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第86話 あらぬ方向に進み始めてきた気がする

今回は引き続き戦闘回です

 一斉砲撃を食らったナイト達は、その威力に驚いて身動き取れなかったのだ、砲撃された所はデカいクレーターが出来ていたが、土埃に包まれていてその細部までは見えなかった。

 徐々に土埃が晴れてきて、見えてきたのはクレーターの中で立ち上がるナイト達がいた、クレーターの中心にナイトの死体(半透明になり消えかけている)はあるが、周りのナイト達は軽傷だったのだ。

 

兵士1「嘘だろ?」

 

兵士2「幽霊だからなのか?」

 

兵士3「いやいや、155㎜榴弾砲だぞ、あり得ない」

 

 兵士達は騒然となった、試験的に射撃したとはいえ、155㎜榴弾砲という圧倒的で強烈な攻撃を受けていながらも立ち上がれるというのは驚くのに値する。


ナイト1「恐れるな!」

 

ナイト2「名誉のために」

 

ナイト達「オオオオオオオオオ!!!」

 

 ナイト達が、大声で米軍の塹壕に走って向かっていた、兵士達は少しでも足止めになればと塹壕に備え付けられているM2重機関銃や小銃M16A4とM4A1や、狙撃銃M24とM14EBR等でナイト達を攻撃をした。

 

ババババババン

ドドドドドン

バンッ

バンッバンッバンッ

 

 重機関銃の弾は、ナイトの体に当たると衝撃が通じて後ろに仰け反る程度、5.56㎜NATO弾も後ろに少し仰け反る、7.62㎜弾も仰け反る程度だった、いずれも死んでないのだ、たった一発では。

 

プシュン

 

グチャッ

 

 二人のナイトが米軍の攻撃でやられた、片方は二発の12.7㎜弾が連続で直撃して、ナイトの肩が吹き飛ばされて肉片と血と鎧の破片が周辺に散らばった(血と肉片はすぐに消えた)。もう一方はナイトは155㎜榴弾砲が着弾したそばにいたのにも関わらず、生き残っていたナイトだったが、12.7㎜弾がヘッドショットしたので頭が吹き飛んで、膝から崩れ落ちるように倒れた。

 

兵士2「おい、今死んだよな」

 

兵士1「M2重機関銃二発で死ぬのと片方は、もしかして、155㎜榴弾砲のダメージが蓄積して倒したのか?」

 

 兵士達は、このことに混乱しつつも足止め用に撃っていた小銃M16A4とM2重機関銃は師団司令部からの連絡で射撃を中止した。それと同時に師団司令部にダメージが蓄積されると倒せることを伝えた。

 

ナイト1「盾を構えろ!敵の攻撃を防ぐんだ!!」

 

 ナイト達は、見えない攻撃に対応するために大きい盾を構えて少しずつ前進していた。盾に12.7㎜NATO弾や5.56㎜NATO弾等が当たって弾は、盾に防がれてナイトには弾が当たった衝撃しかなかった。

 

ボンっヒュルルルル

 

ドカーンっ!

 

 M1エイブラムスの120㎜戦車砲の榴弾は、放物線を描きながらナイト達がいる所に爆発した。

 数十名のナイトが、120㎜戦車砲の榴弾によって戦死したがそんなのお構いなくナイト達の大軍は盾を構えながら足並みを揃えて塹壕に向かった。

 

ナイト3「敵の大砲だ、気を付けろ!」

 

師団司令部

 

 自分達の用意した兵器の効果が期待できていない状況に、焦りと不安を感じているのは師団長だった。

 

師団長「戦車砲と重機関銃の効果は?」

 

通信士「数十名の敵を撃破しましが、敵は盾を構えつつ依然として進撃中とのことです、それも盾は重機関銃の弾を弾きます」

 

師団長「!重機関銃の弾を弾くとは、これは予想外だな、しかし、戦車砲でも敵は止まってくれないか」

 

 師団長は、通信士の報告を聞いてどうすべきか色々と考え始めた、敵の戦闘力、敵の推定防御力、ギャリソン司令への連絡等を考えてある結論に到達した。

 

師団長「全師団、敵性勢力に向けて全力で攻撃せよ、通信士、ギャリソン司令に連絡して補給を頼むのだ、このままだと弾薬切れになって剣の達人と近接戦闘を繰り広げなればならないぞ」

 

通信士「了解!」

 

 師団長は、甘く見ていた部分があった、我々の近代兵器ならばあっさりと殲滅できるだろうと思っていた。しかし、それは覆されてしまったのだ。それに対しての焦りはあるが戦場ではよくあることと割り切った。

