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第一回 ルビの振り方

質問、意見、誤字脱字など感想欄にてお願いします


このエッセイで紹介するのは、あくまで私なりの意見であるため、「本来小説を書く上ではこうするべきだ」などと言われても対応できかねますので悪しからず。


この回の主題である「ルビ」は携帯では反映のされ方が違うため、PCで利用する場合の注意点です

携帯で読まれる方はご注意ください


2014/9/3 改訂完了

 第一回は「ルビの振り方」です。

 「なろう」の小説を読んでいると、多くの方がルビを使用しているのですが、うまく使いこなせていない方が多くいます。

 自分で「なろう」で小説を書く際にルビを使おうと考えている方は一読していただけるといいと思います。



【ルビってなんぞ?】

 わかりやすく言えば「ふりがな」です。

 また、傍点や特殊な読み方をする語や普通とは違う読み方をしてほしい語にあてるのにも用いられます。

 具体的に言うと


ふりがな 『煉獄れんごくの炎』


特殊な読み 『煉獄の炎インフェルノ


傍点 『煉獄の炎・・・・


 こんなのです。

 オリジナルの小説だと自分で造語したり、魔法や特殊な機器など普通の語句では表せないものが出てくるかと思います。

 そういった時には積極的にルビを使ってほしいですが、「なろう」でルビを使用する際には、自分の手で行うだけにミスが起こり得ることをきちんと把握してください。



【「なろう」でよくあるルビのミスってどんなの?】

 具体的に言えばこんなのです。


『煉獄のインフェルノ


 ご覧いただければお分かり頂けるかと思いますが、ルビの位置がおかしいんですよね。

 これをそのまま言葉にして読む場合「煉獄のインフェルノ」と読むことになります。

 どう考えてもおかしいですね。

 十中八九、作者さんはこうしたいんでしょう


煉獄の炎インフェルノ


 これらの違いはなんなのかと言いますと、『|』が使われているか否かです。

 「なろう」の執筆フォームの下部にルビに関する注意書きとして、このことはきちんと書かれているのに使いこなせていない人が多々います。

 『|』はココからルビを振りたいと思う場所に置き、ルビが終わる場所に『()』などをでルビの内容を囲めば『|』は消えて、『|』を置いた場所から『(』の場所までルビが振られます。

 例えば、こんな風に使うことも可能です。


『煉獄の炎インフェルノ


 意味わかんないですね。煉インフェルノってなんでしょう。

 この場合、『煉獄の炎』の煉と獄の間に『|』を置いたので中途半端な位置にルビが振られてしまったわけです。

 この『|』は多くのキーボードではバックスペース(右上の方)の左側、¥と同じボタンに書かれています。

 シフトボタンと一緒に入力すれば、簡単に使えるのでルビを振る時には有効活用しましょう。

 携帯の場合は「記号」で変換すれ出てくると思われます。



【ルビを使う時の注意点】

 「なろう」でルビを使う際にはいくつかの注意点があります。

 前述したミスとは別に以下のことにも注意していただきたいです。


その1 記号や数字などの多くが使えない


 ?や!が『()』に含まれているとルビは振られません。数字も同様です。

 『|煉獄の炎!(インフェルノ!)』と、こんな風になってしまうわけですね。

 こうすると、せっかくうまく置いたはずの『|』も残ってしまいますし、そのまま『()』も残ってしまいます。

 失敗にしか見えないですし、見栄えも悪いです。

 この場合は、対処法がないので、記号を入れるのは諦めましょう。



その2 『|』を置く位置が前過ぎると使えない


 執筆フォーム下部に書かれていることですが、『|』の後に続く文章が長すぎるとルビが振られません。

 具体的に言うと、『|』から『()』が始まるまでの間に11文字以上続いてしまうと、機能しません。

 『|混沌と暗黒を司る終焉と破滅の使者たる我の祈り(ダークネスブレイカー)』

 こんな感じになってしまいます。

 この場合なら、対処法がないわけではないです。

 『混沌と暗黒を司る終焉ダークネス破滅の使者たる我の祈ブレイカーり』

 と、このようにすれば良いわけです。

 この場合、『混沌と暗黒を司る終焉』までを(ダークネス)でルビを振り、『破滅の使者たる我の祈』までを(ブレイカー)で囲ったわけです。

 『と』や『り』はルビの範囲外になるわけですね。

 つまり、前の文章が長すぎる場合は、ルビを何回かにわけて使えばいいのです。



その3 振りたいルビの文章が長すぎると使えない


 その2とは逆に振りたいルビ、つまり『()』で囲む文章が長すぎてもルビは機能しません。

 具体的に言うと制限は20文字です。『()』で囲まれた文章が21文字以上になれば『|煉獄の炎(ちゅうにくさいけどこういうなまえのまほうなんだからしかたないよね)』となってしまうわけです。

 基本的な対処法はその2で紹介した分割する形で使うしかないでしょう。1文字に20文字以上のルビを振りたい場合は諦めるほかにないです。



その4 自動でルビになってしまう場合がある


 『()』内がひらがなとカタカナのみで直前が漢字だった場合には自動でルビになってしまいます。

 このことから『|』を使わない『煉獄のインフェルノ』などのミスが生まれるわけですね。

 どういうことかと言えば


・『()』の直前が10文字以内の漢字

・『()』内がすべて・・・ひらがなかカタカナ


 上記2つの条件を満たした場合

 直前の漢字の前に『|』が置かれているとみなされてしまうわけです。

 もっと簡単に言えば


『煉獄の|炎』


 この文章の形になってしまうわけです。

 その他にも『神を名乗る目の前のただの老人にしかみえない』のような、『()』で主人公の感想などをチョイ足しする形の文章でも似たようなミスが生まれます。

 この場合、作者は『神を名乗る目の前のただの老人(にしかみえない)』としたいわけです。

 ここでの対処法はルビで大活躍中の『|』です。

 漢字と『()』の間に『|』を入れるわけです。

 つまり『老人|(わかりやすくするためにわざとながいぶんしょうをにゅうりょくしてます)』のように『|』を入れるわけです。

 もっと、単純に『()』内に漢字や数字を入れるだけでも対処は可能です。

 『老人(にしか見えない)』と言うように『見』の文字が漢字なので、ルビになりません。



その5 傍点は読みではなく文字数に合わせる


 それほど多くの方がやっているわけではありませんが、時折ルビで傍点を利用する際に傍点の点の数がおかしいものを目にします。

 具体的に言うと


煉獄・・・・の炎』


 この形です。

 「煉獄」という漢字は「れんごく」と読みますね?

 そのため、「れんごく」が4文字であるため傍点で使う点の数が4つだと判断してしまっているのです。

 しかし、傍点は「れんごく」という読みではなく「煉獄」という2文字の漢字に対して用いられます。

 つまり、正しい形は


煉獄・・の炎』


 と、なるわけです。

 この点はそれほど多くの方がしてしまうミスではありませんが、気に掛ける程度には知っておいてください。




 「なろう」で小説を書く際には便利で、いろいろと有効な使い方ができるルビは良いものです。

 使いこなした方がよりよい作品になるので、ぜひとも注意して使ってもらいたいものです。


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