第41話 調達
調達とは地獄じゃ。
私たちは今、資材館に来ていた。
良質な木材を探しに。
「さぁさぁ、どんな木にするっすかね。」
「これはどうだ。お手頃価格で丈夫な板材だ。」
神田君はそう言い、私はそれを見た。
確かにいいわね。
そしてその後も、いろんな資材を見つけた。
安沢が脆すぎる材木を見つけたり、岸さんがハート型の木材を見つけたり…
ハート型の木材はちょっと欲しいけど。
またその後もついでにたい焼きを食べたりした。
私はカスタードクリームの味だった。
あの味は甘かった。
その後、私は家に帰った。
テレビの特集で氷華高校と言う学校の文化祭について放送されていた。
各クラス個性で溢れているらしい。
笑いあり、涙ありの。
私たちの文化祭もこんなふうになったらいいな。
そう思いながら、私は風呂に入っていった。
風呂に入っていた時。
私は英智君に言われたことを思い出した。
『初恋って行事の時とかに来るらしいぜ、知らん人から聞いた話だけど。あと夏休みとかにも…』
と英智君は言っていた。
行事…それには文化祭が当てはまる…もし優一君が他の女の子に恋してしまったらどうしよう…そう思ってしまう。
私は湯船のお湯に顔をつけた。
「資材がこんなに⁉︎」
私は目を見開いてそう言った。
目の前には大量の資材が置いてあったのだ。
「亜島財閥の力を持ってすればこんなの朝飯前だ。」
排施君…さすが金持ち。
「これ私たちが買った資材足しにもなんないわよ…」
「そういうのもあったほうが味が出るだろ。」
そうだけど…
その後、神田君、優一と続いて部室に部員が集まってきた。
「それじゃ、もっと資材が必要になるから、お前らはもっと集めておいてくれ。」
…へ?
「だからって何でこんなところにぃいいいい⁉︎」
私たちはとある異世界の森にいた。
ここは危険なモンスターが出るらしいが、すごい資材も手に入るらしい。
「お、宝箱っす!」
金生はそう言い、宝箱を開けた。
その中に、見るからに丈夫そうな素材がたくさん入っていた。
「お、これで資材は大丈夫そうだな。」
そう英智君がいった時…
「…!…俺は帰る。」
突然神田君はそう言い、ここから去っていった。
どうしたんだ…
そう思った時、私は森に何かがいることに気づいた。
「ねぇ…あそこになんかいない…?」
私は恐る恐るみんなにそう尋ねた。
「え…あれ?よくみたら何か…」
金生がそう言っていた時だった。
森の中から血熊の群れが出てきた。
「「「ぎゃあああああああああ!」」」
私たちは悲鳴をあげ、全速力で逃げ出した。
「何でこんなところに血熊が⁉︎」
「宝箱を開けたからじゃないのか⁉︎」
みんな混乱している。
というか、神田君…わかっていて先に帰ったの⁉︎
私たちに教えてくれてもいいよね⁉︎
そんなことを考えつつ、私たちは逃げている。
「資材集め…それはまさに…難関クエストだ…」
優一君…まさにその通りね…
そう思った時…
「ん?魔力弾がこっちに…?」
前にもこんなことがあったような…
「…てか近づいて…」
そう呟いた瞬間、魔力弾が爆発した。
私たちと血熊の群れ諸共吹き飛ばした。
「神田。お前マジで血も涙もないな。」
英智君はそう神田君にいった。
ホントそうよ。
血も涙もない男ね。
私はそう思った。
そして明日は、文化祭の土台作りに取り掛かるっ!
土台作りも不安しかない。
by 神田




