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んー。起きなきゃ。
昨日は疲れてしまって屋台で買った串焼きやらスープで済ませてしまったから、朝はちゃんと作らないと。
疲れてた上に時間も遅くなっていたので宿の予約をしてないカイルさんも家に泊まったからね。もちろん別の部屋だよ!
お風呂の使い方を教えて入ってもらってる間に布団を敷いて、上がったら入れかわりに私がお風呂へ。お風呂から出てきたらカイルさんは爆睡してた。やっぱり疲れるよね。私も早々に寝たんだけどまだ眠たい。
仕事行かなきゃだから気合い入れて起きます!
簡単なものを作ってカイルさんと食べる。
私は仕事だけどカイルさんはどうするんだろう?
「アキラを送ったら森に行ってみるよ。本格的に冬になる前に何がどれくらい採取できるか知りたいしな。」
「昨日確認してたらお弁当作れたのに、ごめんなさい。」
「いいんだよ無理しなくて。昨日は疲れてたからな。今日、仕事が終わってからゆっくり話そう。」
「そうですね。」
カイルさんに送ってもらい仕事をする。
ソラ君の生活リズムも出来てきたのかマーサさんも働いている。それでもお店は早仕舞いするけどね。まだまだ無理しちゃいけないもの。
お店を出て買い物をして帰る。
パンとスープにグラタン、温野菜にしてもマヨネーズがないので蒸し野菜にしてガーリックソースでもかけたらいいかな?カイルさん足りるかなぁ?たりそうになかったらお肉焼こうかな。
トントントン。
「アキラー。」
「おかえりなさい。お疲れ様。」
「ごめんなー。遅くなって迎えに行けなかった。大丈夫だったか?」
「大丈夫ですよ?ご飯にしましょう!足りなかったらお肉焼きますので言って下さいね?」
カイルさんが手を洗ってきたら食べます。
「熱いからヤケドしないように気をつけて下さいね?」
「ん、あつっ!」
ハフハフしながらも
「美味い!初めて食べたよ。こんな美味い料理があるんだなぁ。」
「喜んでもらえて良かった。」
グラタンに満足のようで肉は焼かなくてすんだ。
片付けてお茶を淹れる。
「アキラ、まだ連絡はないが連絡がきたら両親に会っても大丈夫か?急だったし皆の前じゃ思った事言えなかっただろう?俺には正直に思っている事を言ってほしいんだ。」
「ありがとう。でもその前に・・・ノアさんがまた聞いていないかな?」
「アイツは外すように兄上に言ったからいないはずだ。」
「ノアさん以外の人もいないかな?・・・あのね、本当の事を言うとビックリしたの。あなたと一緒にいたいと思ったけど、身分が違うでしょう?だから無理かなって思ってた。でも喜んでくれるって、あなたも先の事を考えてくれてるって言ってくれて嬉しかった。だけど私にはコレといって能力はないから・・能力を示せなかったらどうなるのって、あなたはもちろん皆にも迷惑かけるんじゃないかって不安なの。」
カイルさんは私の手を握りながら
「大丈夫だよ。姉上達だってドレスの事で盛り上がっていただろう?アキラが認めてもらえるように考えてくれているんだ。アキラには俺も皆もついているから心配しなくていいよ。それに認められなくても構わない。能力があるからとかじゃなくアキラが好きだから一緒にいたいんだ。」
「ありがとう、カイ・・ル・さん・・・」
嬉しくて涙が止まらない。恥ずかしいけど名前が呼びたかった。赤くなった顔を隠すようにカイルさんの胸元に押し付ける。
「くっ・・・ここで名前呼び・・あーっ・・」
ギュウギュウされて少し苦しい。
暫くして
「落ち着いたか?あまり考えこまずにいつも通りにしてればいいさ!なっ?アキラ。」
「うん、ありがとう。」
「今日は宿屋に予約したから帰るな?ゆっくり寝ろよ?また明日!」
「あなたも気をつけてね!おやすみなさい。」