 

前線

 

 通信士から師団長が命令したことが伝えられた。兵士達は対戦車ミサイルのAT4やジャベリン、対物ライフルのバレットM82A1等を装備した。M1エイブラムスとM777、155㎜榴弾砲もタイミングを合わせてでの一斉砲撃と、その後の継続して砲撃することを各車長や隊長が伝えた。

 

無線「こちら司令部、全戦車及び野戦砲は3カウントで一切砲撃せよ、3...2...1、ファイアー!」

 

ボンッボンッボンッボンッ

ボンッボンッボンッボンッ

 

 120㎜戦車砲と155㎜榴弾砲の一斉砲撃は、壮観という言葉に限るだろう。耳に響きいて耳鳴りを引き起こし、しばらくは砲撃が耳の中でジーンと響く、そして、黒煙と放物線を描いて飛んでいく榴弾はまさしく戦争映画さながらである。

 

ドカーンドカーンドカーン

 

 120㎜戦車砲の榴弾と155㎜榴弾砲の榴弾が、ナイト達がいる地面に着弾して土と共に爆発し、地面は大きく抉れてクレーターが出来ていた。

 

ダッダッダッダッダッ

ドドドドドドドッ

ババババババン

 

 120㎜榴弾砲と155㎜榴弾砲と同時に、M2重機関銃とM1エイブラムスに備え付けられた7.56㎜機銃、M16A4とM4A1から発射される5.56㎜NATO弾もナイト達に向けて発射された。

 

キュンキュン


 120㎜榴弾と155㎜榴弾は、大きな爆発を伴ってナイト達を盛大に吹き飛ばし上空に舞い上がらせた。

 12.7㎜弾も7.56㎜機銃弾も全てナイトの盾によって弾かれてしまった

  

ナイト1「敵は本気を出してきたぞ」

 

ナイト2「一気に片を付けないとな」

 

 ナイト達は歩くスピードを上げた。ナイト達は米軍による攻撃での疲弊と損耗を気にして、早めに決着を付けることにした。

 

ナイト1「よし、長弓隊、敵の陣地に向かって矢を射かけろ」

 

 長弓を持ったナイト達が空に向けて矢を引いた、限界まで力一杯矢を引いてタイミング良く矢を一斉に放った。

 

ヒュンヒュンヒュン

 

 一斉に放たれた矢は、上空に放物線を描きながら真っ直ぐ米軍の塹壕に向かった。

 

塹壕

 

 兵士達、ナイト達が矢を放ったということで塹壕に中に隠れた。

 

兵士1「絶対に出るなよ、出たらハリネズミみたいになるぞ」

 

兵士3「大丈夫だろ、爆発するならまだしも矢だぜ」

 

 一人の兵士がフラグ臭しかしたいとことを言ってしまったことに全く気がつかない兵士達、その間にも矢は塹壕に到達しようとしていた。

 

ヒュルヒュルヒュル

 

ドカーンドカーンドカーン

 

 まさかの急な爆発、地面が揺れるくらいの爆発に驚いた米軍兵士達は顔を見合わせた。

 

兵士2「なんだなんだ?」

 

兵士4「おいおい、お前の言ったことが現実になっちまったぞ」

 

 兵士達が、ゆっくりと塹壕から顔出して辺りを見渡したが周りは黒煙に包まれて何も見えなかった。

 

兵士1「何も見えないぞ」

 

 一方その頃師団司令部では...

 

通信士「師団長!塹壕の上空が爆発したとのこと今のところ被害報告はなし!」

 

 通信士から伝えられた異常事態を整理しようと慌てていた。

 そして、次に来たある報告に疑問と嫌な予感を感じていた。

 

通信士「塹壕の全面に黒煙が立ち上って視界が失われていると通信が入りました」

 

師団長「...まさか、敵は煙幕を使って我々の視界を奪ったのか?!」

 

 師団長は、このままだと敵が一気に近付いてきて乱戦になると即座に思ったのだ。

 

師団長「すぐにアパッチを塹壕に向かわせろ、それと本隊に爆撃機による応援を頼め、このままだと甚大な被害が出るぞ」

 

 師団長は、無意識に怒号で通信士を怒鳴っていのだ、それくらい師団長の焦りが伺えた。

 

塹壕

 

 兵士達は、依然として晴れない黒い煙幕によって何も見えてはいなかった。サーモグラフィーとかで黒い煙幕の中を見たが、近くの兵士に「幽霊だから体温ないぜ」と言われてしまった。

 

兵士1「全員警戒しろ、来るかも知れないぞ」

 

