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第80話 笑えない過去は誰でも一つは持っているはずだ

戦闘回です

幻想郷の上空

 

 弾幕と銃弾、この二つの存在により歴史は大きく変わった

 弾幕、ここ幻想郷での決闘方法として八雲紫が決めた死人が出ない方法としてこの弾幕ごっこが使われている、弾幕は色も形もそれぞれ個性がある(日本では決闘した場合、決闘罪という罪で捕まる)

 銃弾、8世紀末ぐらいに銃が出来上がった、そこから火縄銃やマスケットが開発され、銃弾も丸い形へと変化した、それから効率よく人を殺すためにライフルリングを彫ったり、弾の形状を円柱状にしたりと工夫が成されていった

 

ババババババン

ドカーン

 

 レンジャー、デルタを率いる十六夜咲夜とプリズムリバー三姉妹の次女であるメルランが戦闘を繰り広げていた

 ラミレスとレンジャー、デルタの数名はメルランに向けてセミオートで銃撃をしていた、しかし、不規則な行動をするメルランに対して標準が定まらないので全くと言って良いほど当たらなかった、当たったとしても、それはメルランが発射した弾幕に当たるので意味が無い

 

ラミレス「クソッ、動き回るから全然あたらねぇよ」

 

咲夜「私が引き付けるから、その間に撃てる?」

 

ラミレス「やってみよう、おい、M110を取ってくれ」

 

 ラミレスは同乗していたレンジャー隊員に命令を出して、M110を手にした、ラミレスは早速コッキングレバーを引いて照準を調節した

 

ラミレス「よし、大丈夫だ」

 

 咲夜はラミレスの言葉を聞いた瞬間、ヘリから離れてメルランに向かった

 

レンジャー1「隊長、あの女の子を死んじゃいますよ」

 

ラミレス「ああ、そうだろうな、だが、それをしなければ我々が死んでしまう、現実はいつもそういうものだよ、新人」

 

 ラミレスは自分の体験を含みながら幻想入りする直前に入隊した新人に現実というものを教えた、新人は神妙な面持ちでメルランを見つめた

 

 そして、メルランは急速に近付いてきた咲夜に向けて弾幕を浴びせた、咲夜はメルランの弾幕を避けながら、咲夜の弾幕であるナイフを数百本投げた

 

メルラン「おっと、どんだけ持ってるんだよ」

 

 メルランはナイフを避けるか迎撃するかで咲夜の弾幕を退けた

 その間、ラミレスが乗るヘリはメルランにバレないように後ろへと周り狙撃ポイントへと着いた

 

ラミレス「よし、ここなら狙撃できるな」

 

 ラミレスは徐々に照準をメルランに合わせていった、この時のラミレスはあることを思い出していた、それはラミレスが後悔していることだった

 

イラン、惑星ラッハーマトメック

 

 この星の惑星首都であるレーレヘルの二番目に大きい都市がラープルスだ、昔は隣国のイラクやアフガニスタンとの貿易で栄えていたが、主に中東の国々でテロ活動などを行うアルカイダや犯罪ビジネスのために乗り込んできたロストジェネシスがイランのラープルスを拠点に暴れ回っていった、これにはイラン政府もただ指をくわえて見ていたわけではなくイランの国防組織であるイラン軍と国連軍がこれらに対抗した

 

 アルカイダは自分達の大義を果たしている、その中に侵略してきたロストジェネシスや大義を邪魔するイラン軍と日々戦闘を繰り返していた

 その戦火の中、国連軍として参加しているアメリカの陸軍所属の第75レンジャー連隊の第5歩兵中隊の第2小隊はラープルスの都心で偵察任務に着いていた

 

ババババババン

ババババババン

ドカーン

 

 街中は四方八方から銃声が聞こえる、爆発音も時々聞こえ、黒い煙が空高く上がっていた

 

ラミレス「こちら、ラミレス、A112ブロックは異常なし、すぐにM56ブロックに向かう」

 

無線「了解、気を付けろ、最近は高度なゲリラ戦が多発しているからな、IEDや地雷がそこら中にあるぞ」

 

ラミレス「了解、周辺を注意しながら「ババババババン」!?...敵襲だ!四方八方から銃撃を受けている」

 

 第2小隊はビルの窓や屋上、裏路地などから十字砲火を受けていた、小銃やRPGの発砲音が響いた

 

ラミレス「退路を見つけろ、そこに避難する」


カタン

 

