第3回 出会い(中編)
明けましておめでとう御座います。最後の投稿から2ヶ月が経ってしまいました。素人の書くつまらない話ではありますが、今年もどうぞ、温かい目で読んでやって下さい。また、感想やアドバイス等いただければ幸いです。宜しくお願い致しますm(_ _)m
列車まであと1時間。10分ほど待合室の中にいた遥は、もう一度待合室の外に出てみた。すると、ホームの端に優しいオレンジの光を放つランタンが置かれていた。
「はっ⁉︎」
遥は驚いた。こんな所にランタンなんてあっただろうか? しかし、彼女には心当たりがあった。待合室に入る前に見た道伝いに近づいてくる光。そこまで振り返ってようやく理解できた。誰かがランタンを持って崖下からの道を上り、ホームに置いた。これなら辻褄が合う。しかし、誰が何のためにそんなことをしたのだろうか?
遥がランタンを見ながら考えていると、後ろから肩を叩かれた。
「誰?」
勢いよく振り返ると、そこには駅員らしき貫禄のある男が立っていた。
「誰っておめぇ、ここの者だ」
やはりそうらしい。
「にしても珍しいもんだな、こったら娘さんがこんな所さ来るなんて」
遥はすっかり困ってしまった。どう返していいか分からない。そもそも、ここは無人駅だった様な……
次からは投稿ペース上げていきたいと思います。