表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大罪人の輪廻転生  作者: かれは
幼少期編
2/2

第1話 転生

俺は死の瀬戸際に夢を見た


真っ暗な部屋があって、そこに幼い頃の俺と倒れている男がいて泣いてる女の子がこっちを見ている。


俺は混乱した表情で泣き叫んでいる。


そんな光景を見た俺は凄く悔しい気持ちと寂しい気持ちに苛まれて、心の中の何かが崩れた音がした


何も分からない知らない俺は人生に後悔していることを夢を通して察した。


そうして俺は心の中でこう叫んだ、


(まだ嫌だまだ生きたい。もう一度やり直したい。こんな人生嫌だ!)


そうしているとその部屋が光に包まれて。

俺は心地よい気持ちで眠った。



ーーーーーーー転生ーーーー


目を覚ますと俺は全く知らない場所にいた。


硬く寝心地の悪いベットに俺は横たわっている。


壁一面には、この世界の神のような人物が磔にされている所を悪魔が嘲笑う、そんな場面を描かれた壁画と見るからに古臭い、西洋の窓ガラス。


その窓が風で開き。


そこから風が中に入り込み、明らかに日本とは違う気候の気持ちの良い風を感じる


とてつもない不安感と不信感を覚え。

「どこなんだここは!俺は確か、死んだはず。」


「そう確か俺は、銃で、」

そんなことを考えていると俺が死んだ時の場面の記憶がどんどんと頭の中でスクリーンがちぎられ、捨てられていくように消える


そんな捨てられていく記憶に恐怖を覚えて、

必死に思い出そうと抵抗を繰り返す


そうしていると思い出そうとするなと言うばかりに頭痛が走る

(痛い痛い痛い痛い)

頭痛がどんどんと激しくなり心臓が締め付けられ、止まる感覚がする。

「誰か助けてくれ!!!」

そう人生で発したこともない悲鳴をあげながら暴れそのままベットから転がり落ちる。意識が朦朧とする中


やっとが助けが来てくれた。

足音的に2人ほど来たのだろう

「大丈夫?!」

「早く治癒魔術をッ!!」


意識が無くなり死にゆく瀬戸際に「治癒魔術」という言葉が耳に入った。


(ふざけるな、俺が死ぬかもしれないのに、

魔術なんてものに頼りやがって。)


そんなオカルトチックなバカバカしい魔術なんて言葉を聞いておれは怒りという感情が湧き上がってきた。


それと同時にもう助からないという絶望感と諦念に満ち、もう頑張っても無駄と頭によぎる。


そのまま意識は無くしてしまった。


ーーーーーーーーー2日後

またあの硬いベットで目覚ました。


目を覚まし周りを見渡すと、今度は人が居た

なにか作業をしているようだ。


その人を観察していると、視線を感じこっちを振り向く。

「あっ起きたんだね!良かったー!」

「体調はもう大丈夫かな?起きたなら言ってくれればよかったのにー!」


その人の容姿は

頭に黒色のベールを付けていて

黒色のワンピース

髪の色は金髪

年齢は12〜3歳と言った所かThe修道女という見た目だ


(ここは修道院ということか、というか何でこいつずっとタメ口なんだよ、おれは大人だぞ、なんでお前みたいなクソガキからタメ口で、、、)


「意識ははっきりしてる?」


「あっ、大丈夫です!すみません少し今の状況に錯乱してて、」

「すみません。ここはどこなのでしょうか?」

修道女は怪訝な面持ちでこっちを見て

「え君、嘘、え?」


そこで違和感を持つ、

(こいつなんか大きくないか?こんなものなのか?)


「君自分の名前は分かる?」


「えーーと」

(分からないなんで分からないんだ、俺は何歳だ、、俺の名前は、、、俺の仕事は、、、俺の親の名前は、、、何も分からない、というか2日前俺は何を思い出したくて苦しい思いをしてたんだ…なんで分からない、)


「すみません分かりません」

焦ったようにそう答えると、


その修道女は状況の対処に戸惑ったのだろうか

「ちょっとまってて!」


彼女はドタバタして

部屋から出ていく。


(これは記憶喪失ってやつなのかいや前世の基本知識はある。例えば住んでいる国、今の総理大臣や住んでいる県自分のことだけは何故か思い出せない。)


「あまりに遅いな、少し観察も兼ねて歩き回るか」


そう思いベットから降りるとある違和感を感じる、

(このベットでかくないか、いやここの部屋の家具全て大きるすぎる、)


家具を触ってみる。

そこでまた新しい違和感に気づく、

(え?何この手)

明らかに成長がまだ終わっていない小さくて可愛い子供の手がそこにあった。


何か嫌な予感がしてガラスで反射する自分の顔を見てみた。

「エェェェェェェェェェ?!!?!」


そんなガラスに反射している、

奇声を発している男は西洋人のような顔立ちで

顔は8〜9歳と言ったところか、そう俺は子供になっていた


そんな奇声を聞いて走って戻ってきた修道女は医者とおばさん修道女を連れてきた。


おばさん修道女の容姿は

赤髪で年齢は60〜70歳だろうか

ふっくらした体型をしており、眼鏡をかけていて

優しそうな顔をしている。


医者の方は

金髪で若ハゲが目立つ

年齢は30〜40歳

ガリガリな体型で丸メガネを掛けている。


3人が来たことなんでどーでもよかった、

今の状況の事実を受け止められなかった。

俺は多分転生ってやつをしたんだと思う。

でもそんなことほんとに有り得るのか?


