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異説鬼退治Ⅲ⑧

 お爺さんが虎山先生に差し出した紙切れにはこんなことが書いてありました。



『美少女ロリロボ一体、五千万円也』

追加オプションその1:スクール水着およびブルマ完備

追加オプションその二:制服およびOLスーツ


虎山科学研究所(株)


 桃太郎は迅風のごとく、その紙切れを奪い取ります。

「うぬう! 桃太郎、それは大事な書類じゃ。返すのじゃ!」

 お爺さんが桃太郎に抗議しますが

「お爺さん……? これは何なのかな?」

 幽鬼のごとく刀を構えた桃太郎を見て、後じさります。

「ワシの大人のおもちゃじゃ!」

「この五千万円は誰が出すのかな?」

 だらだらとお爺さんの額から汗が流れます。

「まさか、うちにそんなお金あるとか思ってないよね?」

「……こ、これから働いて稼ぐのじゃ」

「銀行強盗とかしない?」

「するわけがなかろう。この品行方正、紳士の鑑であるワシじゃ」

「ふーん……品行方正で紳士なお爺さんがこんな変態ロリコン趣味のロボを買うんだね」

 ダイゴロウとポアロが逃げ始めました。

 ホームズは黒焦げのまま、起き上がります。状況が飲み込めておらず、みたらし団子を探しています。

「これは、男の夢じゃ! 知っておるか桃太郎、日本人の九割はロリコンなのじゃ。これは鬼が島㈱でも実証されておる! 故にじゃ、ワシがロリロリな女子とチュッチュムフフなことをしても問題はないのじゃ!」

「僕はお金出さないからね?」

「なぬ?」

「当然でしょう? 僕たちは借金背負ってるんだよ。誰かさんのせいで」

 最後だけ語気を強めたのは決して嫌味でも何でもありません。

「うぬう! この爺、一生のお願いじゃ」

「駄目なものは駄目。……あれ? ホームズ、どうしたの?」

 ホームズが地面に落ちている何かを拾って騒いでいます。

 そして、ところどころ焦げているそれを持って、桃太郎に近づいてきました。

「あ、それは預金通帳じゃないか。よくやったぞ、ホームズ」

 ホームズは通帳を桃太郎に渡します。

「うん、これが無事なら当面の生活は……」

 通帳を開いた桃太郎の表情が凍りつきました。

こんばんは、jokerです。


これが掲載される頃は多分仕事が一段落して、年賀状も一段落している頃でしょう。このお話もあと二回ほどでお終いです。次回作への布石を残しつつ。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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