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『不変な未来』聖女

 ここはある国の最高施設、通称『お城』私はこの国の王女様をしている。この国は流通が良く治安も良い。城下町には沢山の商店街などがありとても賑わっているわ。

 でも……もう飽きてしまったわ、何度もお父様に城下町に行ってみたいと懇願しているのに「ダメだ」の一点張り……はぁー。

 私は思わずため息を漏らしてしまいました。私は唯一城下町を見下ろすことが出来る窓に居るのだけれど、それもここから城下町までは遠くてとても見にくいの。

 そんな私でも城下町を見る以外にもう1つ趣味がありますわ。それは……夜になってからのお楽しみですわ。

 【夜】

 私は『お城』の最上階まで行く。

 ここはこの街にとって1番空に近い場所であり、同時に1番地面から離れた場所なのです。

「今日は星が綺麗ですね」

 誰かに言うのでも無く、ただ独り言のようにぼんやり呟く。しばらく夜空を眺めていると一筋の光が堕ちていくのが見えた。

「あ! 流れ星!」

 私ったら思わず子供のようにはしゃいでしまいましたわ。こんな姿お父様に見られていたらと思うと……

 背中をぞくりと寒気が襲う。

 そんなことも他所(よそ)にまた流れ星が右から左下に向かって堕ちていった。今のは一瞬だったので見逃してしまった。

 私は次は見逃さないようにとずっと空を眺める――が中々流れ星は見えなかった。そろそろ諦め欠けていた所、他の星とは一際大きく、眩しいくらいに光り輝いている星?があった。私は恐それを凝視するした。その光は次第に大きくなり、気付いた頃には赤い光を発した巨大な岩がこちらに向かってきていた。私は――困惑した。次に城下町を見た。街には明かりが灯っており大勢の人が外に出て、空から降ってくる巨大な岩を見ている。

「王女様! 急いで避難の準備を!」

 いきなり『お城』にいる兵士が息を切らしながらやって来て、私に避難しろと声を掛けた。私はそれでもなお混乱していた。

 なぜこんなにも混乱しているのかというとですね……私には未来を予知する能力があるのですわ。昨日未来を予知したところ、隕石が降ってくるとは出なかったのですわ。その代わり……

 その直後、空から無数の隕石……流星が『お城』にめがけて降りかかって来た。

 そう。これですわ、私の予知が示した物は。さて、ここからは確か……

 私は予知が示した、この後の展開を思い出そうとしたが途中で中断された。いえ中断しなければいけなかった。なぜなら……私の予知はここで終焉(おわ)っているのですから――

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