第28話 異世界部旅行⑨ -東京・出会い編-
神田sideね。
by 瀬戸
俺はフレイス、安沢、天宮と共に行動していた。
相澤は何か予定があると言ってどこかに行ってしまった。
俺は知っているがな。
そんなこんなで俺らは新宿に来ていた。
ところで今、瀬戸たちは何をしているのだろうか。
そう思い、俺は瀬戸の脳内を覗いてみた。
「お、この菓子いいな。」
「美味しそうですぅ!」
(それは嘔吐色の綿飴…まずそ…おぇええええ!…心の中でも気持ち悪いわ…というかよくこんなの美味しそうと思えるわね…)
それは同感だな。
嘔吐色の綿飴って気持ち悪いな…いや、でも口コミには幸せな味って…あの気持ち悪い色の反面、天に昇る幸せな味なのか…
全く、よくわからんものがいっぱいあるな。
ん?
「ん?」
「どうしたんですかぁ、優一さぁん?」
「あれ金生じゃね?」
「あ、本当ね…」
「てか…アイツ…女連れてる…しかも知らないやつ…もうアイツ警察に突き出そうぜ…」
「そうですねぇ。」
「そうね。」
金生が女を…あぁ、あの男の娘のことか。
確か名前は、伊澄優梨といったな。
京都で金生といろいろあって金生に結構懐いている。
全く、あんなクズにどうして懐くんだか…
「うわっ!」
俺が考え事をしていると、安沢は突然そう言い、綺麗に一回転しながら転んでしまった。
「痛たたた…」
全く、何も無いところでどうやったらあんな転び方になるんだか…いや、コイツはバカだから有り得なくもないか…
そう俺が思っていると…
(ポー…)
突然声が聞こえ、聞こえたところを見た。
そこに、ショートヘアの高校生がいた。
視線は…は?
これは本当にそうなのか?
そうだとしたら天文学的にもすごいぞ…
俺がそう思っている隙に、女は俺たちのところへ来た。
「あ、あの…」
「あ、もしかして俺のに用が⁉︎」
相澤⁉︎
いつのまにいたのか。
この女に気を取られて気が付かなかった…!
「あなたではないです、失せてください。」
この女結構毒だな。
(俺じゃないのか…)
相澤も結構凹んでるぞ。
「あ、あの…大丈夫ですか?」
そうしてこの女は…安沢へ手を差し伸べた。
「は⁉︎このバカに用なのか⁉︎」
「誰がバカだ!」
はぁ、これだからバカは…
「お前ら落ち着け。それで、俺たちの連れの安沢に何か用ですか?」
俺はこの女にそう尋ねた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あのあのあのあのあの…」
めちゃくちゃ緊張してるな。
「すすすすすすす…言えない…」
まぁ、無理もないな。
初対面だし。
相手はバカだし。
伝えるのは無理そ…
「正直にいったらどうだ?」
このバカ!
何刺激してんだ!
「あ…あ…あ…」
ほらみろ。
お前が刺激したせいだぞ。
これはしばらく再起不能だn…
「好きですッ!」
…マジか。
この女、やるな。
「なんで安沢なんかが…」
「「あわわわ…」」
周りもこんな反応だしな。
気持ちが伝えられたのはいいが、一つ致命的な問題がある。
それはみんなもわかりきっているだろうがな。
「好き?何が?アンパン?」
「…」
「「…最低…いや、安沢だしね…」」
「バカかお前…」
そうだ。
安沢雄はバカなんだ。
バカが故に女心は勿論、恋自体もわかるはずない。
アンパン◯やドラ◯もんを毎週見ているようなやつだぞ。
コイツに恋したのは失敗だったn…ん?
「私は…諦めませんよ…安沢さんを絶対に手に入れて…」
マジかコイツ。
どこかのドMや男の娘といい、なんでこういう奴らはクズとかバカを好むんだ…
…ドMに関しては清純なやつを好んでいるけどな。
「ヘクション!」
「ん?優一君?どうしたの?」
「どうしたんですかぁ?」
「そうっすよ…痛たたた!何すんすか伊澄さん!」
「金生さんの匂い…ふふ…」
「それで、どうしたのよ?」
「いや…誰か俺の噂でもしてんのかなって…」
「案外有り得るんじゃない?」
「落ち着きましたか?」
俺はこの女にい◯はすを渡した。
「はい…なんとか…」
「そういや、お前名前なんなんだ?」
「そういえば聞いてなかったな。」
安沢と相澤がそう言った。
「岸愛莉。よろしくね!」
この女、岸はそう言った。
「俺は安沢雄!よろしくな!」
「俺は相澤英智!」
「神田恭弥だ。よろしく頼む。」
「アリナ・フレイスです。」
「天宮燈香…です。」
「相澤さんに神田さんにアリナさんに天宮さん…そして雄さん!」
サラッと安沢だけ呼び捨てしてたな。
まぁ、バカなら気にしないと思うが…
「それじゃ、雄!一緒に観光しよ!」
いきなりだな。
「ふふ…ダーリン。」
「「「⁉︎」」」
相澤、フレイス、天宮が驚いた。
「なんでバカばっかり!」
「誰がバカだ!」
また争いに発展してしまってる。
俺は二人を止めた後、岸の耳元に駆け寄った。
「あんまり目立つことをするなよ。殺すぞ。」
俺は自分自身と岸にしか聞こえないような言葉を呟いた後、静かに三人の元へ戻って行った。
岸は呆然とこっちを見てる。
あまりよろしくはないが、これは仕方のないことだ。
あまり俺らの生活を害するようなら、真っ先に殺してやる。
「109‼︎」
「雷門!ドガーン!」
「東京駅広すぎっす!」
「スカイツリー高すぎだろ!」
「あのね…私…ずっと…」
「「「あなたのことが…!」」」
次回、異世界部旅行 東京観光・終幕編
クセの強い奴しかいないのかこの小説は。
by 神田




