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AI使って小説書くのは、一体どこまで許されるのか?

作者: 熊ノ翁

「あなた、このイラストはAI使って書いてますよね。絵描きとして恥ずかしくないんですか?」


「うわー。この絵師、完全にAI堕ちしてんじゃん。もう2度と推さねーわ。フォロー外そ」


「この絵の感じ、AI使ってんだろお前。正直に言えや」


 とまぁ。

 こんな感じでAIを使ったかどうか、疑惑についてですら厳しい非難の言葉が日々ネット上に飛び交っております。


 このAIを使った作成物。

 何かと話題になりがち、目を引きがちなのは、イラストについての是非なわけですが。

 しかし、当然ながら文章の方だって今現在はAIが凄い勢いで入り込んできています。

 騒がれ具合の差はあれど、イラストと同じく問題視されてる事には違いありません。


 とはいえこのAI。

 どこまでが許されるのかについては、かなり個人間で差があります。

 文章のみで考えてみても「AI使って書かれてようが、俺は気にしないぜ!」という人もいれば「AIを使ってキャラクター名考えただぁ? ふっざけんな!」とキレる方もいます。

 AI使ってキャラクター名考えたって件については、Twitter上でも炎上してましたしね。


 とまぁ、そんなこんなで人によって様々な見解に別れているこのAI使用について、チョイと気になりまして。

 つい先日、こんな感じの質問をTwitter上でしてみたんですわ。


以下、熊のTwitterより抜粋

【拡散希望】

ちと聞きたいんですが。

物書きがAI使って小説を書く場合、読者的にはどういう使い方なら許します?


・ヨーロッパの城の構造を聞く等、調べ物に使う


・書いた文章を編集させ、大体3割ほど書き直させる


・自分の書いたプロットを元に小説を書かせる


・ジャンル指定して全文書かせる


以上。


 んでこのツイート、9月30日時点でリプライだけで195件、引用リツイート117件の合計300件以上ご意見いただけまして。

 ある程度ざっくりAIを使う事について、どんな意見や印象を皆様持たれているのか知ることが出来ました。

 なので、今回はその件について語っていこうかと思います。

 ご意見寄せて頂きました皆様、本当に有難うございます。


 では一つ目のAIの使い方。


・ヨーロッパの城の構造を聞く等、調べ物に使う


 これについては、見た感じ多くの方が「いやその位はいいんじゃね?」という肯定的な反応が多かったです。

 ただ同時に「使うのは構わないけど、AIの言う事が正しいとは限らない」というコメントも沢山寄せられました。

「誤った知識や見解を提示される事も含め、自己責任で使うなら構わないのでは」というのがざっと見た感じ、この問いに対する一番多い答えでしたね。


 続いて二つ目。


・書いた文章を編集させ、大体3割ほど書き直させる


 この問いは、かなり答えが別れました。

「いや、これやってる事って要は編集者と同じわけだし別に構わんだろ」という意見。

「3割は多すぎる。誤字脱字のチェックや校正で使う位までなら許す」という意見。

「文章を自分以外の存在に書かせてるのでアウト」という意見。

 大別するとこんな所でしょうか。

 ちょっとこれ投票機能を使って数値を取ったわけでは無いので、正確な割合はわからないのですが、体感賛否両論半々くらいでした。

「誤字脱字や校正は許すけど3割改変は多い」って辺りが許せるラインギリギリになってくるのかな、コメントをざっと読んだ体感的には。

 ただ、この誤字脱字や校正で使うとどのくらい改変されるかっていうと、実際にAIを使って文章添削をされてるライターさんに話聞いた所、3割程度の分量は変えられるらしいんですよな。

 まあだから、文章校正や誤字脱字のチェックで使うなら、AIはその位手を突っ込んでくると考えた方が良いのかもです。


 あとぶっちゃけこのラインからAIの使用に否定的な見方をする人の割合が激増する事にも留意しておいた方が良いのかなって。

 使うにせよ使わないにせよ。


 それでは三つ目と四つ目の質問を一気に。


・自分の書いたプロットを元に小説を書かせる


・ジャンル指定して全文書かせる


 えっとね、これもう両方とも否定的な見方をする人が多い。

「お前それ、何のために小説書いてるの?」とか「そんなんで作者名に自分の名前入れるって、恥ずかしいとか思わんの?」みたいな感じの、かなーり手厳しい意見が寄せられて来ました。

 と同時に「いや別にAIで書こうがどうだろうが、面白けりゃ何でもいいじゃん」といった意見も結構寄せられています。

 これに関しては、でもコメント的には7:3で否定的な物が目立ったかな。

 あくまで体感ですけども。

「AIだろうが何だろうが面白ければ関係ない」という方以外にはちょっと抵抗が大きいようです。


 ただこれ、別の日に行ったアンケートの結果と併せて見てみると結構面白くて。

 9月30日のツイートで、こんな事も聞いて集計取ってみたんですよ。


以下、熊のTwitterより抜粋


【拡散希望】

ちょいとアンケートでも聞いてみるか。


小説家がAIを使って作品を書く事を、あなたは許せますか?


以上


 これ、このエッセイを書いてる時点ではまだ集計終わってないんですが、9月30日23時時点ではこんな感じでした。


投票数  2627票

許せる  52.3%

許せない 47.7%


 なので、コメントでは否定的な意見の数が目立ってはいたんですが、しかしAIで小説を書く行為についての賛否は、ほぼ半々でした。

 AIを用いて小説を書く事の是非とは別に、読者さんの反応としてはこんな感じのようです。


 結論として、AIを使う事の是非については今現在世界各国で議論の真っ最中で、何が正しく何が間違っている、という明確な答えはまだありません。

 しかし我々物書きは、その答えが出ていない中でこの新技術とどう向き合うかを選択しなければならん状況にあります。

 使うにしろ使わないにしろ。


 まあ何にせよ、我々物書きは結局のところ、誰かに読んで貰うために書いてるわけで。

 だったらAIを使う使わないの判断基準として、とりあえず「読者さんはどう思ってるか」については押さえておいて損は無いんじゃねえかなあと個人的には思います。

 まあこの辺の感性も流動的な物ですし、そもそも今回のアンケート結果を見るに結構半々に意見分かれてるので、どちらを選択するにせよ結局迷うわけですが。


 うん。アレだ。

 テクノロジーが進みすぎるってのも、それはそれで大変ですよね。

 タイプライターの時代に戻んねえかなぁ。

 


AI使って小説書くのは、一体どこまで許されるのか?……END

最後までお読み頂き有難うございます。


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よろしくお願いします!

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