表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キルテルっ!幻想入りっ!  作者: 夢見
永遠亭での日々
2/11

第二話 [羽が生える薬だよ!先に試したから大丈夫だもんね!]

永遠亭の池にドッポンした奇術師キルテル、

永琳の手によって2人は救われた。


しばらく永遠亭に居候することに

なったのだが、双子の好意で、

輝は優曇華と共に薬の実験体

斬は永琳の仕事の手伝い

をしながら過ごすことになった。


あれから3日、

輝は面白い効果の薬を

服用したようで…

私達、奇術師キルテルが

幻想郷に来てから3日がたった。


最初は舞台より緊張したが、

兄ちゃんもだいぶ永遠亭での

生活に慣れたらしい。

私も今では楽しく過ごしている。


衣装も乾いたんで

私も兄ちゃんも衣装を着用♫


斬「ふぅ…」


兄ちゃんは永遠亭の手伝いを

全て終えた後、

縁側新しいマジック道具を

作っていた。


…と、そこへ私がやってきた。

私は口を開く。


輝「ぴーぱん!ぴーぱん!」


兄ちゃんと言っているのだが、

多分兄ちゃんにとっては

何を言っているのかわからないw


斬「ぴーぱんってなんだよ…w

どした輝?」


輝「ぺぴぴんぱぴぱ

ぽぽぴぴぷぱぴぱぱぴ?」


私は今「永琳は今どこにいるか知らない?」と言ったんだけど、

伝わるかな…


斬「…もしかして試した薬が

言われていた効果と違うから

永琳さんから解毒薬が

欲しいとか?」


お!さすがは兄ちゃん!


輝「ぽぷぽぷ!」


斬「永琳さんなら、

診察室でカルテを

整理していたぞ。」


輝「ぱぴぱぽ!」


私はその後、廊下をドタバタと

走って永琳の元へ向かった。


斬「輝!後でお前の作った

マジック道具見せろよ!

使いやすくしてやっから!」


輝「ぱ〜ぴ!」


ーーーーーーーーーーーーー


永琳「もうそろそろ

まともにしゃべれる頃だよ。」


輝「あーあー…

うん!治ったよ永琳!」


診療所で永琳に会った後に

筆談で状況を伝え、

一緒に薬の調合室まで行って

解毒薬をもらい、服用していた。


ってか最初から

筆談すればよかったな…w


永琳「「滑舌が良くなる薬」が

出来るよう調合したのに…

まさか「ぱ行しか喋れなくなる薬」

になっていたとはねw


もっと研究を重ねなきゃ…」


輝「永琳!この薬

捨てるんでしょ?」


永琳「えぇ、一部サンプルは

取るけど残りは処分するわね。」


輝「なら私に下さい!

ものすごく面白かったです!」


永琳「…ふふっw

輝ならそう言うと思ったわw

解毒薬もあげるから

持っていきなさい。」


永琳はそう言うと、

ラベルが貼ってある

薬の入った赤い瓶と青い瓶を

私にくれた。


輝「ありがとう!やった〜!」


私ははしゃぎながら

兄ちゃんの所へ戻って行った。


永琳「また何かあったら

すぐに言いなさいよ!」


ーーーーーーーーーーーーー


2つの瓶を抱えて兄ちゃんの所へ

向かう途中、大好きで大切な友達の

優曇華とすれ違った。


優曇華とはお互い薬を試す者して

めちゃくちゃ気があって

あっという間に仲良くなったんだ!


…優曇華、なんかげっそり

しているなぁ(汗)


輝「優曇華〜!

…って、大丈夫?」


優曇華「あぁ輝ちゃん!

ちょっとお願いがあるの!」


輝「どうしたの?」


そう言うと、

優曇華は3つの錠剤を

差し出してきた。


キレイな薬だな…

七色にキラキラと光っている。


優曇華「私はもう飲めないわ…

この薬は「羽が生える薬」

らしいんだけど、

他にも師匠から色々な種類の

薬を飲まされて

もう体がもたないのよ…」


輝「私が代わりに

飲めばいいんだね。


わぁ…!羽が生えるなんて!

