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第85話 パラシュート無し空挺降下

今回は戦闘回

 塹壕、627年の中東で行われたハンダクの戦いが塹壕の最初だと言われている(Wikipedia参照)。

 有名な物では(多分)、WW1と2だと思う、映画では戦火の馬やエンジェルウォーズ(これらの作品は塹壕が主ではないが)、ゲームではバトルフィールド1や古い方だとメダルオブオナーヴァンガードなどかな、もちろん、これらの作品が全てではないのは分かっているが、作者が分かっているのはこれらがパッと頭に浮かぶ。


 そして、アメリカ陸軍第3軍団隷下第4歩兵師団は、今塹壕の中に立てこもっていた、後少ししたら空から古代の戦士達が降ってくるので、それを迎撃するためにここにいる。塹壕の後ろにはM1エイブラムス、ストライカーがキャタピラ並びに車輪の部分を少し掘って、埋まっていた、上空には、AH64Dアパッチロングボウなどが待機していた。

 第4歩兵師団の他にも、イングランド軍と聖ガリバドール魔導騎士団は陣形を組んで古代の戦士達と戦う。

 

第4歩兵師団、塹壕内

 

 塹壕には、M2重機関銃やTOWなどが備え付けられており、万全の態勢だった。

 そろそろ、魔術師が予測した時間が近付いてきた、兵士達はそれぞれの位置へと付いて合図を待った。

 

第4歩兵師団司令部

 

 司令部には、師団長と副師団長、旅団長が5人、通信兵、守備兵数名がいた。

 

副師団長「そろそろですね」

 

 副師団長が、柱に掛かっている時計を見て、師団長に時間であることを伝えた。副師団長の言葉で、司令部内は緊張状態になった、これから、戦争が始まるのだから。

 

旅団長1「各大隊長と無線が繋がっています」

 

旅団長2「大丈夫です、緊張のしすぎは良くないですよ」

 

師団長「ああ、そうだな...ふぅー、よし、総員作戦開始、戦闘配置につけ」

 

 師団長の命令は、すぐに塹壕内に知らされた。

 

塹壕

 

 師団長の命令を聞いた兵士達は、銃のコッキングレバーを引いて、初弾を銃内に装填した。弾薬箱の蓋が開けられて、中に入っていた弾薬が取り出された、取り出されたのは5.56㎜NATO弾や12.7㎜弾が入ったベルト、ロケット弾、20㎜グレネード弾等がテーブルや窪みなどに置いてあった。

 

 しばらくして、塹壕内に静寂が訪れた、兵士達に緊張が走った。

 すると、急に空が曇りだしたのだ、さっきまで晴天だったのが、どんどん黒い雲が出て来て、やがでそれは渦状へと変化していった。

 

ウオオオオオオオオオ!!!!

 

 そして、その渦状の雲から何か落ちてきたのだ、細かい何が沢山落ち来ているように見えた。そして、その何かは雄叫びのような音を出していた。

 

陸軍兵士1「なんだ、ありゃあ?」

 

 陸軍兵士は、双眼鏡で細かい何か落ちた所を見た、それは人の形のように見えた、それは立ち上がり全速力で走って来るのが見えた。


陸軍兵士1「隊長!こっちに何か来ます!」

 

 陸軍兵士は力一杯叫んで警告をした、それを聞いた兵士達は、銃の標準機を覗いた。

 

陸軍兵士1「こちらに走ってくる連中は、中世の鎧と剣を持っています!」

 

 すぐにこのことは、司令部に知らされた。

 

第4歩兵師団、司令部

 

通信士「塹壕から、人が上から降ってきてこちらに走ってきているとのことです、こちらに走ってくるのは、我々が相手する敵の特徴と一致する点が多いです!」

 

 通信士は、司令部の中で通信内容を叫んだ、それを聞いた師団長達は覚悟を持った。

 

師団長「全ての無線に繋いでくれ」

 

 師団長は、そう言うも通信士から無線機を受け取った。

 

師団長「諸君、我々と幽霊と戦う、普通の銃弾なら連中にダメージは与えられないだろう、しかし、今我々が持っている弾丸は幽霊をも殺せる、だから、安心して弾をばらまいてくれ、幸い弾は無尽蔵だ、さあ、諸君ゴーストバスターズになろうではないか」

 

陸軍兵士達「うぉおおおおおお!」

 

 師団長の演説に、陸軍兵士の士気が高揚した。

 

師団長「よし、まず第1段階として長距離攻撃を加える」

 