 丸くて深緑色の物体が音を立てながら転がってきた、その形はM67破片手榴弾とよく似ていた

 転がってきた位置はラミレスから3mも離れた位置だったがラミレスは反射的に体とある言葉が

 

ラミレス「グレネード!」

 

ドカーン

 

キーーーン

 

 ラミレスは投げつけられた手榴弾を避けようと飛び込もうとしたが、その直前に爆発した、ラミレスは2mくらい飛ばされた、ラミレスは酷い耳鳴りに襲われながらもゆっくりと立ち上がった

 

ラミレス「うぁ、うぅ、畜生...はっ?!」

 

 ラミレスはある物を見てしまった、それは現代戦に置いて見るようになってしまったもの、それは少年兵だった

 

 約10歳くらいの少年が重そうなRPGを肩に乗せて、こちらに向けて構えていたのだ

 ラミレスは銃を構えた、しかし、彼は一瞬躊躇った、子供を殺すなどあり得ないからだ、ラミレスはあの子供を殺さなければ私の部下かあのRPGの犠牲になると考えると指はトリガーを引いていた

 

バンッ

 

 手に持ってたM4A1から5.56㎜弾が飛び出して少年の体を貫いた、少年はRPGを地面に落としながらその場に倒れた

 

 その後、第2小隊は第1小隊と近くにいた陸軍の大隊によって救出された

 

ラミレスの回想終了

 

 ラミレスはあのRPGを持ってこちらを撃とうとした少年とメルランを重ねてしまった

 ラミレスの指はトリガーを引いていた、そこから発射された銃弾は真っ直ぐ、メルランへと向かった

 

ドカーン

 

 いきなりの爆発音と辺り一面に現れた黒煙でメルランと咲夜の姿が見えなくなってしまった

 

ラミレス「な、なんだ?」

 

?「うぉぉぉぉ!」

 

 そう遠くない所から遠吠えが聞こえてきた、その声は女性の声に非常に似ていた

 

ムワァ

 

メルラン「これでも食らえ!」

 

 黒煙を掻き分けるように出て来たのはメルランだった、メルランは手から弾幕を出してきたのだ

 

ビュンビュン

 

ラミレス「クソッ避けろ!」

 

ドカーンドカーン

 

 チヌークのパイロットはメルランから発射された青と赤の弾幕を上昇して避けたのだ

 青と赤の弾幕は地面に直撃して爆発した、直撃した所は木が吹き飛ばされてクレーターみたいなのが出来た

 

ラミレス「クソッ」

 

バンッバンッバンッ

 

 ラミレスはトリガー引き続けた、しかし、銃弾は中々メルランに当たらない

 

メルラン「そんな弾、当たらないよ」

 

 メルランはラミレス達を嘲笑うかのように動き回った、すると突然、メルランの背中から悪寒が走った、そう、メルランの後ろに人影がいたのだ

 

?「それはどうかしら?」

 

ザクッザクッ

 

 女の人の恐怖を漂わせた言葉でメルランの耳に囁いた、次の瞬間だった

 背中に激痛が走ったのだ、メルランはぐらっと意識を失いかけたが、すぐに、その場を離れて後ろを振り返った

 

 そこにいたのは咲夜だった、その手は血で染まっていた

 

メルラン「お、お前、何しやがった」

 

 咲夜は微笑みながら、太ももに付けてあるナイフを手に取った

 メルランはこの背中の激痛の原因を理解した、それを理解してしまったが故にメルランは気を失ってしまった、地上へと墜ちていく過程から上空に背中を見せたのだ

 その背中には咲夜が持ってたナイフと同じ物が背中に突き刺さっていた、その突き刺さいる傷口から赤い血が流れていた

 

ヒュルルルルドカーン

 

 メルランは勢いよく地面に激突した、その激突音は周囲に響き渡った

 

ラミレス「よく幽霊を刺せましたね」

 

 咲夜はラミレスの問いに答えるべく一本のナイフを取り出した

 

咲夜「これは幽霊にダメージを与えることが出来るナイフよ、特別な素材で出来ていて魔術を施してあるわ」

 

 ラミレス達は全身の力が抜けていた、おそらく、緊張が解けたからだろう

 

咲夜「さ、ボサッとしてないで、霊夢と魔利沙を助けにいくわよ」

 

 咲夜に促されてラミレスは身を奮い立たせて霊夢と魔利沙を助けに行った

次回でプリズムリバー戦を終わらせるつもり


作者2「一体何時になったらロシアと接触するんでしょうかね?てか、この話前もしたような気がする」


作者1「そこは絶対にやるで」

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