正法眼蔵 仏祖
仏祖を形成させて現すには、仏祖をひねって挙げて見るのである。
過去、現在、未来だけではなく、仏の向上よりも向上するべきである。
まさに、仏祖の「面目」、「有様」を保持させられ任せられるのをひねって、礼拝して見る。
仏祖の功徳を現に挙げて、住んで保持してきているし、体で証してきている。
毘婆尸仏 (「広説」と言う。) (過去七仏)
尸棄仏 (「火」と言う。) (過去七仏)
毘舎浮仏 (名前を訳すと「一切慈」と言う。) (過去七仏)
拘留孫仏 (「金仙人」と言う。) (過去七仏)
拘那含牟尼仏 (名前を訳すと「金色仙」と言う。) (過去七仏)
迦葉仏 (名前を訳すと「飲光」と言う。) (過去七仏)
釈迦牟尼仏 (「能忍」、「寂黙」と言う。)
摩訶迦葉 (一祖) (迦葉) (インドの初祖)
阿難陀 (二祖)
商那和修 (三祖)
優婆毱多 (四祖)
提多迦 (五祖)
弥遮迦 (六祖)
婆須蜜多 (七祖)
仏陀難提 (八祖)
伏駄蜜多 (九祖)
波栗湿縛 (十祖)
富那夜奢 (十一祖)
馬鳴 (十二祖)
迦毘摩羅 (十三祖)
那伽閼刺樹那 (十四祖) (龍樹) (龍勝) (龍猛)
伽那提婆 (十五祖)
羅睺羅多 (十六祖)
僧伽難提 (十七祖)
伽耶舎多 (十八祖)
鳩摩羅多 (十九祖)
闍夜多 (二十祖)
婆修盤頭 (二十一祖)
摩拏羅 (二十二祖)
鶴勒那 (二十三祖)
獅子 (二十四祖)
婆舎斯多 (二十五祖)
不如蜜多 (二十六祖)
般若多羅 (二十七祖)
菩提達磨 (二十八祖) (達磨) (インドから中国へ来た祖師)
慧可 (二十九祖) (中国人の祖師)
僧璨 (三十祖)
道信 (三十一祖)
弘忍 (三十二祖)
慧能 (三十三祖) (大鑑禅師)
行思 (三十四祖) (青原の行思)
希遷 (三十五祖) (石頭希遷)
惟儼 (三十六祖) (薬山惟儼)
曇晟 (三十七祖) (雲巌曇晟)
良价 (三十八祖) (洞山良价)
道膺 (三十九祖) (雲居道膺)
道丕 (四十祖)
観志 (四十一祖)
縁観 (四十二祖)
警玄 (四十三祖)
義青 (四十四祖)
道楷 (四十五祖) (芙蓉道楷)
子淳 (四十六祖)
清了 (四十七祖)
宗珏 (四十八祖)
智鑑 (四十九祖)
如浄 (五十祖)
道元は、中国で、千二百二十五年の夏に、道元の亡き師である、天童山の、古代の仏と等しい、如浄の所へ行って、そばに仕えて、如浄という仏祖を礼拝して頂戴する事を究め尽した。
(「法華経」の)「仏と仏だけ(が能く究め尽せる)」なのである。
正法眼蔵 仏祖
その時、千二百四十一年、日本国の雍州の宇治県の観音導利興聖宝林寺で書いて僧達に示した。




