第58話 軍対群
今回は戦闘回です
遠くから異形の影が近づいて来ている、それを待ち構える米軍
今ここに両者の生存競争が始まろうとしていた
ボンっボンっボンっ
ヒュルルルルルドカーンドカーン
榴弾砲から撃ち出される榴弾は放物線を描きながら、異形の集団へと着弾していった
着弾した後はオレンジ色の閃光と爆発が起きた、異形の肉片が吹き飛ぶのが見えた
米兵1「これは入ったな」
着弾地点には、異形の死体と肉片が散らばっていた
隊長「敵との距離まで後数千mだぞ!安全装置を外せ!」
米兵たちは各々の銃の安全装置を外した、バイポッドと標準装置を覗き、調整をした
バタバタバタバタ
ピシュンピシュン
ドカーンドカーン
コブラやアパッチのヘルファイアロケットが真っ直ぐ異形の集団へと向かい爆発した、異形の肉片が攻撃地点の周辺に飛び散る
米兵1「これくらいだろうな」
隊長「よぉぉし、支援攻撃は後数十分後だ!それまでには耐えるぞ」
ボンッ
M1エイブラムスの砲撃が鳴り響いた
ボンッ
M1128ストライカーMGSの105㎜砲が唸る
ドカーンドカーン
ボンッボンッボンッ
次々と発射される戦車砲、そして、遠くから見て着弾して吹き飛ぶのが見える
が、異形の集団は留まるところ知らない、進軍速度を落とさずにフォートロングス基地との距離を縮めていく
その距離500mに迫ったときだった
隊長「交戦開始!」
隊長は有効射程距離に入ったのを確認して部下たちに交戦命令を出した
バババババン
バババババン
バババババン
命令を受けた部下たちはトリガーに力を入れて銃弾を発射する
ビチュン
グアアアア
銃弾が人間大のイノシシの足に命中、イノシシは態勢を崩し派手に前のめりになって転倒した
米兵1「お見事!」
米兵2「ありがとう」
兵士たちは敵に攻撃を加え少しでも進軍を遅らせる
すると、一人の米兵が上空に何か飛行
米兵3「上空に敵だ!飛行型の化け物だ!」
ギャオオオオオ
隊長「スティンガーで奴を撃ち落とせ
!」
米兵の一人がスティンガーを肩に載せ、トリガーに力を入れて弾頭を発射した
ビシュュュュン
スティンガーの弾頭が白い煙を上空に噴射させながら飛んでくる異形の化け物に高速で向かった
ドカーン
スティンガーの弾頭が異形の化け物のど真ん中に命中した、顔と羽の一部が吹き飛んで火を纏いながら、落下していくのが見えた
隊長「クソッ切りがないな、対空砲で応戦しよう」
M163対空自走が3台、銃身を空に向けていつでも攻撃出来るように待機中だった
隊長「よし、敵が有効射程距離に入るまで1、2、3、ファイアー!」
ダラララララララララ
ダラララララララララ
ダラララララララララ
3台のM163対空自走砲が火を吹いた、たくさんの曳光弾を上空に描きながら敵を撃ち落とす
命中した敵は肉片へと姿を変え、落下していった
隊長「クソッこれでも敵の進軍を止めることはできないか」
異形の集団はフォートロングス基地の目と鼻の先まで迫っていた
ウオオオオ
落ち武者のような恰好をした化け物が刀を片手に振り回してきた
米兵4「クソッ!」
米兵4は持っていた銃で一撃目は何とか回避した
バンッバンッバンッ
三発の弾丸が落ち武者を再起不能にした
米兵3「大丈夫か?」
米兵4「ああ、大丈夫だ、助かったよ」
ガオオオ
獣の化け物が突っ込んできた、鋭い爪を立てながら、殺意しかない顔をして
ドゴンカチャン
米兵5「危なかったな」
米兵5は持っていたM870で獣の化け物を殺した
獣の化け物はパックショットの散弾をモロにくらい当たった面は肉が削ぎ落とされていた
米兵5は辺りを見渡した、自分の同僚達が化け物と白兵戦をしていたのだ、血しぶきや肉片が飛び散った
グチャグチャ
米兵5はその不快な音のする方向に目をやる、それは自分の真後ろだった、そこには同僚の上半身を食べている4mくらいの4足歩行の爬虫類のような化け物だった
米兵5「く、クソッタレ!」
ドゴンカチャンドゴンカチャンドゴンカチャンドゴンカチャンドゴンカチャンドゴンカチャンドゴンカチャン
カチンカチン
残弾の七発全てを撃ち尽くした、米兵5はサイドアーム切り替えよう手をかけた
ザンッ
ゴロッ
米兵5は何かに高速で首を切断され頭が宙に浮いた、宙に浮いた頭の目には両手が3本鋭い爪を備えた二足歩行の爬虫類が映っていた
次回も戦闘回です
ある通報
受付「こちら緊急電話サービスです、どうされました?」
男「オリンピック選手並みの男か女か分からない奴がアルソーンデパートで暴れてるんだ!もう5人も殺されてるすぐに警察を寄越してくれ!」
受付「分かりました、すぐにそちらに警察官を送りますのでしばらくお待ちください」
男「ああ、なるべく早く来ない...おい、こっちに来るな!う、ウワアアア」
プツンプープー