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第62話 霧から現れるものは何か?

今回は戦闘回に近いような幻想入りです

 暗い、第一印象がそうだった、ロシア艦隊周辺は暗かった、だが、夜みたく真っ暗というのではなく午後六時くらいの暗さだった

 そして、遠く見える巨大な桜の木、この暗い中で一番光っている場所だった

 

ラルグラード級軍管区司令艦

 

 海軍士官の人たちが忙しなく動いていた、それに指示を出していたのはこのロシア軍の中でも最も権限が強い、ザカエフ司令だった

 

ザカエフ司令「通信状態は?」

 

通信兵「良好なはずですが、何処とも連絡が取れません、軍の周波数はもちろん、民間のも使いましたが、何も引っかかりませんでした」

 

サガエフ司令「よし、偵察機を出せ!」

 

アドミラル・クズネツォフ級重航空巡洋艦ディーフル

 

 Su-24M偵察機がアドミラル・クズネツォフ級ダルベォルから今飛び立とうとしていた

 

パイロット「こちら、バローチ6-1、いつでも飛び立てる」

 

無線「こちら、艦橋、バローチ6-1に告ぐ、すぐに出撃して周辺を偵察せよ」

 

バローチ6-1「了解」

 

 Su-24Mのエンジンは火を噴き、加速していった

 そして、大空へと飛び出した

 

一方、陸ではロシア陸軍が辺りを偵察していた

 

ロシア兵1「しっかし、薄気味悪い所だぜ」

 

ロシア兵2「ああ、全くだ、まるで死体の上を歩いている気分だぜ」

 

ロシア兵3「おい、民家を見つけたぞ」

 

 ロシア兵、数人はロシア兵3の声に反応して駆けつけた

 

ロシア兵2「こ、これが民家?」

 

 そう、民家というのは平屋の木造建築、さらに、数十年は経ってるような趣があった

 

ロシア兵1「とりあえずは司令艦にこのことを知らせよう」

 

?「おい!」

 

 ロシア兵たちに向かってだろうか?急に後ろから男の声が聞こえてきた

 それに反応してロシア兵たちは後ろにいるであろう、人間に銃口を向けた

 

 銃口を向けた先には刀を片手に日本の侍のような鎧を着た人がそこにはいた

 

侍1「お前ら南蛮人だな?」

 

 この侍はナチョラルなロシア語でこちらに話しかけてきた

 ロシア兵は少し驚いたが、このことを知らせるように仲間に目配せをした

 

ロシア兵1「そういうあんたらは日本人か?」

 

 侍らしき人物は凄く驚いた顔をした、再度こちらを凝視した

 

侍1「あんた本当に南蛮人か?それにしては日本語が上手だな」

 

 ロシア兵は目を丸くした「この日本人は一体何を言ってるんだ?」と思った

 

ブウウウウウン

 

 よく戦国時代を舞台にした映画とかで聞く音だ、その音を聞いた侍たちが刀を取り出し始めた

 

侍1「おい、お前達は下がっていろ、今から野蛮人がここに来るぞ」

 

 そういうと侍たちは陣を形成し始める、弓侍は刀侍の後ろに槍侍は刀侍と一緒にと基本的な陣が出来上がった

 

ロシア兵2「おい、あれを見ろ!」

 

 ロシア兵の一人が突然、大声を出しある場所を指差した、それを聞いた他のロシア兵達も双眼鏡などを用いて指差した方向へと目をやると

 

ロシア兵1「ありゃあ、ヴァイキングか?」

 

 そう、ヴァイキングだった、斧などを持って筋肉もりもりマッチョマンのヴァイキングたちだった、そのヴァイキングたちは侍たちを見て酷く興奮しているらしい

 そう考えていると、突然、無線が入った、それはラルグラード級軍管区司令艦からだった

 

無線「こちら、CIC、全ての部隊に告ぐ、撤退せよ、繰り返す撤退せよ」

 

CIC=戦闘指揮所

 

 その無線も虚しく終わるだろうとロシア兵達は思ってしまった、それは侍達とヴァイキング達が戦闘を始めてしまったからだ

 

侍1「行くぞ!野蛮人を一人残らず殺し尽くせ!」

 

侍達「エイ、エイ、オー!」

 

 侍のボスと思わしき人物が鬨の声を上げてヴァイキング達に突撃していった

 

ヴァイキング1「さあ、獲物だ、取り掛かれ!」

 

ヴァイキング達「うぉぉぉおおおお!」

 

 ヴァイキング達は雄叫びを上げながら丘を駆け下っていく

 

侍達「おおおおおおおお!」

 

ヴァイキング達「うぉぉぉおおおお!」

 

ガチャンガチャンガチャン

 

 ついに侍とヴァイキングの戦争が始まってしまった

 一方その頃ロシア兵達はこの思わぬ事態に混乱しながら周辺を見渡していた

 

ロシア兵1「仕方ない、あの民家に逃げるぞ」

 

ロシア兵2&3「了解!」

 

 とりあえずはロシア兵達はこの1階建ての民家に隠れることになった

 

ラルグラード級軍管区司令艦

 

 CICでは無線が引っ切りなしに鳴っていた、その内容の大半は古代の戦士たちが目の前に現れたり、戦ったいたりと様々だった

 

ザカエフ司令「副司令」

 

マカロフ副司令「何ですか?」

 

 ザカエフ司令が突然、隣で仕事をしていたマカロフ副司令は少し驚きながら対応した

 

サガエフ司令「あの巨大な桜の木にはロシア兵はいるか?」

 

マカロフ副司令「いえ、誰もいません」

 

 マカロフ副司令は問われたことを答えるとサガエフ司令は少し悩んだ

 

サガエフ司令「そうか、現在動ける特殊部達はいるか?」

 

マカロフ副司令「現在派遣している部隊の殆どがロシア陸軍の一般兵ですのね、特殊部隊は全隊が出撃できます」

 

サガエフ司令「そうか、第45独立親衛特殊任務連隊の第1偵察大隊がいいだろう」

 

マカロフ副司令「分かりました、派遣しましょう」

 

 こうして、空挺スペツナズの派遣が決定した

次回は米軍編か露軍編のどちらか


ある惑星の調査報告書


 ある元医療関係の会社がある惑星に派遣している傭兵の件での報告だ、信じられないだろうが、連中は某ゲームに出てくるようなゾンビが蹂躙する世界になっていた、これを出す頃には俺は死んでいるだろうが真実だ、これを世に知らしめて欲しい、最後にメリークリスマス

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