表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/42

29 珍種妖精、ダンジョンの情報を得る

ダンジョン、ダンジョン、ダンジョン!!!

うーん、ワクワクするなぁ。

オレはチートだし最下層まで踏破しちゃったりして。

めっちゃ楽しみ~。

って大切なこと聞き忘れてるよ。

「ダンジョンってどこにあるの?」

一番大事なことを聞くと、お偉いさんが「君、ダンジョンに興味があるのか?」って聞くから何度も頷いちゃったよ。

「ここアストラン大陸には様々なダンジョンがあるのだが、その中でも特に有名なのはアストラン8大ダンジョンだな。」

ほうほう。

詳しく話を聞いてみると、今オレのいるローレアン王国があるのはアストラン大陸で、ここアストラン大陸はダンジョンが豊富にあるのだそうだ。

その中でも特に有名なのが上級ダンジョンでもあるアストラン8大ダンジョンだ。

それで聞けばダンジョンにも初級・中級・上級とあるそうで


【初級ダンジョン】

  初心者向きダンジョンで10階層程度。

  魔物ランクG~Eの魔物が出る。

  ドロップ品の価値は低く、宝箱の出現もほとんどない。

【中級ダンジョン】

  中級者向きダンジョンで30階から50階層程度。

  魔物ランクG~Bの魔物が出る。

  ドロップ品の価値は下の階層に行くほど上がるが中級品まで。

  宝箱の出現は下の階層に行くほど上がるが宝物の価値は中級品まで。

【上級ダンジョン】

  上級者向きダンジョンで50階以上。(未だ踏破された上級ダンジョンはないた

  め、最下層がどれくらいまであるのか未知数。現在確認されているのは92階

  までである。)

  魔物ランクG~SSSの魔物が出る。(確認できているのがSまでだが、下の階層

  に行くほど魔物ランクも上がるので最終的にはSSSの魔物も出てくるのは確実

  であろうと言われている。)

  ドロップ品の価値は下の階層に行くほど上がる。(今までの最高額が91階層の

  フロアボスが出したドロップ品で白金貨4枚の値段がついてる。)

  宝箱の出現は下の階層に行くほど上がる。(今までの最高額が89階層で出た宝

  箱の中にあった宝物で白金貨3枚と大金貨6枚の値段がついている。)

 

とこんな感じになっている。

もっとも初級ダンジョンと中級ダンジョンはもっぱら訓練用に使われるのみとなっているそうだ。

上級ダンジョンは上級者向きではあるが、低・中ランクの冒険者が入れないかというと、そういうこともなく、低・中ランクの冒険者も皆自分の実力に合った階層まで入っているそうだ。

上級ダンジョンでは浅い階層でも稀に価値の高いドロップ品や宝箱の出現もあるため、冒険者ランクに関係なく上級ダンジョンは大盛況なのだという。

しかも、上級ダンジョンでは階層によっては貴重な鉱石や植物も採れるため資源の宝庫でもある(もちろんその貴重な鉱石や植物は高値で売買されている)。

上級ダンジョンを保有しているか否かで国力にも差が出てくるほどで、この500年のうちに上級ダンジョン持ちでない国は淘汰されて、このアストラン大陸では上級ダンジョンを保有している6か国のみとなった。

上級ダンジョンは、ここローレアン王国に1つ、ダールストレーム帝国に2つ、フリードル王国に1つ、エルメンライヒ皇国に1つ、ガルニカ王国に2つ、イラリオン神聖皇国に1つそれぞれあるそう。

ちなみにどの国も上級ダンジョンのある都市は各王(皇)都に匹敵するくらい栄えているそうだ。

なるほどね~アストラン8大ダンジョンか。

こりゃ全部行ってみるしかないっしょ。

まずはここから一番近いとこからだな。

「なぁなぁ、こっから一番近い上級ダンジョンってどこなんだ?」

そう聞いてみると、ここローレアン王国にある上級ダンジョン『タルタロス』とのこと。

この街から馬車で8日ほどのところにあるヴェーメルという街にあるのだそうだ。

オレが超特急で飛んでいったら半分くらいの日程で行けるか?

でもせっかく冒険者になったんだから、ヴェーメルに行く商隊の護衛のクエストがあったら受けてみるのもいいかも。

金も稼げるし。

ま、その前に旅の準備をしなくちゃいけないし、小隊の護衛のクエストはオレがこの街から出るタイミングと合えば受けるってことで。

旅に出るならアレとアレがアレが必要だな。

旅に出るのはもうちょっと先かもと考えてたからまだ用意してなかったんだ。

でも、ダンジョンと聞いたからには行かなきゃだしな。

とにかく急いで旅の準備にとりかからないと。

オレはおっさんとお偉いさんにお礼を言って冒険者ギルドを後にした。




(珍種妖精が出て行った後のおっさん(ランツ)お偉いさん(マイラス副局長)の会話)

おっさん   「マイラス副局長、わざわざダンジョンのこと教えてしまって良

        かったのですか?」

お偉いさん  「どうせみんな知っていることだからな。どうせならダンジョンに

        篭っててもらったほうがうちとしてはいいからな。」

おっさん   「それはどういう意味で?」

お偉いさん  「今のところブラックカードが出てくるような問題はないからな。そ

        れならば外で問題を起こされるよりも、ダンジョンに篭って大人

        しくしていてもらった方がいいだろう。」

おっさん   「確かにそれは言えますね。」

お偉いさん  「150年ぶりにブラックカードが出たことをギルドの全支部に通達

        せねばならないな。それに・・・」

おっさん   「ヴェーメル支部ですね。ヴェーメルのギルドマスターには至急連

        絡を入れます。」

お偉いさん  「頼む。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