日記 5
―――――――――――――――◇月▼日 (by くろわんこ様 シャナ視点)
母様がノリノリでコスプレ衣装を作ってくれるので、毎日眼福ですな!
しかし、姉様たちにはまだまだ着て貰いたい服はたくさんあるのです!
わたしに着物を作る才能が有れば、今すぐにでも皆に着て貰うのに〜。
やはり、姉様や母様には十二単とか…。兄様やノルさんたちには、そう!新撰組です!江戸の騎士団ですよ!
そして、わたしは将軍になって皆を大奥にいれるのです!
…いい、いいですよ。豪華絢爛なお着物を着た姉様とノルさんを侍らして…うはうはですな!
いつか必ずや、お着物を作るのです!!
(byのな 覗き見…)
シャナ 「もひょひょひょひょひょ…好いではないか~、好いではないか~
そなたらもちこう寄れ~、なんてっ。ぐふっ ぐふっ…むふふふふふふふふ」
絢爛豪華な日本の城での生活を妄想するシャナの部屋の扉はほんの少し開いており、廊下に響く不気味な声に誘われてそれを覗き込んでしまった者達が…
シェール 「もう、あれ駄目だろ?」
エルネスト兄様「我が妹ながら脳内が犯罪クサイ…」
ノルディーク 「シャナはあれがいいんですよ。二人は普通のシャナが想像できますか?」
沈黙する2人と、にこやかにほほ笑むノルディーク。
シェール・エル「「無理だった!」」
ノルディーク 「でしょう?」
想像すらできないことに愕然とする二人と、何気にひどいノルディークであった…。
○月△日 (by 暁 結城様 姉様視点)
この日、私たちはシャナの提案で、お料理教室をしました。
私たちは普段から料理に慣れているからいいのだけれど……………、シャナは確か、包丁を握ったことも無いはず。………大丈夫かしら?
そんな不安な状態だったけれど、皆の反対を受けながらもシャナが作った「ぐらたん」というものはおいしかったです。シャナったら、どこでこんな料理を覚えたのでしょう。
自分で全部考えたのだとしたら、シャナは本当に天才ね。そう言って褒めると、シャナは少し怪しい笑い方をしていました。少しだけ怖いと思ったのは、シャナには内緒です。
そうして、始まったお料理教室だけれども……………。
シャナに包丁の使い方をしっかりと教えるか、シャナを厨房に近寄らせないか本気で考える時間になってしまいました。
あまりの危なっかしさに代わりにシャナがやっていることをしようとしたのですが、シャナは集中していたのか、気づいてもらえませんでした。
―――そして、案の定指を切ってしまったシャナを見て、私の顔は、青ざめました。見てみると、他の人たちも青ざめています。
ただ、シャナだけはあわてずに手を洗っていました。
その後、私たちの悲鳴を聞いて駆けつけてくださったシェール様がシャナに刃物を持つのを禁止だと告げます。シャナは不思議そうにしていましたが。
シャナ、私たちもみんなシェール様と同意見ですよ。
私たちの精神の安定のためにも、シャナはもう、刃物を持たないで欲しいです。
ただ、あの子がそれを素直に聞いてくれるか……………不安です。不安すぎて、今日は眠れないかもしれません。
(by のな ワンモアチャンス!・58話後)
シャナ「きっと切るものがちょっと上級者向けだったのです!」
この世界にはピーラーなんてものはありませんからね。
ではっ
すちゃりと用意いたしましたのは人参…
これならばデコボコしておりませんし、問題ない!
気合入れてぐっと指に力を入れると…
スパンっと皮だけでなく、一部身の部分も落ちました。
「「「「きゃあああああ!」」」」
シャナ「よく切れますね、この包丁」
女性陣も男性陣も蒼白に見つめてきます。
シャナ「じゃあ、包丁は使わずに魔法で…」
世の中には便利なものがございますよ♪
人参を持って魔力を込めましたらば…
バシンッ!
弾ける様な音とともに、人参が人参砂に!!
シェール「包丁も魔法も禁止! そこに座ってろ―!」
怒られました。努力したのに。
・・・・・・ナゼこうなった?
○月×日 (by koguma009様 兄様視点)
今回私、エルネストが経験した事を記録に残す。
昨日我が家のお母様と若い白く長い髪の女性が連れ立って歩いているのを目撃
した。 友人とゆうより家族のような二人に違和感があり声をかけてしまった。
ああなんで声をかけてしまったんだろう、
白い髪の女性は私をよく知っている方でした。
その方より、『このことは秘密ですよ』と、にこやかに微笑まれた時背筋が震えたのを心に刻んでいればよかった。
本日、どこで知ったかシェールからあの方の事を聞かれてつい喋ってしまった。
パチンと音がして、私でシェールの髪はパンチパーマになってました。
丁度その場に現れた、シャナからは絶叫されワンワン泣かれて泣き止まず。
あの方の仕業とノーラから聞き、全速で謝罪に向かい土下座してようやくパンチから元の髪に戻れました。
女性の秘密を軽々しく話すと怖いことを学んだ私ですが、やはりこの秘密は記録に残した方が良いと思いここに記載してます。
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ふう。これで大丈夫だろうな。気持ちが落ち着いだのだが何故か背中から
強烈なプレッシャーがかかってくるのだが、振り向けない。
『エル。アルバートと同じミスをするなんで更にお仕置きですね。』『リアナシア様・・・・・』
ああ何故、私はあの時声をかけてしまったんだろう・・・・・・・パタリ
(byのな 思わぬところで被害)
アルバート父様「お前は私に似たのだね…エル」
シャナ 「兄様! 似たらだめですよ!(美形が台無しになるから)」
アルバート父様「!!」
父様はショックを受け、とぼとぼと母様の元へと向かったのだった。
イネス母様 「そうね、似ては駄目ね(せっかくの美形が台無しですもの)」
アルバート父様「!!」
肝心なところを言わない母と娘によって、父様は撃沈したのだった。