悪魔少女
下手ですが良かったら読んで下さい
夢を見た、将来の夢…僕は死神様と暖かい家庭をつくるんだ、主従関係だけど。
僕は今、身支度をしている、死神様の部屋に引っ越すためだ、僕は死神様のアパートをボロいと言ったけどよく考えるとああいうアパートも落ち着く雰囲気があっていいと思う。
だけど思うんだ、なんであんなアパートに死神がすんでるんだろう、なんであんなに死神様は小さいんだろう…お金とかどうしてるんだろう、色々分からないことがあるがいずれ分かる時が来ると信じたい。
さぁ、荷物をまとめ終わった、自転車に乗って死神様のアパートに行こう。
…ここはどこだろう、近道しようとしたら知らない所に来てしまった、道に迷った。
ミンミンミンミン…!!!
ジジジジジ…!!!
うるさい、蝉がうるさすぎる、昔はよく近所の友達と蝉取りをしたなぁ、今は友達いないけど。
僕はとりあえず進むことにする、移動していればいつかはつくだろうから。
『死神視点』
おそい、わたるは何してるんだろう、待たせるなんて失礼なやつ。
…ただ待ってるのも暇だし掃除しよっと、今日から独りじゃないもんね。
カチ…カチ…カチ…
静かな部屋に時計の針の動く音だけが響く、時計の針は20時を指していた。
おそい、おそすぎる、何かあったのかな?ちょっと探しにこう。
『わたる視点』
おかえりみんな、僕の視点へ…寂しかったよ、だってまだ迷ってるんだもの、ここはどこだろう…周りも暗くなってきた。
「…おーい」
なにか聞こえた気がする…気のせいだろう
「…ねぇ…おーい…」
やっぱり聞こえる…僕は声の聞こえる方へ進んでみる…神社だ、ちょっと古い感じの神社…近づいてみよう。
「あ!そこのお兄さん!」
僕が神社の敷地の中を覗くと13、14歳くらいの可愛い女の子が僕を呼んでいた。
「こ、こんばんわ、どうしたの?」
取り敢えず返答してみる。
「こんばんわお兄さん、お願いがあるんだけどさ」
見てくれよこの可愛い娘…え?見えない?なら想像してくれ…金髪のポニーテール、赤色の瞳、身長は…155cmくらいかな、黒いドレスを着た可愛い女の子だ…。
「ど、どうしたの?」
「そこの鳥居のしめ縄を切ってくれないかな」
この娘は鳥居に結んであるしめ縄を切ってほしいようだ。
「な、なんで切るの?」
「それ切ってくれないと私ここから出られないの」
「出られないってどういうこと?」
「そのままの意味、閉じ込められてるの」
この娘はこの神社の中に閉じ込められているらしい…封印、と言った方が正しいのだろうか?おそらくこの娘はあまりいい存在ではなさそうだ…けどいいや、切っちゃえ、可愛いから。
「分かった、でも縄がちょっと太いから少しだけ時間ちょうだい」
「うん!ありがとうお兄さん」
僕は5分ほどかけて石の破片で縄を切った。
「ありがとうお兄さん…出しちゃったね」
「うん、頼まれたからね」
「お兄さん、優しいね」
優しいって言われた、こんな可愛い娘に…嬉しい。
「お兄さんは助けてくれたいい人だから、見逃してあげる、ありがとうね!ばいばい」
女の子はそう言うと歩いて行ってしまった、見逃してあげるという言葉が頭にひっかかる。
「わたる」
とても可愛い声で僕の名前を呼ばれた気がする、後ろを振り返ると…
「死神様!」
死神様が立っていた、探しに来てくれたのだろうか、なんて優しいご主人様なんだ。
「わたる、さっきのやつ…」
さっきのやつ、あの女の子のことだろうか?
「閉じ込められてたみたいなんで、出してあげました」
「わたる、あの娘悪魔だよ」
あの娘は悪魔だそうだ…悪魔っていたんだ。
「悪魔って実際にいたんですね」
「神や天使がいるんだ、当たり前さ、わたるも天使なんだからね一応」
悪魔…そういえば僕は天使だった、あれ?敵じゃね?
「悪魔ってことは、敵ですか?仲良くしたらダメなんですか?」
「仲は悪いけど、敵じゃないよ」
良かった、今度あったら名前を聞こう。
「さぁ、わたる…帰ろう」
いいね、この帰ろうって言い方…なんか心にしみるよ。
「はい!」
「帰ったらまず食事の準備と、お風呂沸かして…あとそれから」
この世は残酷だ、でも良いこともある…死神様の入ったお風呂に入れる…!!!…多分。
次も出すつもりなので良かったら覗いてください