第九話 [全く、すごい双子なのぜ。]
甘味所で楽しんでから後日、
斬は慧音との弾幕勝負の反省点を見直して
飛び方を修正することになった。
ショコラも輝の新しいスペル見たさに
一緒に練習するらしい。
輝は新しいスペルを試せるとあって
はりきっていて…
即席浮遊城と名ずけられた
私達の住まい。
今はその中でも運動用に
設けられた室内の広場で
運動をしている。
兄ちゃんは羽を使った
無駄のない飛行
ショコラは妖力を使った
基本的な飛行
それぞれ飛ぶ練習をするために
私に2vs1の弾幕勝負の
模範勝負を頼んできた。
私も最近新しいスペルを
思いつき、ちょうど試す機会を
探していたので、快く受けた。
売られたケンカは買うってね!
…なんか文っぽいw
輝「2人とも準備はいい?」
ショコラ「バッチリだよ
ますたぁ!」
斬「いつでも来い!」
輝「よしっ!行くよ!
簡単に被弾しても
知らないからね!w」
私はそう言うと、
羽を出して宙に浮き、
装飾された箱を出した。
魔力を込めて引き出しを引くと、
中にスペルカードが出来ていた。
カードを取り出し、
スペルを発動する!
輝「奇術「歪みし空間の箱」!」
スペルが宣言され、
スペルカードが弾けると
四角い魔法陣で形成された箱が
私の前に3つ出てきた!
1つ1つ箱を蹴ると、
蓋が開いて箱ごとに違う
大量の弾幕が溢れ出した!
1つは通常の弾幕、
1つは大きめの弾幕、
もう1つはビームの弾幕。
ぶわっと放たれた弾幕は
混じりに混じって広場を舞う!
ショコラ「うわわ!?」
斬「相変わらず
奇術のことになると
容赦ねぇなぁ…w」
そう言って兄ちゃんは
羽を出して宙を舞った!
ショコラも宙返りすると
着地せず広場を飛び回る!
兄ちゃんとショコラも
自機用の弾幕で反撃してくる。
私は箱の後ろに隠れる。
箱が壊れたら
新しく出現させて蹴る。
出てくる弾幕はランダムで、
開けるまで何が出るかわからない。
このワクワク感が
たまらないんだよなぁ♪
これでほぼ途切れなく無限に
弾幕は相手に襲いかかる。
一生懸命考えたスペルだ、
そう簡単に破られはしない。
ショコラ「ほっ!…やっ!」
ショコラは少々ぎこちないが、
ちゃんと避けれている。
兄ちゃんは自分の羽を
チラチラと見ながら
弾幕の間を飛び回っている。
…効率のいい飛び方を
考えながら飛んでいるんだな。
輝「おっと…えいっ!」
また箱が壊れた。
私は箱を出現させて箱を蹴る。
…その時、私の一連の動作を見た
兄ちゃんは何かに気がついたような
様子を見せた。
げっ…気がついたんじゃない、
閃いたんだ。
このままじゃやられる!
私は警戒を強めた。
ん?あんな高くに飛んで
どうするんだろ…
あっ、箱が!
私が箱を作り出そうと
他の箱の影から出てきた…
その時、
兄ちゃんが羽ばたくのを止めた。
そのまま落下して行く。
そしてある程度落下し
スピードを貯めると、
ほんの1回羽ばたいた。
と同時に一気に加速して…
輝「まさか…!」
私が気がつき、
急いで箱を作った時は
もう遅かった。
弾幕を回避しながら
猛スピードで突き進む姿は
まるで銃から放たれた弾丸。
その弾丸は箱を蹴る前の
私を撃ち抜く。
斬「捕まえたっ!」
輝「わっ!?」
不意に兄ちゃんに
抱きつかれてしまった。
…と同時に箱を作る手段も
絶たれる。
そのままショコラが
残った2つの箱を破壊して
スペルは終了。
輝「捕まえるなんて
ずるいよぉ!」
斬「悪りぃ悪りぃw
思いついたらさ、
模擬戦だし試しても
いいかなって…w」
兄ちゃんは私を捕まえたまま
ゆっくりと降りると、
地に着地した。
着地したところに
ショコラが拍手をしながら
やってくる。
ショコラ「すごいよ斬!
ものすごく早かった!」
斬「ありがとな///
うまくいって良かったよ。」
ショコラ「ますたぁの
新しいスペルもキレイだったよ!」
輝「えへへ///
結構自信あったんだ!」
「全く、すごい双子なのぜ。
一度は弾幕勝負で
相手をしてみたいのぜ。」
ショコラ「そうだね!
僕も早くスペルを作れるように
なって…え?」
輝「誰だよ!?」
斬「誰だよ!?」
ショコラ「侵入者…!?
僕の作ったお城は
警備はしっかりしてるはず…!」
「警備?あんな中身空っぽの
騎士なんか対したこと
なかったのぜ。」
ショコラ「きゃん!?
ひどいよぉ〜!(泣)」
斬「誰だお前は!?」
兄ちゃんはトランプから
スペルカードを作り出して
警戒している。
「まぁ待つのぜ。
私は奇術師キルテルってのが
どういうのなのか
見に来ただけなのぜ。
私は霧雨魔理沙!
この辺じゃ「普通の魔法使い」
って呼ばれているのぜ。」
輝「兄ちゃん、
スペルカード閉まって!
この人、
悪い人には見えないよ。」
斬「…輝が言うのなら。」
とりあえず、
私は魔法使いさんを
客室まで案内した。
メイド服が紅茶と
大皿のクッキーを持ってくる。
輝「わあぁ!?
ステンドグラスクッキーだ!
すごいキレイ!
いただきまぁす!」
ショコラ「そういう名前なの?
