表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さくたっていいじゃない!  作者: 蘇芳 誉
14/48

14

「あの、私の話を聞いてもらえますか?」

「ああ、もちろん。」

深呼吸をして、話始めます。

おばあちゃんの家に引っ越したら、家ごとここにきていたこと、お金がないから、パン屋さんで雇ってもらったこと。身長が低いから、結婚はもちろん、誰かと付き合うという事も諦めていた事。

カイルさんと出会った事。お米や醤油、味噌など、探していたこと。カリーナさんのこと。

私がここにきて、過ごしてきた日々をとりとめなく喋っていく。

カイルさんは、驚いたようだが、黙って聞いてくれてる。

「あなたに、告白されて嬉しかった。一目惚れじゃないけど、あなたと会話するのは楽しくて。でも、私この世界の人間じゃないって事言ってないし、来た時みたいに、気付いたら、向こうに帰ってるかもしれない。そう考えたら、何も言えなくて。・・・あなたが次の日この街を発つって聞いても・・答えがでなくて。あなたを傷つけたと・・・」

声が震える。

ダメ!頑張れ!

まだ、言ってない。

手をグッと握りしめる。

その手を、カイルさんがそっと握って

「アキラ、まだ俺の名前を呼ばないのは、今もそう思ってくれてるって思っていいか?」

バッとカイルさんを見ると、

「これ、俺の宝物。」

あの時、お弁当にいれたメッセージカード。


* あなたの名前は、私の大切な宝物 *


隠すようにいれたから、カイルさんが気づくかどうか・・気付かなくても構わないと思って入れたのに、気付いたんだ。

うううぅ〜

我慢できない、涙が溢れてくる。

「あなたが、好き。」

声が小さくなったけど、

「俺も、アキラが好きだ。」

手を引かれて、そのままカイルさんに抱きしめられた。

「なあ、名前呼んでくれないか?」

「1度呼んだ事あるけど、その時、心臓がキュウゥとなって物凄くドキドキしたの。今まで、人の名前呼んでも、そんな事なかった。あなたの名前だけ・・・初めての気持ちを教えてくれた、あなたの名前が大切で特別で・・・軽々しく呼べないの。」

「えっ?覚えてない!いつだ?いや、それよりも

アキラの声で俺の名前呼んでほしいんだ。聞かせて?」

うううぅ〜。恥ずかしい。涙目でジトッと見るけど、

「かわいいなぁ。ほら、呼んで?俺の名前。」

優しく笑って待ってる。

くっそ〜。経験値0の初心者乙女に、大人の余裕か。

こうなったら、顔を見られないように、カイルさんの首にしがみついて、耳元で囁いてやる。

そお〜っと

大切な宝物を口にする。

「カイルさん、好きよ。」



破壊力抜群で、暴走しそうになったカイルを、タイミングよく、ノアが回収しにきました。

あまりのタイミングの良さに

「ノアさん、私達の会話聞いていたんですか?」

「いいえ?なかなか戻らないから迎えにきたんですよ?来ない方がよかったですかね?」

ニヤニヤ笑ってます。

これは、絶対知ってるな。聞いてたんだー。どこで?

はっ⁈見られてはないよね?

ってか、異世界からきたのも、知られた!

気が遠くなりそう。

去って行く2人を見送って、ベッドでゴロゴロ。

小さくたって彼氏ができたんだ!

諦めずに、幸せをめざすよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