どんな感じなんだろ!」


羽が生える薬?

私はそれを聞いて心が踊った!

そんな夢みたいな薬、

聞いたことも見たこともないわ!


錠剤を1つ手に取ると、

唾液でゴクッと飲み込んだ。


優曇華「この手の薬は

かなり下痢するから

トイレで飲んだ方が…

って飲むの早い!

早くトイレに」


何か優曇華は言いかけたが、

思った以上に

効果が出るのは早かった。


輝「う…なんか背中が

めちゃくちゃムズムズする…」


優曇華「え?背中?

お腹じゃなくて?」


背中…正確には鎖骨のあたりが

異常なまでに痒くなったと

思うと、何かが服を破かずに

通り抜けてフワッと風を切った!


輝「うぁあ!?え、何!?」


背中を見ると、そこには

キラキラと輝き透き通る…

まるで淡い色のステンドグラスの

ようなピンクの可愛い羽が

そこにはあった。


優曇華「え…えぇっえ!?」


優曇華が慌てて羽を触ってくる、

…神経が通っているようだ。


輝「ちょっと優曇華!

あんまり触らないでよ!

くすぐったい!///」


優曇華「あぁごめんごめんw

この薬は完成してたんだね。

師匠に伝えてくるよ!」


輝「あぁ待って優曇華!」


優曇華「ん?どうしたの?」


輝「あのね…」


ーーーーーーーーーーーーー


しばらく歩いてると、

兄ちゃんの元へついた。


羽を閉まって兄ちゃんに

そっと近づく。


この様子だと…

新しいマジック道具が出来たのね。


斬「よ!そろそろ来る頃かと

(もがっ!?」


私は兄ちゃんの口を塞いだ!

もちろん、手にはあの錠剤だ。


斬「お前…何飲ませた!?」


輝「羽が生える薬だよ!

先に試したから大丈夫だもんね!」


斬「だからっていきなり

飲ませるのは…うっ!?」


効果はすぐに出た。

兄ちゃんは手に持っていた

マジック道具をゴトっと落とすと

肩を抑えた。


斬「っ……ふ……」


しばらくすると…あれ?

しなる黒い棒状のものが

鎖骨あたりから出てきた。

キラッと光るたび

等間隔に黒いクリスタルが

それから現れる。


私の羽とは違って

なんだかかっこいい感じの羽だ。


永琳「あらら…優曇華ったら

本当に輝に飲ませてたのね。」


輝「永琳!」


永琳「もうダメじゃない、

七色系統の薬は扱いの難しい

から優曇華に任せてたのに。」


輝「ごめん永琳、

私達の世界では

夢のような効果だったから

つい…w」


斬「…輝、頼むからしゃべりながら

羽に触るのはやめてくれ///」


輝「いいじゃん別に

減るもんじゃないしw

クリスタルには

神経通ってないんだね。」


斬「まぁ、飾りみたいだな。

うあっ…だから触るなって!!///」


永琳「こらこら、あまりお兄さんをいじめるものじゃないぞw


ところで、マジック道具

というものは出来たのか?」


斬「あぁすっかり忘れていたなw」


輝「じゃあ私から見せるよ!」


私は自信満々に腕を回すと、

2人の見えない位置から

マジシャンがよく使うような

黒いステッキを取り出した。


素材は竹!

優曇華の友達だっけな…

てゐって子が

間違って竹を1本折っちゃって、

回収したのを私にくれたんだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


優曇華「間違って折ったのなら

大丈夫と思うけど…

一応内緒ね?輝ちゃん!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


クスッと笑って

そう言ってくれたのを

鮮明に覚えている。


この辺の竹は厚みがある。

棒状に切り取ってヤスリで削れば

あっという間に原型は完成!


後は何回か墨を重ね付けして…

両端を削れば出来上がり!


