第82話 多勢VS達人
今回はキル・ビルみたいです
ロシア艦隊とロシア空軍との合同作戦で何とか幽々子の撃破の成功した
その時、西行妖の付近では空挺スペツナズと古代の戦士達との戦いが繰り広げられていた、しかし、敵は古代の戦士だけではない、西行寺家の庭師である妖夢と妖夢に手を貸している古代の戦士達とも戦わなければならなかった
2個のMi-26に乗せられてきた第2、3大隊とBTR-80、2台が西行妖の付近に集まった、合計で空挺スペツナズ三個大隊とBTR-80、3台が西行妖を中心に木などを倒して拠点を作った
空挺スペツナズの隊長は隊員達に指示を出して防御陣形を築き上げていったが、その間にも戦士達は攻撃を仕掛けてきた、一方その頃妖夢は数百人単位の戦士達を連れてきて、群には群で立ち向かったのだ
スペツナズ隊長「いいか、絶対にここに近づけさせるな、ここを襲撃されたらジリ貧になるぞ」
バンバンバンバン
バンバンバンバン
バババババババン
空挺スペツナズの隊員達は目に見える範囲の戦士達に銃口向けて引き金を引き続けた、戦士達は力なく倒れていった
しかし、戦士達もただただ倒れていたわけではない、槍や弓といった長距離武器を使って空挺スペツナズを倒そうとした、防弾チョッキでは槍や弓の攻撃を防ぐことは出来ない
スペツナズ隊員1「敵の攻撃が激しい」
スペツナズ隊員2「グハッ!」
銃撃と弓矢と槍の撃ちあいの最中、一人の隊員の胸部に矢が刺さったのだ、すぐに衛生兵がやってきて手当てが始まっていた
カキン
ジャキン
スペツナズ隊員達の目の前で斬り合いが起こっていた、戦況は妖夢側が優勢だった、どうやら、妖夢側は熟練者多く次々と敵を斬り殺していった
スペツナズ隊員3「す、凄いな」
スペツナズ隊員1「まるで映画みたいだ」
スペツナズ隊員達が感心していると、後ろから装甲車のエンジン音と車が停車する音が聞こえてきた
スペツナズ隊長「全員伏せろ!」
スペツナズ隊長の一言でスペツナズ隊員達が全員その場で伏せたのだ
ダンダンダンダンダンダン
ダンダンダンダンダンダン
ダンダンダンダンダンダン
この場にある全てのBTR-80が火を噴いた、BTR-80の主兵装であるKPVT 14.5mm機関銃の銃撃が妖夢達を襲った
BTR-80から発せられる白煙で視界が効かなくなってた、風が吹いて視界を覆っていた白煙は消えていった
そこにあったのはグチャグチャになった肉片だった、しかし、ただ一人だけ立っているとのがいた、それは刀を持った女の子妖夢だった
妖夢「全く、魔法のような武器ですね、私の部下と敵を全滅させるなんて、もう手加減はしませんよ」
妖夢は辺りを見渡しながら不適に笑い、BTR-80の性能を褒めた
妖夢は手に持っていた楼観剣の血を拭って、再度握り直して構えた
妖夢「斬れぬものなど、あんまり無い!」
バンッ
妖夢は踏み込んだ、そのスピードは常人では中々出せないものだった
ババババババン
ババババババン
ババババババン
隊長が命令を出す前に隊員達が順次射撃していった、隊長は内心何やってんだよって気持ちなったが、その気持ちはすぐに掻き消された
カキンッカキンッカキンッ
妖夢は銃弾を次々と斬っていったのだ、その光景に隊長元い隊員達は驚愕した、あんな早いスピードに加えて銃弾を斬るという神業を披露されているのだから
シュッシュッ
ブシャアアアアア!
凄いスピードでスペツナズの陣営に入ってきて、二人の隊員の首を刎ねたのだ、傷口から物凄い量の血が噴き出た
スペツナズ隊長「クソッ!」
ジャキンっ!