 兵士達は、銃を構えながら黒い煙幕の中を凝視して聞き耳をした。

 

モワァ

 

 いきなり黒い煙幕の中からナイトが飛び出して来たのだ。

 

ガチャンガチャン

 

ナイト3「ウォオオオオ!」

 

 鎧の音と共に、雄叫びを上げてナイトがグレートソードを振り上げてきた。

 

ババババババン

 

バタッ

 

 兵士の反射神経は、ナイトの体に銃弾を叩き込んだ。銃弾を叩き込まれたナイトは後ろの方に倒れた。

 

兵士1「恐ろしい速度で敵がこっちに来やがったぞ、!銃剣とショットガンを装備しろ!」

 

 兵士1は敵が一体どうやってあの距離からここまで移動してきたのを疑問思ったが、軍曹という立場なため、兵士達に近接戦闘を対処するために銃剣とショットガンを装備させた。

 兵士達は、小銃の銃口の辺りに銃剣を付けて、ショットガンも事前に用意してあった物を手に取った。

 

ナイト4「名誉のために!!」

 

兵士4「あ、クソッ」

 

グサッ

 

 銃剣を付けるのに手間取っていたため、ナイトのグレートソードに刺さった。

 

ドゴーンカチャン

 

 隣にいた、兵士が殺された兵士の仇を取るためにM870レミントンで撃ち殺した。

 

ババババババン

ドゴーンカチャン

グサッ

 

 ナイトの奇襲攻撃を、近代兵器と銃剣で対処するがすでに30人近い兵士が殺されていた。

 明らかに、近接戦闘に関してリーチも経験もあちらの方が上なのでショットガンや銃剣は効果はあるものの、ナイトの方が力的には上回っていた。

 

バタッバタッバタッ

 

 ナイトと圧倒的に不利な戦闘を繰り広げていると、空気を叩く聞き慣れた音がきこえてきた、それは煙幕を消し飛ばしながらAH-64Dアパッチロングボウが数十機飛んできたのだ、その姿に兵士達は内心「遅いよ」とか思いながらも歓喜した。

 

アパッチの機内

 

 ナイト達の煙幕攻撃によって、一気に距離を詰められて近接戦闘を仕掛けられているという、無線が入ったのと本隊に連絡して爆撃隊を要請しているので、それの時間稼ぎに師団司令部は待機させていたAH-64Dアパッチロングボウを全て投入したのだ。

 

パイロット1「凄い煙幕だな」

 

パイロット2「今回は中世くらいの連中と戦うとか言ってたのに煙幕使うのかよ」

 

 パイロット達は、煙幕の存在に疑問を持ちながら煙幕の中に突っ込んだ。煙幕は消し飛んでいった。煙幕が消し飛んだお陰でナイト達がハッキリ見えた。

 そして、アパッチ隊は塹壕の上でホバリングするとリーダーが攻撃命令をパイロット達に出した。

 

リーダー「よし、敵の後方を攻撃するぞ」

 

ダッダッダッダッダッ

 

 一気に30㎜機関砲による一斉掃射で、ナイト達を虐殺していった。

 無傷のナイトですら、30㎜は体バラバラになり消滅していった。


リーダー「ハイドラロケットに切り替えろ!...発射!」

 

ビシュンビシュン

 

 30㎜機関砲の次に攻撃したのはハイドラ70ロケット弾だったので、ナイト達は苛烈な爆発攻撃に曝された。

 

リーダー「司令部から無線だ、そろそろ爆撃が来るとのことだ、一旦後方に下がるぞ」

 

 アパッチ隊は、爆撃の衝撃を避けるために後方に待避した、兵士達も塹壕内に隠れて爆撃が終わるのを待った。

 

ゴオオオオオオ!!

 

 ビックマザーシップから発進したB-52爆撃機は、35機くらいの編隊を組んでナイト達の上を飛び始めた。

 

パイロット3「進入角度よし、これから絨毯爆撃を始める!」

 

 B-52の、下のハッチが開いてその中から爆撃の爆弾が複数落ちてきた、爆弾は一面を爆発と炎の海に変えてしまって、それはまるで赤くて燃える絨毯のようだった。

次回は別の軍かな


西行寺家の調査報告(公安)


西行寺家の屋敷を調べてみたが何も無かった、あったのは家具と食器だけ、だが、奇妙な桜の木を見つけた、調査報告に書くものではないが一応記載しておく、その桜の木は普通じゃないんだ、何かとてつもない力を感じた、そういえば、最近誰かの視線をよく感じる、明日精神科に見て貰おう

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