第8話 Cool is Do M
新キャラ1登場です。
私は天宮燈香。
人からは冷静沈着と言われている。
私はいつも『冷たい女』を演じている。
ただ、内心ではある欲求がある。
それは…
「ちょょっといいかい?」
花枝君が私に声をかけたようだ。
「何?花枝君?」
「この推理小説について何だけど…」
この小説…月魄出海の推理シリーズの限定版だ…
月魄出海の小説を3000円分を買うと手に入るが、もう終了してしまったイベントだ。
これはぜひ読んでみたい。
花枝君から本を借りることにした。
放課後、私はある人物の元へ向かうことにした。
その人に ピー
(非常にまずい。あの天宮燈香ってやつ、◼️◼️だ…)
ピンポーン
(まずい…もう来たのか…)
ガチャ
「お忙しい中お邪魔させてもらいます。すいません、迷惑でしたか?」
本当に迷惑であると優一は思った。
「今日は…あの…」
…
「たくさん辱めてほしいんですが…はぁ、はぁ…」
彼女は頬を赤らめながらそう言った。
(彼女、燈香さんはそう…◼️◼️だ。)
「はぁ…思いっきり罵倒してください…/////」
なぜこんなことになったのか?
それは、昨晩のことだ。
優一は三日前の21時、コンビニへ寄っていた。
彼はコンビニにて買い物をしていた。
買い物を終えた後、優一は走った。
そう。
何か視線を感じると。
優一は足を早めた。
だが、その日は何もなく家に帰ることができた。
二日前
彼は花枝排施の研究を手伝っていた。
そこに、瀬戸玲奈もいた。
彼らは魔法や呪いについて勉強していた。
その時も、彼は何か視線を感じ取っていた。
彼らは『異世界』についての話を誰にも聞かれずやり過ごした。
そう誰にも…ただ『一人』を除いて…
そして昨日…
彼と玲奈は『異世界』へ行った。
ただ、『一人』目撃されたことを知らずに…
彼らが帰って来た時、彼らの後ろに『彼女』はいた。
「河上優一さんと…瀬戸玲奈さんですね?」
「「⁉︎」」
彼らは思わず驚いてしまった。
「私は天宮燈香と言います。」
「えっと…何か俺たちに用でしょうか…?」
「まず、『異世界』と言うのは何でしょうか?」
「「あ…」」
彼らはこの時、排施との会話を燈香に聞かれていたと気づいた。
「そして二つ目…あの時一瞬で消えましたよね?私は少しくしゃみをしてしまい見逃してしまい、確証は持てませんが…」
まずい…
彼らは同時にそう考えた。
ここまで知られては、もう言い逃れはできないと…
「じゃあ、もう言おう…」
そうして彼らは『異世界』のことを話した。
普段から冷ややかな性格の彼女も流石に息を飲み込んだ。
「そうですか。真実に辿り着けてよかったです。」
「そ、そうですか…で、では、俺たちはここで…」
「まだ話があります。むしろこれが『本命』です。」
(もしかしてまだ序章だったのか?)
彼はそう思いながら…
「それで、話とは…?」
そして、彼女は頬を赤く染めた。
「あ、あの…」
彼女はモジモジとしながら…
「お、思いっきり私を罵倒してください!」
「「…へ?」」
「私のことをゴミとか…雌豚とか言って罵ってください…/////」
そして優一と玲奈は思った。
「「こいつ…ドMだ…」」
そして現在に至る。
「あ、燈香さん!また優一君にくっついて!」
私は燈香さんが優一君にくっついてるのを見てしまい、思わず強く言ってしまった。
「そんなことより…早く罵ってください…はぁ…はぁ…/////」
(ドMって怖いな…)
ドMって怖いわね…
いつもの冷ややかな彼女の顔からは想像できないほどの顔が赤く染まっていて頬を手で押さえ、恍惚とした顔をしている。
「というか、異世界会議するんじゃなかったのか?」
「まだ排施君が来てないでしょ…」
「アリナやミーシャもだけどな…というか…いるぞ…排施が。」
「え?」
「おい出てこい。」
「全く、いつもの天宮さんからは想像できないな…」
別室に隠れていた女、排施が出て来た。
「あ…見てたの…」
「最初からね…」
「というわけで、出て来なさい…アリナ!ミーシャ!」
「そうですね…正直引きますね…」
「ご飯まだですかぁ?」
二人が別の別室から出て来た。
「あ…あ…」
「それじゃ、異世界会議を始めるぞ!」
「「「「おー!」」」」
「あぁああああああああ!」
燈香さんの叫びが部屋中に響いた。
ドMとは厄介なものだな…
by 排施