3話
この物語に出てくる二人目の登場人物。空の高校生活が変わるかもしれない鍵を持つ存在にりそう。
私の名前は桜井光
私は学校ではいつも一人でいる高校生
なんで一人なのかというと、友達が一人もいないからである。
私はずっと一人かと言われると、そうではなかった
小学生のときはそこそこ友達がいたのを覚えている。
放課後も遊んでいたこともあるし、それなりに楽しかったなと
振り返って見たらそう思うこともある
それが中学生二年生ぐらいから変わっていった。
私が何かしたのかというと何もしていない。
クラスの中心的存在の子の好意を抱いていた子が
私のことを好きとう噂が広がり始めたからである。
このころから、クラスの中心グループの子達が徐々に私に嫌がらせを始めた。
最初は仲間外れにされたり、最初は味方をしてくれていた子たちも徐々に私から離れていった。
特に私は一人でいることが嫌いではなかったので、対して気にしてはいなかった
でも中学生ながら嫌がらせをされて嫌な思いを全くしていないのかといわれと嘘である。
だからと言って、誰かに相談することもなく
私の両親は昔から家を空けていることの方が多かったので、両親と話をすることも他の子たちに比べて少なく、両親は私のことをあまり知らないし、私は両親ことを知らないと思う。だから自分が嫌がらせをされていることももちろん両親は知らないし、自分から話そうとも思っていなかった。
でも私も先生に一度相談したことがある
先生は私がなんとかするからと言ってくれたが
先生は解決することができなかった。先生が嫌がらせをしてくる生徒に何を行ってくれたのかはわからない。でも先生がその子たちに注意をしてから私に対する嫌がらせはいじめへと変わって行った
先生にもいい先生とあまりよくない先生がいると思う。私は生徒に注意だけをして満足している先生はいい先生ではないと思っている。なぜなら、先生が注意することで逆に状況が悪化することもあるからだ。生徒のことを本当に助けたいのなら、もっと別の方法もあるはずだ。でも私の担任の先生はそうゆう先生ではなかった。だから私の状況は先生に相談する前と後では状況はむしろ悪化したような気がした。
親は私のことを気にしていない。友達はみんな離れていった。先生に相談しても解決しない。
だから私は誰かに何かを求めることを諦めた。
笑いたい、泣きたい、怒りたい、遊びたい、そんな気持ちも全部自分の中に留めておけばいいと思うようになった。自分がなにもしないのなら、同級生もあきらめてくれるだろうと思ったから。
ここで私が変になにかをすると、また新しいなにかが始まる。それはめんどくさい。なら一人になろう。
一人でいることが辛いかと聞かれると、辛くはない、ただちょっと寂しいような気がする。
でも一人は楽だ。何も気にしなくていい。自分が自分を理解しておけばいいただそれだけなんだ。だから一人でいい。自分の一番の理解者は自分であり続ければいい。
それから高校生になった私が一人の理由である。
毎日毎日当たり前のようにくる日常を一人で当たり前のように過ごしている
そんな私も高校生になって少しだけ気になることがある
隣のクラスにいる名前も知らない男の子のことだ
あの男の子はいつも一人だ。笑うことも、怒ることも、泣くこともなく
まるで人形のように喜怒哀楽がなく、淡々と生きている印象だ。私に少し似ているのかなと
『話しかけてみようかな』