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「あら、兄様?泣かせた事も気付かず反省もしてないの?謝罪もなしになんのお話をするのかしら?」
「うっ・・・謝罪ならしたぞ!なぁ、カイル?」
「あれを謝罪と言うのか?すまないと言っただけだろう?」
「なっ、だがちゃんと謝っただろう?」
「あの・・・本当に悪いと思ってないのでしたら、謝罪はいりません。謝罪されたら嫌でも許さないといけないでしょう?許さなかったら、謝罪したのに許してくれないと私の事を悪く言いますよね。だから謝罪しなくて結構ですよ。」
「許す気ないのね。私が想像したより余程酷い事を言われたのね。」
「私の事はともかく彼の事も貶めていたので。」
「兄様ってどこまで馬鹿なの・・・」
「アキラ、俺の事でも怒ってくれていたのか?嬉しいな。」
ギュウギュウしてくる。
「ダメですっ!人前で・・・恥ずかしいです。」
顔が熱い。
「誰もいなければいいのか?じゃあ、早く帰ろう?」
「それより話を聞かないと!ね?また聞きにくるなんて嫌ですよー。サッサとすませましょう?」
「そうだな。兄上話ってなんだ?」
はぁーっとため息をつき
「まぁ座ってくれ。アキラの出自の事だが・・・3人で話たかったのだが2人にも知られて構わないかな?」
カイルさんを見ると驚いている。
「やっぱり・・・ノアさんが聞いていたんですね。」
「それが奴の仕事だ。」
「彼の護衛をする事でしょう?そういえば彼が家の前で倒れていてもほったらかしでしたね?護衛とは名ばかりでいつも隠れて私達の会話を聞いたり見たりするのが仕事ですか?まさか、お風呂やトイレまで覗いていたなんて事はないですよね?」
「なっ⁈そんな事してたのか?あの野郎許さん!」
「ま、待て!多分してないはずだ。そういう報告は聞いてないっ。ってか、カイルを放っていたのか? 」
「多分だろ?報告してないだけで覗いていたかもしれないだろう!くそっ!なんでアイツなんかつけたんだよ!」
「ノアに確認する!落ち着け!なっ?」
焦ってるレオンさんを放置してオリバーさんがお茶を淹れてくれて、私が持ってきたクッキーをだした。
「こちらはアキラ様から頂きました。」
バタークッキーにお茶の葉を混ぜたクッキー、木の実を砕いて混ぜたクッキーだ。
「まあ、中に何か入っているわ!」
ここでは、バタークッキーしか見た事なかったので手に入りやすい茶葉や木の実を使って作ったのだ。
「こちらがバタークッキー、こちらは茶葉を混ぜたクッキー、これは木の実を砕いて混ぜたクッキーです。よろしかったら召し上がって下さい。」
サクサクッと食べて
「美味い!やっぱりアキラが作るのは美味いなぁ。」
「ほんと美味しいわ!こんなクッキーもあるのね。知らなかったわ。」
喜んでもらえてよかった。
お姉様方が落ち着いたところで、
「ところで話ていいのかな?」
レオンさんが聞いてくる。
そういう言い方をすると聞きたくなるだろうし、ここで拒否したら私はカイルさんといられないだろう。まぁ、カイルさんの家族だから大丈夫だと思う。
「なぁに?そんなに聞かせたくない話なの?」
フローラ様がレオンさんを睨んでる。
カイルさんを見ると大丈夫っていうように頷いている。それに頷いて
「大丈夫です。吹聴されると困りますが、そんな事はしないと思いますので。あと、オリバーさんも一緒に聞いてもらっていいですか?」
「なぜオリバーも?」
「お姉様方とオリバーさんが知っていたら何かあった時に頼れるからです。ご迷惑をおかけするつもりはないのですが、何があるかわかりませんし・・・
お姉様方がお屋敷にいない時でも、ここにオリバーさんがいてくれるのがわかっているので安心できますから。」
「嬉しいわ!いつでもなんでも言ってちょうだい。力になるわ!」
「ええ、私もよ?オリバーも、私達がいない時は力になってあげてね?」
「もちろんでございます。」
「なんか俺忘れられてる?俺は頼りにしてくれないのか?」
レオンさんがブツブツ言ってるけどスルーだ。
「それで私の出自が問題なんですか?」
「はぁー、まぁいーや。アキラの出自が問題かといえば問題だし、問題じゃないといえば問題じゃない。」
「?勿体ぶらずにハッキリ言ってくれないかしら?兄様?」
「よく聞いて驚けよ?アキラは異世界からきたんだ。」




