ストーリーシノプシス(全あらすじ)
結末まで書いたあらすじです。ネタバレありですので、ご注意ください。
西暦2200年、犯罪の形は多様化。過去へのみタイムトラベルが可能となったことで、歴史改変を目論むヒストリカル・テロが多発している。歴史上の偉人を暗殺する、起こるはずもない戦争を起こす、等の卑劣な犯罪から歴史を守るのが、時空間保護警備隊『ユビキタス』である。
主人公イズは、時空警邏船『ノア』の新米操縦士。紫式部が狙われているという情報を受け、平安時代の日本、京の都へ向かう。衣服と言語モードを調整したイズは都に潜伏。そこで『光源氏』と名乗り、次々と美少女たちを連れ去っていく謎の男の存在を知る。
襲われかけていた神社の巫女、小毬を非常用装備の特殊レーザー銃で救ってしまったことから、不思議な力を持つ土地神の化身だと誤解されてしまう。陰陽衆と対決したり、また手を組むはめになりながら、捕らえた『光源氏』はやはり、歴史犯罪組織『ネオ』の末端だった。紫式部も無事保護、これで源氏物語を守ることができた。
イズのミスで怪我を負わせてしまった小毬を共に連れ帰り、治療後に定例通り記憶操作を行おうとするのだが、効かない。小毬自身が持つ巫女としての力が反発したのだ。彼女の望みもあり、小毬は例外処置としてユビキタスに入隊。共に戦うことになる。(一、二話 平安編)
小毬も少しずつユビキタスに慣れてきた頃、今度はネオから予告状が届く。絶世の美女クレオパトラの暗殺をほのめかす内容だった。阻止するべく、イズと小毬はエジプトへ。
クレオパトラの保護を目論むが、彼女を溺愛するシーザーによって邪魔される。彼女を狙う輩だと誤解され、逆に隠されてしまう。難航する任務だが、最後には小毬の『夢見の力』(予知夢を見ることのできる力)でネオの潜伏先を発見。お付きの侍女に化けていた暗殺要員を捕らえ、クレオパトラの保護に成功。
しかし、肝心のクレオパトラは命の恩人であるイズに一目ぼれし、せまってくる。イズと小毬は激昂したシーザーから追いかけられるはめに。あわや戦争が起ころうかという場面で、ぎりぎり未来へ帰ることができた。そうやって霍乱させることこそでネオが楽しんでいるのだと知ったイズと小毬は、ますます任務に燃える。(三、四話 エジプト編)
ネオの次なる目標はマリー・アントワネット。彼女のクローンを作り、民を想う良き王妃にすり替え、本人は好きあっている愛人フェルゼン伯爵と逃亡させようという。実際に苦しむ民衆や彼女の傲慢ぶりを見て、歴史改変もありなのではと悩むイズの隙を付き、小毬がさらわれた。
夢見の力で未来を予想させ、国民を従わせるための象徴として使うつもりだったのだ。偽者王妃もネオの操り人形でしかなかった。しかも幼い頃に事故で亡くなったイズの両親もネオの犯罪を食い止めようとしていたことがわかる。
やはり歴史はそのままで後世に引継ぎ、そこから学ぶものだとイズはネオの企みを阻止。小毬と共に帰還。明るい未来につなげるべく、彼らの戦いは続く。(五、六話 フランス編)