俺は脳の理解が追いつかず頭がショートしていた。


そんな俺に医者が話しかける

「意識はハッキリしてますか?」


「、、、はい」


「記憶はありますか?支えな記憶でいいんですか自分の名前、身長、体重、好きな食べ物」


「ごめんなさい分かりません」


「そうですか」


「あなたは3日前に頭を強く打ち付け、その時に脳に強い衝撃を受け倒れました。」

「多分その時の衝撃で記憶が無くなっているんだと思います。」


(いや違う俺はこの前まで日本で生きていた)


俺はこの医者に今ある俺の状況を洗いざらい話した。


「医者としての意見を言うなら、あなたは今ある状況に錯乱しているんだと思います。」

「違う。ほんとなんだ、」


「これは私の個人としての意見です。多分あなたのそれは前世の記憶じゃないでしょうか、主神は天で死んだ人をまた新しい生物として時間軸関係なく転生させるとされています。」

「その前世の記憶が強い衝撃を受けて蘇ってきたのではないでしょうか?」


(この国にも輪廻転生という概念があるのか、いやきっとそうだろう俺は記憶喪失をして強い衝撃で前世の記憶がタイミングよく蘇ってきたんだ、ふたつの条件が噛み合って前世の記憶のまま転生をしたんだ。)

(昔は神や仏なんて居ないとおれは思っていた側の人間だった。生前の俺はとても徳を積んでいたのだろう転生させてもらって、人間として生きれるなんて。)



「記憶は時間が経ったり、懐かしい物、人に会うという些細な思い出で蘇ります。」


「はい。」


「でも頭に記憶が飛ぶほどの衝撃があったんです。当分は安静にしててください。」


「はい、分かりました。」


おばさん修道女が俺の頭を撫でた

「大丈夫ですか?ゆっくりでいいんですよ色々理解するのは。」


「はいありがとうございます」


その言葉は何故か俺の焦った心を落ち着かせてくれた気がした。

「わたしは夕食の支度があるのでここら辺でおいとまさせてもらいますね。」


そう言いながらおばさん修道女はそそくさと立ち去って言った


「あの」

俺は修道女に話しかけた


「はい!」

ハッキリと元気な声で反応した


「同じ質問をしてしまってごめんなさい。ここはどこでしょうか?」


「ここは孤児院です!」

その言葉で俺は両親が居ないことを察した。


何故か居ないことで安心して楽になった気がした。


「あなたの名前と僕の名前あのシスターのなまえは?」


「あなたの名前はエドワードで私はクレアあの人はシスターアルマ、アルマさんよ」


それから彼女から色々必要なことを教えてもらい。


夕食を口にしてそのまま眠った


ーーーーーーーーー1週間後


あれから一週間経ち俺は完全に回復していて。色々調査をしていた


俺の名前は

「エドワード・ジルベルト」

まあヨーロッパとかによくいる名前


それと前々から気づいてはいたことがあって多分ここは地球じゃない、いや俺たちがいる世界じゃないパラレルワールドと言うやつだと思う。


時代設定は多分中世ヨーロッパって言うところか?

分からないが アルマさんが

「四体液説がなんとかやら血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁で〜だから」がなんとかやら決まった順番で食えやら言ってきていたり、

家の灯りが電気ではなく火であったり、


胡散臭い現世では考えられない間違った知識を俺に説いてきたのと家具などから間違いなく

時代は800年は昔だと思う。


パラレルワールドの根拠は二つあり


1つ調査の過程で

書庫の世界地図を見たところ、今じゃ絶対ありえない大陸の形をしていた地球があった。一つ一つの国の名前もまるで分からない


2つこの孤児院で信仰している神は現世で有名な神などではなく全く知らないクルト神というヤツらしい


この二つの点から間違いなくパラレルワールドだろう。


そしてもう2つ不可解な点として、

1つ書庫で色々な本を漁っていた所

魔導書や生物学の本で現世には存在しない、オカルトチックな生物が乗っているのだ。

例えを出すならドラゴンやグリフォンなど。


もっと言えばこの書庫にもたくさんの童話があり読み込んでいると


登場人物の4割が魔法を使う

登場人物の7割は人間では無い。獣人や天使やケンタウロスなのである。

明らかにおかしい。よくあるラノベかよ。


2つ俺何故か異世界で明らかに日本じゃない国にいるのに何故か日本語で会話出来ている点だ。 まあこれはあとから考えよう


問題は1つ目

実はこの世界では魔法が使えて強い魔王や神がいて

かっこいい生物がいる。まさにライトノベルのような世界なのかも。

そうこの世界は剣と魔法の世界なのかもしれない。


そんなわけないか笑


そんなことを思い俺は魔導書を手に取り

試しに詠唱をそれっぽく唱えてみた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