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第84話 先祖が凄い勢いで落ちてくる

今回は準備回です

第2CIC(戦闘指揮所)

  

 ここには、イングランドの外交官と聖ガリバドール魔導騎士団の交渉官が、固唾を呑んでギャリソン司令を待っていた。

 

コンコン

 

ガチャン

 

 ドアをノックする音が響いた、扉の近くに居た士官はノックする音を聞いて、扉を開けた、扉の向こうに居たのはギャリソン司令だった。

 

ギャリソン司令「遅くなってすまない、審議がちょっと慎重だったもので」

 

ハーモルム国務大臣「それで、話し合いの結果どうなったのでしょうか?」

 

 ハーモルム国務大臣は、早く結果が聞きたくて、すぐに、ギャリソン司令に質問をした。

 

ギャリソン司令「審議の結果、我々アメリカ軍はあなた方と共闘します」

 

 ギャリソン司令の言葉で、部屋の中は歓喜に満ちあふれた。

 

ギャリソン司令「それでは、第1CICへと行きましょう」

 

 ハーモルム国務大臣とキャルトルズ外交官はギャリソン司令に連れられて、第1CICに向かった。

 

 部屋の中には、アメリカ軍の司令官達が待っていた。

 

シェパード副司令「どうぞ、お掛けください」

 

 二人は空いた席に座った、テーブルの上には幻想郷の地図が置いてあった。

 

シェパード副司令「単刀直入に聞きます、我々はどこに配置すればいいのでしょうか?」

 

 シェパード副司令の質問に、ハーモルム国務大臣は幻想郷の地図のある場所を指差した。

 

ハーモルム国務大臣「ここです、イングランド軍と聖ガリバドール魔導騎士団はここに、配置します」

 

 司令官達は、頷きながらどのような編成にするか、悩んでいた。

 

ナンツ将軍「その、降ってくるのは一体何時ですか?」

 

ハーモルム国務大臣「はい、三日後です」

 

 この言葉に、司令官達は驚愕した、うーん、司令官達は悩んでしまった、少し時間が少ないからだ(因みにフロスト達は三日くらい異変について探し回っていました)。

 

ホッパー指揮官「そうだな、ヘリや歩兵、機甲部隊などで迎撃するべきだな、だとしたら歩兵師団が妥当か、それに加えて即応性の高い第10山岳師団や第101空挺師団の投入も視野に入れよう」

 

ドラム航空官「それに航空支援だな」

 

シェーン総督「ミサイルの支援攻撃もしよう」

 

 会議で話し合われている計画が、そろそろ煮詰まってきた、しかし、大事なことがまだ決まっていなかったのだ。

 

ロベルタ隊長「計画名は?」

 

 あ、という声が第2CICの室内に響いた、幹部の面々はうーんと頭を抱えて考えて込んでしまった。

 各幹部達から沢山の案がポンポンと出てきたが、中々決まらなかったのでたまたま近くを通りかかった事務員を、ギャリソン司令が呼び止めた。

 

事務員「うーん、そうですね...」

 

 事務員も頭を悩ませたが、突然ひらめいたようで計画名を話し始めた。

 

事務員「あ、オールドファイター作戦なんてどうですか?昔の戦士達を倒すなら彼らの名誉に敬意を表した方がいいかなと」

 

 事務員の発表した名前は、第2CICに幹部達にこれだという自信を与えた。

 

 こうして、イングランド軍&聖ガリバドール魔導騎士団と米軍が、共闘することになったのだ。

 両軍は、もしも片方が危険な状態になったら、それを救援するという条約も結んだ。

 

参加部隊

第4歩兵師団

第4歩兵師団並びにイングランド軍と聖ガリバドール魔導騎士団の即応部隊として第10山岳師団と第101空挺師団

 

超巨大三段航空母艦ビックマザーシップの甲板

 

 UH-47チヌークやMV-22オスプレイ等が甲板上で止まっていた、その中に第4歩兵師団が搭乗していた。登場完了したヘリからドンドン飛び立っていった。

 

 その光景を艦橋で見ていた士官が2人いた、それはアレックス・ロイド准将とストーン・ロイド少将だった、2人は何やら甲板を見ながら話していた(久しぶりの登場である)。

 

アレックス「兄貴、俺達はこれから一体何と戦おうとしているんだ?」

 

ストーン「確か、昔の戦士って言ってたかな」

 

アレックス「いや、そう言うことじゃないんだ、俺は...」

 

 アレックスは、何か思い詰めたような顔になっていた、ストーンは何かを察したようで、肩をポンポンと叩いた。

 

ストーン「敵の技術力に差があったとしても、敵は戦士だ、だから、彼らには敬意を持って戦う」

 

 ストーンの言葉に、アレックスは頷くことしか出来なかった。

 

 陸では、ハンヴィーやM1エイブラムス、ブラッドレー、ストライカー等が列をなして走っていた。

 

オールドファイター作戦の地域

 

 なだらかな丘や崖などがあって、空気とても美味しそうだった。その平和な所に空気を叩く音がどんどん近付いてきた、そう、アメリカ軍の輸送ヘリだったのだ。チヌークやオスプレイが着陸してその中から第4歩兵師団の兵士達が降りてきた。


 まず、第4歩兵師団は携帯式スコップを取り出して塹壕の穴を掘り始めた、ある程度彫ると機銃などを設置した。

 

 1時間遅れてやってきた、装甲部隊は残りの第4歩兵師団を降ろした、ストライカーには主に迫撃砲や榴弾砲を装備していた。

 第4歩兵師団の装甲車両は、塹壕の後ろの方に陣地を構えた。

 