隊長は日本刀を思いっ切り妖夢に向かって斬りつけていた、一体どこから拾ってきたのか気になるが、その行動に妖夢はビックリしたのか、目を見開いている
ドスッ
隊長は妖夢の腹部を蹴り上げて距離を取った
スペツナズ隊長「さあ、かかってこい」
妖夢「受けて立ちましょう」
隊長は刀を持ち直して妖夢と対等したのだ、その周りでは隊員達が妖夢に向けて銃を構えていた
バンバンバンバン
バンバンバンバン
バンバンバンバン
隊員達がセミオートで妖夢に向けて攻撃をした、その援護を下に隊長は妖夢に近付いていった
妖夢「くっ!」
カキンッ
両者の刀が火花を散らしながら激しくぶつかり合った、しかし、妖夢の方に実力があるのか、少し押されていた
?「食らえ!」
?「ハッ!」
カキンッカキンッ
二人の隊員が刀を拾って斬りかけて来たのだ、妖夢はこれらに対して素早く対応した
妖夢「あなた方は銃専門の人たちでは無かったの?」
スペツナズ隊長「やったら出来た、なら駄目か?」
妖夢は口元をにやつかせながら3人と斬り合った
カキンッカキンッカキンッ
3人の刀は邪魔になることなく、上手く連携して妖夢を追い詰めていったように見えるが、妖夢は間合いを取ってこの状況を打破する機会を伺っている
スペツナズ隊員1「中々くたばらないね」
スペツナズ隊員2「そろそろ仕掛けてきそうだな」
隊員達は斬り合い中に会話をするという余裕な感じを見せていた、この挑発的な行動に妖夢は怒りを感じたのか、少し刀が揺れていた
ガギンッガギンッガギンッ
妖夢の刀は力強くなり振りが明らかに鋭くなった
スペツナズ隊長(やばいな、畜生、何となく見て覚えたもので戦ってる二人と一緒に戦ってもこいつに敵わない、どうすればいいんだ...)
隊長はの中で焦りながらも一振り一振りを集中しながら斬った
ガキンッ
妖夢は3人を刀で捌いて吹き飛ばし距離を取った、3人は刀を握り直して妖夢に刃先を向けた
刃先を向けられた妖夢は少し笑いながら語り始めた
妖夢「最初に攻撃してきた人、中々やるわね、昔何かやっていたのかしら」
隊長は少し考えてから口元をにやつかせながら妖夢の質問に答えた
スペツナズ隊長「システマっていう格闘術をマスターした、それをサムライ達の動きを見ながらアレンジしたのを今やった」
妖夢「なるほどねぇ、器用ねあなた、お二人も中々のセンスの持ち主だわ」
妖夢は隊長の言葉を聞いてから隊員二人に向き直り、二人を褒めたのだ
褒められた隊員は少し笑って見せた
スペツナズ隊員2「サムライが戦ってる映画を見てそれを真似た」
スペツナズ隊員1「俺もだ、殺陣っていうのかな、中々あれが格好良くてね」
妖夢はふーんと言いながら3人を注意してみた
妖夢「私も本気を出すわよ」
3人は妖夢が放った殺気を感じ取り、再び刀を構えた
妖夢「ん?」
妖夢は3人の後ろを不思議そうに見ていたのだ、その視線に気付いた隊長は後ろを振り替えった
スペツナズ隊員3「我々だってやれますよ」
スペツナズ隊員4「自分、剣術習ってました」
スペツナズ隊員5「大丈夫です、援護射撃はスナイパー達に任せました、こういう仕事は彼らに任せた方が上手くやれますので」
数百名の隊員達が隊長の後ろに集結した、彼らは隊長と共に死ねる覚悟があると言わんばかりに刀や剣を持っていた
このロシア軍のスペツナズの装備に刀や剣は似合わなかったが、彼らの目にはやる気と闘争心が宿っていたのだ
彼らを見た隊長の心は自信に満ちあふれていた、クスッと笑いながら彼はこう言った
隊長「さあ、あの少女を共に倒そう、見た目に騙されるな、奴は相当の達人だ」
隊長以下隊員達は妖夢とメンチを切りながらジリジリと近付いていった
