その7~呪いの海賊AI~
エナ
「こんにちは。いつもの茶番のお時間です。」
スティル
「おい! わらわが参加してる企画を茶番というな!」
エナ
「茶番ですよ!! 毎回毎回毎回毎回……本当にこんなの需要があると思ってるんですか!?」
海賊Ai
「オイオイ、エナ。オチツケヨ。 マズ キキタイ コト ガ アルノ ダガ?」
エナ
「何ですか? Aiさん。……えっ!? Ai!? どうしたんですか!?」
海賊A
「ゼンカイ、オジョウ ニ ウタレタ ノデ、ワタシ ハ Ai ニ ナッテ ウマレカワリマシタ」
スティル
「安心せい。前回のは峰打ちじゃ。」
エナ
「……ていうか最近のAiはスムーズに話せますよ?」
海賊A
「え? Aiって話せるのか!! つか心を持たねぇ機械の癖に“愛”なんて生意気ですよね?」
エナ
「え? 文字だから分かりませんが、“Ai”って“エーアイ”って読むんですよ? “あい”とは呼びませんからね?」
スティル
「そもそもアホのお主がAiを名乗る時点でおこがましいわいw」
海賊A
「ま……まぁ、そんなことより“茶番”ってどんな味なんですかぃ?」
エナ
「……。」
スティル
「……。」
エナ
「では本日のお便りになります!」
海賊A
「おい!」
エナ
「―――
普通にフォーランド海賊と名乗ってますが、過去に世界をまたにかけた大海賊団ジークフリード海賊団が壊滅して、そのアジトをフォーランドという国にしたんですよね?
なのにまた“フォーランド海賊団”って名乗ったらやばいのではないですか?
国営の海賊っておかしいと思います。
―――とのことです。」
スティル
「ふむ。認識を間違えておるの。」
エナ
「いえ、合ってますよ?」
スティル
「わらわの父上が処刑された時、ジールド・ルーンに言われたのは “ここを国とし、その王妃になれ” じゃ。」
エナ
「ならやっぱりおかしいじゃないですか?」
スティル
「いやいやw 海賊を辞めろとは言われておらん。」
エナ
「え……。それはどういうことですか?」
スティル
「じゃから! 元ジークフリード海賊団は無くなって、フォーランドという国を作った。そこでわらわは王妃をしとる。
それとは別に、海賊の頭をしとるだけじゃ。何か問題あるか?」
エナ
「ありまくりでしょ! 国で犯罪行為してるってことじゃないですか!!」
スティル
「じゃが、だからこそ今も海上戦で無類の強さを誇っておるではないかw」
海賊A
「砲弾10個で戦場行くとか、アホなこともしてますがなw」
スティル
「だいたい今は口うるさい五英雄も、一昔前は似たようなもんじゃったんだから、小言言うなって感じじゃの」
エナ
「本当にこの人たちは……。」
海賊A
「そんなわけで、国営海賊が許される交界記を今後ともよろしくな!」
エナ
「変な締め方しないでください!!」
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