あ、前に竹林で他の外来人が
僕に驚いて落としていった
お菓子の本を厨房に
持って行ったんだ。
そこに書いてあったのかな?」
そんな感じで、
私達と魔法使いさんの4人は
ステンドグラスクッキーと
紅茶を口にした。
魔理沙「なんか紅魔館に
出て来そうな菓子なのぜ。」
斬「紅魔館?何だそれは?」
魔理沙「知らないのぜ?
人里の向こうにある
魔法の森を抜けると
霧の泉があって、
そのすぐ近くに
紅魔館があるのぜ。
まぁ今はあの異変で
みんなから疑われて
警備強化、入れない状態
なんだけど…」
輝「異変って…
どういうことですか?
魔法使いs」
魔理沙「魔理沙でいいのぜw
敬語は堅苦しくて嫌いなのぜ。
最近、人里で倒れた妖怪や
妖怪の死体が増えているのぜ。
優曇華によると
もっと前に迷いの竹林でも
1体見つかったって
言っていたのぜ。」
ショコラ「あ、それ多分僕だよ。
妹紅って人が僕を
永遠亭まで運んでくれたんだ。
そこでますたぁ達と
出会ったんだよ!」
魔理沙「え?どう見ても人間…」
輝「あぁ、それはね、」
〜☆〜少女説明中…〜☆〜
魔理沙「へぇ〜、幻想入りして
最初に来たのは永遠亭だったのぜ。
そこでショコラは
「人間になる薬」を飲んだと。」
ショコラ「うんっ!
僕、最初は植物しか
食べられなかったんだよ。」
魔理沙「あぁ、となると隠れ種?」
ショコラ「うんっ!」
斬「異変か…なんか気になるな。」
輝「なんか物騒だね。」
魔理沙「まぁ逆を言えば
妖怪以外には被害はないから
今は様子を見るだけでも
大丈夫なのぜ。
それより…これから暇?」
輝「え?」
斬「え?」
魔理沙「さっきのスペルを
見て気になったことがあるのぜ。
それを説明するには
ここより私の家で説明した方が
わかりやすいと思うのぜ。
どうだい?これから
私の家に遊びに来ないかい?」
ショコラ「魔理沙の家?
行きたい行きたい!
ねぇますたぁ行こうよ!」
私はちらっと
兄ちゃんの顔を見た。
兄ちゃんはわずかに
笑みを作ってみせる。
「行ってみようぜ」…
そういう意図があるのが
私にはわかった。
輝「うん!
私も遊びに行きたい!」
魔理沙「よし!決まりなのぜ!」
輝「ちょっと準備してくるよ!」
斬「俺も!」
ショコラ「いってらっしゃ〜い!」
魔理沙「ん?ショコラは
いいのぜ?」
ショコラ「僕はいいよ、
なんかあったらその辺の
薬草で食べる。」
魔理沙「す、すごいのぜ…w」
ーーーーーーーーーーーーー
私と兄ちゃんの準備が終わり、
ショコラと魔理沙を連れて
城を出て外の門の前にいた。
複雑な構造な鉄格子の
向こう側は人里の景色が
広がっている。
斬「…で、なんでショコラは
魔理沙のほうきに
乗っているんだ?
しかもちょっと浮いてるしw」
ショコラ「乗りたかったから
頼んだの!わぁ〜い!」
魔理沙「私は構わないのぜ。
たまに人を乗せて飛ぶのも
楽しいものなのぜ!」
ショコラ「ありがとう魔理沙!」
輝「よし!早速出発しよう!」
ショコラ「わかったよますたぁ!
今門を開けるよ!
魔理沙ちょっと
耳を塞いでねぇ♪」
魔理沙「え?」
すると、ショコラは
いつものように息を吸い込み…
ショコラ「アウゥーー!!!(鳴)」
吠えた!
みんな咄嗟に耳を塞ぐ。
魔理沙「う、うわ!?」
斬「やれやれ…相変わらず
すんごい声量だなw」
すると、城の門は
ショコラの吠えに答えた。
その重たい扉を開く。
斬「行くぞ!輝!」
輝「うん!兄ちゃん!」
私は羽を出すと、
1つフワッと羽ばたいて
その空の中に飛び込んだ!
…不思議なのが、
いつも羽ばたく時や
飛び込むタイミングまで
兄ちゃんとピッタリ一緒なんだ。
意識なんてしていないのに。
魔理沙「これが双子って
ものなのぜ?」
ショコラ「うん!
ますたぁと斬は仲がいいから
きっと心が通っているんだよ!」
魔理沙「仲がいいのは
いいことなのぜ。」
そう言って
私達を追いかける魔理沙。
ショコラはしっかりと
魔理沙にしがみつく。
さぁ!新天地に出発だ!
魔理沙の家がある
魔法の森に向かう途中、
里の人がこちらに
手を降ってくれた。
輝「いってきまぁーす!!」
聞こえないだろうと思って
上げた声だったが、
「いってらっしゃーい!!!」
見事その声は届いた!
男も女も子供も大人も
みんなで協力して
私達に声を届けてくれたんだ!
私も背面で飛びながら
両腕で精一杯手を降る。
魔理沙(好かれてるんだな…輝。)
ありがとう里のみんな!
また来るからね!
いってきます!
To be continued next time♡
テストから解放されて1日目、
起床時間、正午。
ε-(´∀`; )
ガリガリ全力で書いております!!
(((o(*゜▽゜*)o)))
いや〜テストに使ってた頭を
執筆に回せるって幸せですねw
-=≡Σ(((⊃゜∀゜)つアヒャーリ!
こうなったらノンストップだああ!!
アタイは「(`・∀・´)」書き続ける!!!