隊長「行くぞ!」
隊員達「おおおおおお!」
隊長以下隊員達は一気に妖夢に斬りかかった、妖夢は360度殺気を浴びた
妖夢「はっ!」
ガキキキキン
妖夢は回転切りをして周りに居たスペツナズを吹き飛ばした、吹き飛ばされた隊員は後ろに居た隊員に受け止められた
吹き飛ばされたが着地が上手くいって、すぐに動ける状態にあった隊員から妖夢に斬りかけていった
スペツナズ隊員6「おりゃあ」
スペツナズ隊員6は勢いよいよく縦に斬りかけてきた
妖夢はスペツナズ隊員6の刀の刃先、手の位置、目の行方などを見て見切りを付けて左に避けた
スペツナズ隊員6はこれにビックリしたようで全く反応できなかった
グサッ
スペツナズ隊員6の腹部に刀が刺さったのだ、まさに串刺し状態なのだ
これに隙有りと見たのかスペツナズ隊員5は左から右へと斬りかけた
ヒュン
妖夢は後ろに仰け反ってスペツナズ隊員5の刀を避けた、スペツナズ隊員5の刀は空切るだけとなった
ジャキ
妖夢はスペツナズ隊員6に刺さっていた刀を抜くと回転切りでスペツナズ隊員5の腹部を斬った
スペツナズ隊員7「やるぞ!」
スペツナズ隊員7の掛け声で3人の隊員が妖夢に縦に斬りかけた
ガキンッ
妖夢は3本の刀をまともに受けたが、微動だにしなかった、3人は力一杯押し込んだが妖夢の刀は全くと言って良いほど動かない
ジャキン
ドスッ
グサッ
ジャキン
ヒュングサッ
妖夢は3人との距離を取ると、一人を蹴りで少し距離を離して、一人を串刺しにして、一人は腹から胸に向かって斜めに斬った、蹴って距離を置いたスペツナズ隊員7は妖夢が刀を投げて殺した
タッタッタッ
ジャキン
投げて刺さった刀を抜いて構え直した妖夢に、仲間を殺された恨みを一心に浴びていた
スペツナズ隊員4「行くぞ!」
隊員達が数十人斬りかけてきたのだ、妖夢は目でどういう風に切っていくかシミュレーションした
妖夢「はっ!」
カキン、ダスッ、ジャキン
一番近くにやってきた隊員の刀を受け止めると刀で殴ってよろめいた所を後ろから斬り伏せた
スペツナズ隊員8「はっ!」
ヒュン
スペツナズ隊員8は妖夢を斬りつけようと刀を上に振り上げて下ろした、妖夢はそれを素早く避けた
シュキン
妖夢は一気に刀をスペツナズ隊員8の腹に押し当てて居合みたいに斬った、スペツナズ隊員8は腹部を抑えながら、座り込んだ
妖夢「少し本気を出させて貰いますよ」
妖夢は全身の気を集中してスペツナズ隊員達を斬り殺していくシミュレーションをした
妖夢「いける!」
妖夢は目を見開くと走り出した、妖夢に向かって斬りつけるが、妖夢はそれを避けたり刀で流したり逆に斬りつけたりした
妖夢との近接戦闘を開始したスペツナズ隊員達の数はドンドン減っていった、スナイパーも撃っているが全て避けるか弾丸を斬られた
スペツナズ隊長「退却だ!」
スペツナズ隊員の4分の1が斬り殺されてしまった、妖夢の素早い行動でこれほどの戦死者を出してしまったことに後悔を抱きながら撤退しているが、後ろでは5人のスペツナズ隊員が斬り合いを演じていたが、3人が戦闘不能になっていた
スペツナズ隊員2「クソッ、やばいな」
スペツナズ隊員1「このままだと」
二人のスペツナズ隊員が覚悟したその時だった
ドカーン!
いきなり妖夢の周りが爆発したのだ、この事態に二人のスペツナズ隊員はビックリして空を見上げた
?「待たせたわね」
赤い巫女服を着込んて浮いている少女がそこにはいた、その周りには箒に乗った魔女風の少女、メイド服の少女が上空にはいたが、それよりも驚いたのが
スペツナズ隊員1「あ、アメリカ軍?!」
次回も冥界回