日記 3
△月☓日 (by 里桜様 第2王子ルイン視点)
本日の朝は見回りを取り止めてシャナより青の館へと招待をされた。
初等部に通い始める前に1度あった彼女とは長い付き合いとなって、今度は何をするのかが少しだけ気になっていた。
青の館の内部を見れるということに感激していたが、その後のシャナの言葉に普通の社交界デビューと違い男女逆転のダンスを踊るということにワクワクしてしまった。
父上には心労をかけると思うのだが、他の者たちも楽しそうにしているので誰にも気づかれないようにしなければ。
……母上だけにはデビューの日に楽しいことが起きるとだけ伝えておこうかと考えているのだが、一応シャナに相談しておこうか。
少しでも苦情が来るのを回避しておかなければ
(by のな 続きは本編で♪)
ルイン「というわけで、母上には話しておこうかと思うのだが」
シャナ「そういうことでしたらぜひ王妃様にはご協力をしてもらいましょう!」
ルイン「協力?」
シャナ「久しぶりに腕を振るいますよ!!」
ルイン「腕??」
何やらシャナは思いついたようです。
続きは本編で!! 58話に続く…
○月×日 (by純菜様 姉様視点)
今日はシャナが私のお部屋にお泊まりです
私たちは抱き合って寝ます
シャナは疲れているのかすぐに寝てしまいました
時々“ぐへへっ”と寝言を言っています
楽しい夢を見ているのでしょうか?
私はシャナを抱き締めながら昔を思い出します
私の物心がついた頃の家の雰囲気は暗かったのでした
お母様は私の目が見えないことで自分を責めていたのです
でもシャナ、あなたが生まれた時から、わが家は変わりました
あなたは沢山の幸福を持って来てくれましたね
沢山の人が家に来るようになって、賑やかになりましたね
私の目が治ると聞いてお母様は大変喜んでいました
それからはお母様の胸のつかえも取れ、よく笑う様になりました
ねえシャナ、あなたにはどんなに感謝しても足りない位よ
だから私はあなたの為に何でもするの
こすぶれだって楽しいわ
だけどねえシャナ
もう少しだけ私の妹でいてね
あなたとまだ離れたくないから
いつしか私は眠りに就いていました
翌朝、目が覚めるとシーツが血塗れになっていました
シャナ?
いったいどんな夢を見たの?
―――――――――――――――◆月◎日 (by くろわんこ様 姉様視点)
妹がうまれました。ものすごくげんきな子です。
きのうはかいだんをまるくなっておりました。すごいです。
わたしは目がわるいので、かいだんがすこしこわいです。
でも、シャナをみならって、ゆうきをもってかいだんをおりてみようとおもいます。
―――――――――――――――
そして、階段落ちをしようとする姉様を家族総出で止めたり。
―――――――――――――――▲月☆日 (byくろわんこ様 兄様視点)
シャナが母様に何か耳打ちしていた。
危険な兆候だ。
また、何か変な服を着せられるのではないだろうか。
前に女装をさせられた時は本気でへこんだ…。
特に何事もなく一日が終わるかと思ったら、母様がとんでもない姿で出てきた。
白いシャツに黒いジャケット、だがシャツは胸元が開いていて、さらにスカートは膝上丈で体の線がわかるものすごくタイトなもので、後ろにかなりスリットが入っている。ハイヒールを履いて何故か赤いフレームの眼鏡をかけていた。
なんて格好をしてるんだ!?
「がっふぁっ」
という声とともに父様が鼻を押さえながら前屈みになっていた。
と思ったら、ものすごい早さで母様を連れ去っていった。
「やはり男の人はいくつになっても女教師がすきですね」
とシャナが呟いていた。
…勘弁してくれ…。
(byのな その日記の前後)
母様のあられもない姿にシャナ大興奮。
シャナ「母様! 言ってみてください! 父様が来る前に一言!」
イネス「『そこ! 先生の話を聞きなさい!』だったかしら?」
シャナ「むぎゃ~!!」
シャナが椅子の上でじたばたと体を揺らして悶える…。
今のどこに悶えるポイントがあるんだ?
そうこうしているうちに父様が入ってきて…
イネス「『先生に、何でも悩みを打ち明けてい・い・の・よ』の方だったかしら?」
父様 「がっふぁっ」
・・・・・・・・・
・・・・・・・
シャナ「弟か妹できますかね?」
兄様 「その前にその鼻血を何とかしなさい」
鼻血を拭き拭き、シャナがぽつりと呟いた。
シャナ「騎士団にあれで乗り込んだら何人釣れるですかねぇ…」
本当に勘弁してくれ…。
目が覚めて、血だらけのシーツを見ても悲鳴をあげずにシャナの夢の内容を気にする姉様…。
以外と心臓強しです!(笑)
シャナの見た夢を書こうかと思ったのですが、妄想だらけの恐ろしい事態になりそうだったのでそこはやめときました(๑⊙ლ⊙)ブッ