 第1段階とは、第4歩兵師団の野戦砲部隊のM777、155㎜榴弾砲を装備している。まずは敵の戦力と士気を削ぐのが目標だ。

 

通信士「進軍速度から見て数分で射程圏内に入るとのことです」

 

師団長「射程内に入ってから10秒後に射撃しろと、伝えろ」

 

冥界

 

 冥界の地面が、突然光り出して現世と冥界を繋ぐ扉が三つも開いた。

 そこに、ナイト、ヴァイキング、サムライといった古代の戦士達がいた、彼らは剣や斧、刀を手に持ち、鎧や動物の毛皮、甲冑を着込んでいた。そして、彼ら走ってそれぞれ三つの扉の中に飛び込んでいった。

 

ナイト1「さあ、名誉ある戦いよ」

 

ヴァイキング1「豊かな生活を」

 

サムライ1「大義のために」

 

 戦士達は、戦いのプロだ、さらに幽霊なので物理攻撃が一切効かないというお墨付きだ。

 

ウオオオオオオオオオ!!!!

 

 古代の戦士達の雄叫びが、幻想郷と冥界にこだました。

 

ナイト2「ここが、現世か」

 

ヴァイキング2「派手に暴れてやるぜ!」

 

 古代の戦士達は足並みを揃えて、一斉に走り始めた、彼らの着ている鎧や武器が、ガチャンガチャンと音を立てていた。

 ナイト達の目標は現代装備の中でも高性能な装備のアメリカ軍。ヴァイキング達の目標は中世の装備だが、最近マスケットを扱う銃兵や獣人などがいるイングランド軍。サムライ達の目標は魔法を自由自在に操ることの出来る聖ガリバドール魔導騎士団。

 

司令部

 

 通信士が、野戦砲部隊から敵が射程内に入ったという知らせが来るのを待っていた。

 

無線「こちら、野戦砲陣地、敵が射程内に入った繰り返す、敵が射程内に入った」

 

 無線の声は、落ち着いた男の声だった、的確に司令部の通信士に情報を伝えた。

 

通信士「師団長、敵が射程内に入ったとのことです」

 

師団長「よし、10秒カウントするぞ」

 

10!

 

 野戦砲陣地にいる砲兵達が、榴弾砲の最終調整をして攻撃地点に照準を合わせた。

 

9!

 

 ナイト達は重い装備身に付けながらも必死に走っている。

 

8!

 

 十字を切る陸軍兵士も所々にいた、彼らも内心は死にたくないと願っている人間達なのだ。

 

7!

 

 この異様な雰囲気に動物たちを近づこうともせずに迂回していった。

 

6!

 

 ナイト達は、まだまだ冥界から落下してきている。すぐに起き上がりアメリカ軍の塹壕に走る。

 

5!

 

 陸軍兵士達は、照準を敵に合わせた、敵を確実に仕留めるために。

 

4!

 

 陸軍兵士達は、呼吸整えて落ち着き始めた。

 

3!(ごめんね、長くて)

 

 砲兵達は、発射の時を今か今かと待ちわびていた。

 

2!

 

 砲兵達の脇には沢山の榴弾が置いてあった、等間隔に榴弾は並べられていた。

 

1!

 

 そして、運命の開戦だ

 

ボンボンボンボンッ

 

ヒュルルルル

 

ドカーンドカーンドカーン

 

 M777、155㎜榴弾砲の一斉砲撃で、地面は抉り取られた、クレーターが幾つも出来てその周辺にはナイト達が横たわっていた。

 これには、ナイト達もびっくりして足を止めた。それを見ている陸軍兵士は榴弾砲の効果か?思っていた。

 

司令部

 

 司令部に、陸軍兵士から砲の成果が知らされてきた、通信士は、それを幹部達に向かって読み上げる。

 

通信士「敵に対して榴弾砲は、効果的だったと陸軍兵士から着ています」

 

師団長「よし、全榴弾砲が装填完了次第、次の一斉砲撃を行う」

 

 師団長の命令は通信士を通して、すぐに野戦砲陣地に指令が飛んだ。

 

塹壕

 

 榴弾砲による一斉砲撃が決まったからといって、敵はまだまだいるし本当に死んだかどうかも確かめなくてはならなくなった。

 

陸軍兵士2「敵はあの砲撃で死んだと思うか?」

 

陸軍兵士3「さあな、分からないが油断は禁物だ」

 

 塹壕内にいる陸軍兵士達は、緊張状態を適度に保ちつつ敵の動向を見張った。

次回も戦闘回


ブラックコーヒーの味ってよく分からない

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