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「こんにちは」のお手紙さん 1通目

プロローグ.「こんにちは」のお手紙さん


いつもと同じ、何の変哲もない今日、私の下駄箱の中に


一通の手紙が置かれていた。


それはいかにも手紙らしく白い封筒の中に1枚の紙が入っていた。

「こんにちは

あなたの悩みはなんですか?一緒にお話しませんか?

お返事は手紙でも物でも何でもどうぞ。

あなたの下駄箱に入れて置いてください。

お手紙さんより。」

私からしたら、何かの広告のような物だった。

それでも私は、その手紙にとてつもないほど、興味を持った。


1.「下駄箱」


「…なんだろ、これ」

ただ、下駄箱に手紙が置いてあった。

「おーい!」

「おわ?!」

急に耳に入ってきた声に私はびっくりした。

「ん?なにそれ」

「へ?」

とっさに隠してしまった。

「なんでも、ない」

我ながら下手すぎる誤魔化し方だった。

「え?なんだよ?!も・し・か・し・て」

「なによ」

「ラブレター?!」

「はぁ?」

下駄箱周辺の生徒達がいっせいにこっちを見た。

「ちょっと静かにしてよ!」

小声だけどかなり怒っているのは伝わったようだ。

「わりぃ!いつもの悪い癖だわw」

そもそもラブレターだなんて私に届くわけないんだから…………なんか悲しいんですけど

「それよりさ、ほんとにラブレターじゃないならそれ、なんだよ」

「え、」

別に隠す必要なんてないのに、なにか特別な気もして、唐突に嘘を言った。

「テスト…」

「は?」

「だぁーかぁーら!テスト…だよ、」

「え、おまえ何点?」

よし、上手く誤魔化せた。

「……………さぁ?」

「うっわよっぽどひでーわ」

「うっさいなぁー…………あ!」

キーンコーンカーンコーン

「もうどうしてくれんのよ!あんたがラブレターとか言い出すから鐘なっちゃったじゃない!」

「テストなんて持ってボケーっとしてんのが悪いんだろ!」

「うっさいばか!」

「バカっつー方がバカなんだぞー」

「はぁ?!あんた小学校からやり直して来なさいよ!」

「だか………………」

「……………………!」

「…………」


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