第4歩兵師団が作戦地域に到着してから3日後

 

 塹壕を予定通りの長さと深さを掘り終えて、重機関銃の設置や野砲が設置されて要塞化されていった。

 

第4歩兵師団司令部

 

 ここは師団司令部のテントである、中には師団長をはじめとするこの師団における幹部達が、真剣な表情で会議をしていた。会議の内容は、どうやって敵を追い返すか、近接戦闘時の対処法等が話し合われていた。

 

師団長「敵は主に中世の装備をした、古代の戦士達だ、近づけさせなければ勝てる相手だ、幸い敵が来る...というよりは落下する地点はすでに把握済みだ」

 

 相手の情報を少し訳ありな言い方で伝えた、幹部達(といっても旅団長達)はなるほどと興味を持ち考え込んだ。すると、1人の旅団長が手を挙げた。

 

師団長「なんだ?」

 

旅団長1「敵の数は把握してるのでしょうか?」

 

師団長「残念ながら、全く検討が着いていない」

 

 旅団長1の質問な少し残念な表情をしながら答えた、旅団長1は了解と小さめの声で了承した。すると、旅団長が1人手を挙げた。師団長はさっきと同じようにどうぞと言って発言を許可した。

 

旅団長2「我々は、一体どのような支援を受けるのでしょうか?それと資料にも書いてある他の軍隊と連携して攻撃するということも、具体的に我々は他の軍隊を支援するのかしないも教えて下さい」

 

 旅団長2の質問に師団長は一つ一つ答えていった。

 

師団長「まず、支援だが爆撃等の航空支援と艦艇からの中距離ミサイルによる支援も受けられる。次に他の軍隊との共闘だが、支援は第10山岳師団や第101空挺師団が行う」

 

 旅団長2の質問を全て受け答えた後に、質問をしてくる旅団長はいなかったため会議は細かい調整や詳しい部隊配置などが話し合われた。

 

 オールドファイター作戦はイングランド軍と聖ガリバドール魔導騎士団との共同作戦なので、アメリカ軍は各軍に通信部隊などを送り連絡を密にした。

 そして、予言によるとアメリカ軍は騎士と戦い、イングランド軍はヴァイキング、聖ガリバドール魔導騎士団はサムライだった。

 

 各軍の部隊配置は、イングランド軍はリチャード・バルカン将軍率いる第1騎士団を中心に第2軍が作戦を担当する、聖ガリバドール魔導騎士団はエリトル・ナサカルデ率いる第1、第3騎士団と第1軍団が作戦を担当する。

 

 イングランド軍は、人間のイングランドの前衛は槍と剣を装備した歩兵が主力、その後ろに弓兵が配置に付いていた、両翼には騎士や騎兵が遊撃兵として布陣した。

 聖ガリバドール魔導騎士団は、前衛は下馬重装魔法化騎士や槍や剣を装備した魔法化歩兵、召喚獣、ホムンクルス等が配置された、その後ろに魔法化弓兵や魔導師等が配置された、近くの森にはナサカルデ騎士団長率いる第1騎士団が、第3騎士団は予備として後方に置いてある。

 

 時代も世界も違う三つの軍隊が、古代で活躍していた戦士達を迎撃すべく、今ここに集結した。

 

惑星中央方面軍指揮艦ドーンブレインの艦長室

 

 この艦の艦長でもあるギャリソン司令の部屋に、ギャリソン司令と美しく大人びた少女の2人だけでなにやら密談をしていた。

 

紫「ギャリソン司令、もう聞いたと思うけど天から人が降ってくるわよ」

 

ギャリソン司令「それは、聖ガリバドール魔導騎士団の魔導師から聞いた、今それに向けて共同で迎撃作戦を展開している。」

 

 紫は、ギャリソン司令に向かってあることを話し始めた。それはギャリソン司令が知らないことだった。

 

紫「ギャリソン司令、この異変は春が来なくて冬が続いているから、春雪異変と名付けられるのと、新しい軍隊を召還したわ、今冥界にいるからよろしくね、霊夢達も冥界に行くはずよ、あなた方の部隊も」

 

 ギャリソン司令は、全然知らなかった情報を知らされて、少し焦ったが、疑問に思ったことを質問した。

 

ギャリソン司令「なるほどな、紫、俺たちは冥界に行かなくてもいいのか?」

 

紫「いずれ行くと思うわ、それまで待っててね、今回の異変はあなた方がまた大活躍するわよ」

 

ギャリソン司令「それはうれしいね、そういえば紫は異変解決に参加しないのか?賊蜂起異変の時の敵のボスを倒したところ以外で」

 

 ギャリソン司令は、今まで幾つもの異変を経験して、あることに気がついていたことを質問した。

 

紫「してるわよ、影で」

 

ギャリソン司令「本当か?」

 

紫「本当よ、あなたの部下を生き返らせたり、物資を届けたり、私はこれでもあなた方を沢山支援してるのよ」

 

 紫は、だから、よろしくねぇ~と言いながらスキマの中に入っていった。

 ギャリソン司令は、紫を静かに見送るとやれやれと思いながら気を引き締めた。

 

ギャリソン司令「はぁ、さて、まずは目の前の問題を片づけるか」

 

 明日、米軍、イングランド軍、聖ガリバドール魔導騎士団の3軍は名誉ある戦士達と戦う。

 それぞれの軍の兵士達は、国籍、時代、世界は違えど彼らの気持ちは皆一緒だった。

次回は戦闘回です


今更ながら小説内で、部隊を変更したり、辻褄あわせしたりと駄目なところが浮き彫りなってきました。それでもこの小説は続くとは思いますのでよろしくお願いします。

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