俺と彼女達の妊娠適齢期。
___俺には、【秘密】がある!
誰にも言えない“秘密”があるんだ!!!
・・・それは?
俺には女の人格もある事!!!
【俺の肉体は、女性なんだよ。】
・・・でも?
俺の表の主人格は? 男なのに、体は女性だ!
___こんな俺でも、一つだけ! 叶えたい夢があるんだよ!
それは? “子供が欲しい”
俺のお腹から産まれてくる俺の子供が欲しいんだ!!!
俺の中には、女性もいてね! 彼女も俺の意見と同じらしい。
だから、よく彼女と話をするんだ!
『___ねえ、悟朗?』
『___なんだよ! 晶菜!』
『私たちの子供が欲しいと思わない?』
『えぇ!?』
『悟朗の体で産むのよ! 自分の子供!』
『・・・子供か? 俺の子、欲しいよ!』
『じゃあ! 作りましょうよ~』
『___でも? どうやって?』
『私が表に出ている時に、ステキな男性と知り合って男女の行為を
すればいいんでしょ?』
『・・・いや? あなたじゃダメよ! 晶菜!』
『・・・薫? どうしてあなたが、、、!?』
『晶菜は、そんな女じゃないでしょ? 男なら誰でもいいなんて!
あなたには無理だわ!』
『・・・・・・』
『悟朗! わたしがその役を引く受けるわ!』
『・・・薫! 本当にいいのか?』
『まあね! わたしも貴方の子供を見てみたいんだもの!』
『・・・薫。』
*
俺の名は、『植松 悟朗』32歳、多重人格者だ!
子供の頃、俺の両親は普通の親ではなかった。
俺の父親は、妹に興味を持っていて。
頻繁に妹にちょっかいを出すような親父だったんだ!
俺はというと? 親父のタイプではなかった俺には興味を持たず
妹ばかり可愛がっていたんだよ。
・・・でも?
俺は、妹だけはどうしても助けてやりたかったんだけど、、、?
妹が中学一年生の時に、父親の子供を身ごもって。
何処かのビルから、俺に相談もせず飛び降り自殺をして亡くなってしまった。
俺は、妹を救えなかった事を後悔したんだ。
唯一の、俺の味方だった妹を、、、。
俺の心は、崩壊してしまったんだ!!!
そこで俺は、【主人格】となったんだ!
元の、主人格だった! 柚葵は死んでしまった。
妹を救う事が出来なくて、柚葵も死んでしまったんだよ。
柚葵は、大人しくて引っ込み思案の子だった。
でも? 妹の事は、誰よりも可愛がっていたのに、、、。
あんな事があって、心が崩壊して死んでしまった。
*
___あれから、15年経って思うのは、、、?
今なら、子供を産んで育てていけると信じているんだ!
だけど? 俺の体は女だし!
表に俺が出ても、うまくは行かない!
それなら? 俺の中に居る! 彼女たちに協力してもらおうと思った!
___彼女薫が、俺の仕事が終わってから夜は彼女にバトンタッチする
事にしたんだ! 俺の仕事はとび職で、、、。
職場で女は、俺だけだよ!
普段の俺は、言葉遣いも悪いし! 行儀も悪いけど、、、。
たまに、晶菜に変わると? しおらしい上品な女性に変わるんだよ。
晶菜になると? 職場の男達も俺を見る目が変わるというか?
急に、女を見る目で俺を見るようになるんだ。
・・・ある時は、食事に誘われたり、飲みに誘われたり、ラブホテルの
誘いもあったよ。勿論! 俺は全て断ったけどね!
*
___数か月間。
夜は、薫に変わって! 薫から“妊娠”したという良い知らせを聞く事が
出来たんだよ!
相手は? 飲み屋でナンパしてきた30代の男! いかにも軽いノリで
薫に話しかけてきたらしい。
32歳の俺でも、薫にかかれば! 20代後半ぐらいのメイクになる
みたいで、まんまと男を騙したんだろうな!
簡単に引っかかる男が悪いけど、、、?
何より、【子供を俺のお腹に身ごもった】事が一番嬉しいよ!
___普通の、32歳という女性の年齢なら?
結婚して、子供を作ってもおかしくない歳だしね!
【俺と彼女達の妊娠適齢期は、“今” だったんだと思う!!!】
*
___日に日に、大きくなっていく俺のお腹。
職場では、俺のお腹に子供がいる事を知って! どこの男とデキた子か?
気になっているようだけど、、、? 俺は誰との子供だろうがどうでもいい!
俺の血を引いた俺の子供だよ!
・・・いや? もっと言うと?
俺と彼女達の子供だ!!!
俺の中に居る! 晶菜や薫達との子供。
俺たちは、この子供を大事に育てていくよ。
愛する! 俺たちの子供をね、、、。
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