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死神の下僕  作者: マヨック
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天使と魔王

下手ですが良かったら見てください

「死神様、すみませんまだご飯作ってないんです、聞いてくださいよ色々あって…」


僕が死神様に今日の出来事を話そうとした時、隣に座っていたおっさんが壁を突き破って吹っ飛んだ。


「おのれ魔王、ここでなにをしてる!!!貴様を地獄に送り返してやる…!!!」


いまのは死神様がやったようだ、死神様がパチンと指を鳴らすとまわりが昼間あったように暗くなった、既に夜になっていたが、それとはまた違った暗さ、それより今魔王と聞こえたけど聞き違いだろうか。


「わたる!こっちに来なさい!」


死神様がお呼びだ、すぐに死神様のところへ行くとなんと平手打ちをされた…嬉しい。


「ばか!なんで魔王なんかのそばにいるの!?」


やっぱり魔王って言ってる、魔王ってまさか…あのおっさんのことか?…なんとなく理解できる。


「小娘が…俺を吹き飛ばすとはやるじゃねぇか」


吹き飛ばされた名無しが立ち上がり一瞬で死神様と距離を詰めた、速すぎて僕には動きが見えなかった。


「まって二人共!とりあえず落ち着いて!」


とにかく落ち着いて話をしたい…が2人共僕の話を聞いてくれない。


「なぜ俺のことを知っている?」


「天界でお前のことを知らない奴なんていない」


「天界…?お前は天使か?」


「死神だ!」


僕の語り掛けを無視して2人は口論を続ける、互いに向かい合って立っているのだけど、身長差があり過ぎて本当に…死神様可愛い。


「死神…?お前みたいなちんちくりんが神?」


「いい加減にしなさいデカブツ」


「俺と殺りあって勝てると思うか?」


「神相手に調子に乗りすぎだよおじさん」


死神様の目が鋭く冷たいものになる、ゆっくりと浮き上がり名無しと同じ目線で睨み合う…僕も見つめ合いたい。


「行くぞ死神…!!!」


名無しが左手で死神様の右腕をつかみ右手で死神様へ衝撃波の様なものを浴びせる、グチっという鈍い音と同時に砂煙をあげ死神様が吹き飛ばされた。


「ふははは!!!脆い体だ!」


「あははは!!!本当だね」


砂煙が収まると、死神様が立ち上がり名無しの左腕を放り投げた。


「お前いつの間に…ふはは!!!いいぞ!」


「早く再生しなよ、片手で私と殺り合う気?」


「いや、両手でやらせてもらおうか…」


これ以上ヒートアップされたら本当に止められなくなる…よし、止めに入ろう…死なないかな。


「うぉぉおお!!!」


名無しが雄叫びをあげると名無しの足元に紫色の魔法陣が出現し、紫色の炎のようなものが名無しを包み込んだ、どうやらパワーをためているようだ。


「まって二人共!喧嘩はやめてくれ!」


「いくぞぉ!!!」


名無しが凄まじいスピードで死神様に突撃する、はずだったんだろうが僕にぶつかった、当然僕は吹き飛ばされる。


「わたる!おのれ魔王!」


「わたる!!今助けるぞ!!」


2人が同時にそう叫んだ…吹き飛んだ僕を掴まえたのは名無しだった。


「すまんなわたる、大丈夫か」


「大丈夫だから、喧嘩はやめてくれ」


「わたる!怪我はない!?」


死神様も来てくれた、嬉しい。


「魔王…わたるから離れて」


「俺はこいつに攻撃などしない、俺はこいつの用心棒だ」


「用心棒?信用できるか、いいから離れろ!」


「死神様、本当なんです…大丈夫ですから」


「わたる…どういうこと?」


どうやら喧嘩はおさまったようだ、死神様になんて説明しよう…アパートがボロボロだ…。


「室内でとりあえず落ち着きたいんですけど…アパートがやばいですね」


「それなら大丈夫」


死神様がまた指をパチンと鳴らすとまわりの暗さがなくなり、夜の暗さに戻った、アパートも最初の魔王が吹き飛んだ穴以外はなおっていた。


「…穴が…死神様穴どうしましょう」


死神様がアパートの壁に手をかざすと壁が一瞬にして塞がった、さすが神だ。


「これでやっと落ち着けますね」


「それにしてもここはやはり狭いな」


「名無しが大きすぎるんだよ」


「わたる、早く説明して」


「とりあえず座りましょう」


僕は死神様に昼間の出来事をすべて話した、時間はかかったが何とか納得してくれたようだ。


「わたるは命の恩人なんだ、だから用心棒になった」


「…まぁ、わたるのことを助けてくれたみたいだけど、魔王お前さ、地獄抜け出してきたんでしょ」


「地獄を抜け出した!?」


「あぁ、封印の力が弱くなってたからな、出させてもらった」


「わたるは魔王のことどうしたい?」


「どうって…魔王が用心棒ってかなり頼りになりませんかね?」


名無しは悪いやつではない、でも天界から狙われているようだ…当たり前か、地獄を抜け出した魔王なんだから。


「天界にどう説明しよう…魔王が地獄に戻ったらわたるは嫌?」


「一応助けてくれた恩人ですし、悪いとは思います」


「天界に黙ってればいいんじゃないか?」


名無しの言う通り、黙ってればいいんだ。


「そうですよ、ばれなきゃいいんです、天使ってことにしときましょう」


「簡単に言うけどさ…魔王、翼だして」


名無しの背中に大きな翼が出現した、とても禍々しい…赤いボロボロの翼。


「…どう見てもふつうの天使の羽には見えないし、底知れない魔力を常に感じるんだよ?こいつからは…とても天使には思えないよ」


「死神様の力で天使には出来ないんですか?」


「…見た目を変化させる程度ならなんとか」


「なら名無しの翼を白くしましょう!少しはマシになるんじゃないですか?」


「擬似天使の羽…てことね、やってみよっか」


死神様の力で名無しの翼は白くなった…外見が天使ではないが取り敢えずはましだろう。


「なんだこの目障りな色は」


「そう言うなよ名無し、君を守るためなんだ」


「魔王!世界征服なんて企んでないだろうな?」


「俺はそんなものに興味はない」


「まぁ死神様、大丈夫ですよ…もう深夜ですし休みましょう」


「えー!お腹減った!」


「明日の朝まで我慢してください」


「なら明日はハンバーグね!」


「はい!…え?朝から?」


「ハンバーグってなんだ?美味いのか?」


「まぁまぁの美味しさだよ、魔王も食べたかったら大人しくしてなさい」


「分かった」


「それじゃあ、今日は休もうか…わたる怖かったら一緒に寝てあげる」


「え!まじですか!!!?」


「特別、怖くないならいいけど」


「めっちゃ怖いです!殺されるかも!!!」


「おいおい俺はそんなことしねーぞ」


「あはは、それじゃあ寝よっか…お風呂入りたい」


「もう深夜ですし、明日にしましょう…」


「うん、おやすみわたる!…ついでに魔王」


「おやすみなさい死神様、名無し」


「俺が見張っといてやるから安心して眠れ」



この世は残酷だ、名無しは魔王だった…だけど良いこともあった、僕の用心棒は魔王という頼れるおっさんだった…。

次も出すのでよかったら覗いてください

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