その男の人生 プロローグ
グロいです
パトカーのサイレンの音と雨の降る音、人間の悲鳴が聴こえる。
犯人はただそこに恐怖し立ちすくんでいた。
透明な水の雨が降っているなか、その犯人の足元は骸と赤黒い気持ちの悪い色で染った地面。
その情景を見た男は酷い吐き気、イラつきと恐怖
、そんな錯乱した状態で何も分からなくなりその男は手に持っていた銃で射殺した。
罪が多く後悔の多い人生だ。
年齢は大体29歳で学は無く顔もあまり良いとは言える顔ではなく、無職で仲間と言える人、恋人や親戚家族もいない。俗に言う社会のクズと言うやつだ。
そんな俺の人生は最低で最悪な人生だ。
朝起きテレビをつけたら地元のニュースで連続殺人事件が報道されている。
そのニュースを横目に見て楽しんでいる自分がいた。
なぜ楽しいのかは自分でもあまりハッキリとしない、いや分からない。
だが理由をつけるとしたら。
その犯人はこの俺、岡本健二だからである、
それ以上に理由を思いつけない。
俺は今までで50人殺している。数は明確に覚えていて、毎度殺人を行う度にスマホで被害者の顔を撮りそれをメモに、写真と殺害方法を事細かに書き貼っていた。
その行為が楽しいとか好きだからと言う、快楽でメモや写真を残していたのではなく被害者や殺害した情景を忘れたくないのが5割、残りの5割が何となくでしていた。
そんな俺は最初からこんな快楽で人を殺していた訳ではない。
初めて人を殺したのは今でも忘れもしない
俺の家庭環境はあまりいいと言えるものでは無く
母親は俺が生まれすぐに亡くなった、父親はどうしようも無いクズで学校にも行かせてもらえず。俺のことを見る度に叩くや蹴るの暴行を行っていた。
酷い時には性的暴行を受けそんな父の事が心底嫌悪していた。
俺が11歳になったくらいの年に俺の気になっている女の子が家に遊びに来た。どこで出会ったかなんてのはあまりもう覚えていない
なぜ遊びに来たのかも、なぜ家に連れて来てしまったのかも分からない。
その日は後悔を覚えた
そんなクズのような父親のいる家に連れてきてしまったのだ。
当たり前だその子は父に襲われた。俺はその子を必死に守ろうとしたが俺は体が弱かったのと父親が少々ガタイが良かったので必死の抵抗は通用せず。
その子はその間に酷く泣き叫ぶ
そんな状況で錯乱して、
俺はキッチンにあるナイフで父を刺し殺した。
酷い後悔をした吐き気がする気分だ。
生きて血の通っている肉に刃物を刺すという感覚と刺したところから大量の血と臓器が出る気持ち悪い光景。
俺は子供ながらに罪悪感と恐怖で吐いてしまった。
そして父への恐怖と目の前で殺人を犯した僕にその子は声も出ないほど恐怖していた。
俺は俺の中の何かが崩れ落ちていく音がした。
その後は子供の判断だ。何かが崩れ落ちた俺は証拠隠滅としてその子を殺した、最悪の感覚だ。
俺はその死体をできるだけバレないように物置に隠して
遠く遠くへ逃げたその後のことはあまり覚えてない。
その過去の出来事から何かを失った俺はだんだん人を殺すのに躊躇がなくなって行った、
最初はなにか理由をつけて殺して行ったがだんだんと
ウザイから、キモイからなどの雑な理由になって行き
最終的にはそこに居たから、などのなんの意味もなく快楽で殺すようになっていた。
そんな俺が50人目を殺した翌日にに、大量殺人を犯そうと思いついた。
理由は殺した数を100人にしたかったから。あと50人
を殺すのは時間がかかるというのが理由だ。
その後のことなんて考えてはいなかった。
翌日俺は大量殺人を行ったきっちり50人を殺しそのまま満足をしたまま立ちどまっていると、
後ろから鈍器で男に頭を打たれ3分間ほど気絶をして
いた、
その間に男は頭部の強い衝撃により、記憶をなくしていた。
所謂、解離性健忘(記憶喪失)と言うやつをこの3分の気絶でしてしまったのだ。
記憶を失った俺は意識が朦朧とする中で立ち上がり。
周りの光景と今いる自分の状況、
記憶が無い自分。何も分からず錯乱し、
自分を射殺した。