小麦と違うのかな?色々試して黄金レシピが完成!

完成するまで試しに作ったパンを食べてたから

今日は別のが食べたい。

小麦があるからうどんにしよう。

塩と水で混ぜて捏ねて・・・

打ち粉をして生地を伸ばして折りたたみ切る。

多目に作ったから少量ずつ釜玉と釜揚げを作ろうかな。

お湯を沸かしていると

トントントン

「アキラ〜」

「おかえりなさい。」

玄関に行くと花を抱えたカイルさん。

「どうしたの?この花は一体?」

カイルさんが跪き

「アキラ、アキラの隣には俺がいたい。この先もずっとアキラと一緒に過ごしたいんだ。アキラ、結婚しよう!」

ビックリだけど嬉しい。

「は・・・い。カイ・・ルさ・・・」

涙が止まらないよ。

カイルさんが立ち上がって私の頭をポンポンする。

「ありがとう、アキラ。ホッとしたらお腹空いてきた。何か食べさせて?」

「ん。待って・・・て。」

釜玉うどんを作って持っていく。足りるかな?

「小麦でこんなのまで作れるのか⁈凄いなぁ。ツルッと入るよ!もう少しあるか?」

今度は釜揚げを出す。

ツユに薬味を入れて食べると

「これはまた・・・どっちも美味いけどこれは身体が暖まるよ。」

片付けてお茶を飲みながら

「アキラ両親に会ってもらえるか?手紙が届いたんだ。アキラに会いたいって。アキラの仕事の事もあるしな。大丈夫か?」

「王都までどのくらいかかるの?何日くらいの予定?」

「馬車で5日ほどかな。2週間くらいは・・・多分。」

「うっ!そんなに休めないよ?」

「うん、アキラの代わりに誰かをお店にだすよ。そしたら安心だろ?」

「侍女さん達の誰かをだすの?申し訳ないよ。本来の仕事じゃないのに・・・とりあえずマーサさんとザックさんに相談してみます。いつ行くの?」

「アキラの休みが決まったら。」


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