金色の睫毛の乙女
ラピスラズリの宝玉を
秘めたる蝶の金の羽
その瞬きの眩しさに
顔をそらした夏の夕
夜の帳のビロードに
羽を休める蝶々は
瑠璃色の目でわれを呼び
ふわり肩へと舞い降りる
蝶の羽ばたく音のように
そろり言葉をめぐらせて
金の睫毛がわが頬で
瞬くことの愛しさよ
皆さんは『文学忌』というものをご存知ですか?
文学忌とは作家の命日にちなんでその偉業を偲ぶ日のことを言います。有名な文豪にはたいていこの文学忌が設けられています。
ちなみに8月22日は島崎藤村の命日で『藤村忌』と言います。藤村忌の当日は藤村記念館前で歌を捧げるのが習わしとなっているそうです。僕は藤村の若菜集が好きなので、今回七五調で恋の詩を詠んでみました。
皆さんも好きな作家の文学忌に合わせて文章を書いてみてはいかがでしょうか。