第38話 超絶完璧美少女との対面っす!
今回は俺視点だ。
by 神田
はぁ。
全く、何で俺が…
俺は異世界部の掃除をしていた。
アイツら、掃除を俺に押し付けやがって…
…何故こんなふざけた部活が認められているのか…それを俺は知っていた。
先生の思考を覗けば一目瞭然だ。
『問題児を集めるための部活だと。』
提案したのは俺だが。
アイツらは後でお仕置きするとして俺は部室中に溜まったゴミを掃除していた。
そんな時だ。
部室の出入り口が開いた。
そこを見ると…
「神田君。どうしたんですか?」
生徒会会長の田村沙也加がいた。
「ゴミだらけじゃないですか!手伝いますよ!」
「助かる。」
俺はそう言った。
田村沙也加…アイツらと同じ二年生にも関わらず、清楚で品行方正で成績優秀、運動神経抜群、生徒会の会長に抜擢、昨年の文化祭でミスコン圧倒的優勝。
容姿、勉学、運動など全てが完璧な女だ。
「神田君も大変ですね。」
このように優しく話そうとする。
「全くだ。アイツら、俺に掃除係を押し付けてゲーセンに…」
そんな彼女にも謎な部分がある。
大学の模擬試験で偏差値87をたたき出したのだ。
普通の高校生じゃそうはならないだろう。
それに彼女の思考。
ギャップがありすぎる。
(マジか、掃除押し付けって…)
この通り。
ギャップがありすぎるだろ。
だが、この完璧美少女、心の中でもボロは出さない。
…ここで俺の『エスパー』について説明しておこう。
『心の中を覗くだけじゃないのか?』って?
それだけじゃない。
普段制御して使えないようにしている、他人の『記憶』を覗くという能力がある。
使うには三分間『記憶』を覗く『対象』を考え続けなければならない。
その不便さ故に、俺は普段使うことはない。
…まぁ、いつか暴いてやるか。
俺はそう思いながら掃除を進めた。
「思ったより早く掃除が終わりましたね!」
本当にそうだな。
俺と田村は一通り当時を終え、帰宅する準備をしていた。
俺はカバンを持って教室を出ようとした。
すると…
「あ、時間も遅いでしょうし、せっかくなのでどこかに食べに行きませんか⁉︎」
彼女はそう言った。
…まぁ、そうだな。
「別にいいぞ。」
俺はそう承諾した。
「近くのファミレスだけどいいですよね?」
「別にどこでもいい。」
俺らはそう会話していた。
「俺はこのステーキで。」
「私はハンバーグで。」
そう注文をし、俺らは互いの趣味や近況などを話していた。
「ふふ、神田君って意外と友達思いなんですね。」
「友達…か。」
俺は小さい声でそう呟いたが、田村には聞こえていたようで…
「あれだけ仲が良いななら友達に決まっているじゃないですか!転校してきた頃の神田君からは考えられないですよ!」
俺のことを見ていたのか?
『エスパー』の力を持っているのに気がつかないとは…
そんなこんなで注文した品が来た。
「…ッ!意外と美味いな。」
「ですね!」
俺はステーキを食べてそう言った。
やっぱり食事は直接食べるに限るな。
俺はステーキを口に運んでいた。
すると…
「神田君、アーンです!」
田村が突然そう言った。
「何やってんだ?」
俺は尋ねた。
「ちょっとやってみたくなりまして…」
彼女は顔を赤くしながらそう言った。
おいおい、思考がグチャグチャだぞ。
(あぁああああああ!いい年したおっさんがアーンって!)
おっさんじゃないだろ。
この時はそう思ってしまった。
とりあえず俺は周りを見た。
(イケメンと美少女のアーンイベント!小説のモチベーションが上がるね!)
生温かい目で見られてるじゃないか。
俺はおとなしくアーンとやらをすることにした。
彼女のハンバーグを口に入れた…時だった…
「「あぁああああ⁉︎」」
マズイ。
一番面倒なヤツらに見つかった。
「神田さんが女の子にアーンっすか⁉︎」
「マジで⁉︎」
金生…相澤…
「しかもあのおっぱいデカい生徒会長の田村沙也加さんと!」
失礼だな。
「羨ましいぜ…」
お前にもいい相手が見つかるだろ(適当)。
「お前ら、別に田村とはそういう関係じゃないぞ。」
「「あ、そう。」」
2人はそう言った。
そして2人は去っていった。
何だったんだ?
「すまないな。アイツらが俺に掃除係を押し付けたやつで…」
俺がそう言いながら田村の方を見た時、彼女は顔を赤くしていた。
(…何だ…この気持ち…俺が男を好きになるなんて…)
いかがわしい以外の意味深だな。
そして俺らは店を出て、帰宅路を歩いていた。
「支払いまでありがとな。」
「いえいえ、元々私から誘ったことですし!」
俺らはそう言うことを話していた。
「よかったら神田君も生徒会に入りませんか?」
田村が俺にそう尋ねてきた。
「機会があればな。」
俺はそう言った。
「あ、私はこっち方向に家があるので…」
「じゃあ、ここでお別れだな。」
互いに違い道に行き…
「バイバイ、神田君。」
「じゃあな、田村。」
俺らはそう言い、別れた。
「疲れたな。」
俺はそう呟き、ベットに転がった。
「それにしても、田村の主語、俺…私…どっちなんだ?」
今の俺にそのことはわからなかった。
私、主人公なのに出番が一切ない!
by 瀬戸