あ、細かい説明は

長いからなしねw


輝「さてさて、こちらに

1本のステッキがあります。


そちらのお客さん!

仕掛けがないか確認して見てよ!」


そう言って永琳に

ステッキを渡すと、

振り回したり

細部を確認したりした。


永琳「へぇ、この前てゐが折った

竹を使って作ってるのか。

工作が得意なのね。」


そう言って永琳は私に

ステッキを返した。


ふふっw ばれてないばれてないw


輝「はい、これでただのステッキ

だとわかりましたね!


ところが!ステッキを振って

魔法をかけると…!


ワン!ツー!」


…あれ、ちょっと蓋が硬いな…

竹だから?滑らない…

ええい!こうなったら強引に!


輝「スリィー!!」


最後のカウントはちょっと

力んでしまったが、


見事私はステッキに

でかでかとした花を

咲かせることに成功した!


あ、ちなみに花は

ここの離れに住んでいる

お姫様の古着を

永琳から貰ったから

それで縫って作ったんだ。


無地の部分探すの

大変だったなぁw


斬「やっぱ花とか

裁縫は得意なんだな。

でも日曜大工は相変わらず

苦手みたいだなぁw」


うぅ、さすがは兄ちゃん。

簡単にタネを見破られちゃった(泣)


一方永琳は期待通りの驚きよう!


永琳「信じられん…!

魔力も霊力も

なんの力も使わず

こんなことが出来るなんてな!


すごいぞ輝!」


あれ?変わった驚き方だな。

魔力?霊力?


頭の中が?で

いっぱいになる前に

私は兄ちゃんに言った。


輝「次は兄ちゃんの番だよ!

兄ちゃんはどんなのを作ったの?」


斬「俺は輝ほど細かい仕掛けは

施してないよ。」


すると、兄ちゃんは

何もないところから

トランプを出した!


斬「古いプラスチックの

大きな板があったからな、

それを切り出してヤスリかけて

はんだごてで

焼いて模様作ったのさ。」


頭上からパラパラと

落ちてきたかと思うと、

今度は下の方から

噴水みたいに出てくる…


兄ちゃんのすごい技術は

私には叶わないな…


斬「そんな顔すんなよ輝w

お前の作るマジック道具も

なかなかのものだぜ?」


わ!また読まれたw


輝「うん、ありがとう兄ちゃん。」


兄ちゃんはその後ランダムに

カードを一枚取り出すと、

私達に見せた。


取り出されたカードは…

ハートの2。


惜しいっ!私の好きな

ハートのエースと1こ違いっ!w


輝「これを覚えておくんだね。」


斬「そんなに

ハートのエースがいいか?」


輝「えっ?!

いや、そんな風には…///」


斬「図星だなw

なんならこのハートの2を

ハートのエースに変えてやるよ。」


兄ちゃんは左手でハートの2の

カードを持っていた

回転の勢いを付けて

背中から投げた!


投げたカードは見事に

右手のカードの束に刺さる。


シャッ、シャッと音を立てながら

アクロバティックなカード切りを

すると、斬は永琳の胸ポケットを

指差した。


斬「永琳さん、ちょっと

胸ポケットの確認を

お願い出来ますか?」


永琳「私か?別にいいが…

(ゴソゴソ…)ん!?」


永琳が胸ポケットを確認すると、

そこには1枚のカードが入っていた。


ハートの…エース!!


永琳「カード?

あっ、これってまさか…!」


斬「はい、ハートのエースです。」


輝「わあぁ!?」


こればっかりは

私にもわからない!

いや…わからないというより

出来ないって言った方が

正しいかな…


いやいや!わからないんだ!

そう!わからない!


輝「すごいよ兄ちゃん!

やっぱり私よりマジックの腕は

上だね…w」


そう言って苦笑いする私の頭を

兄ちゃんは優しく撫でてくれた。


斬「そんなことないぞ、

マジックの道具作りは

お前の方が上だ。」


輝「…うん。」


優曇華「師匠!

患者さんが来ました!」


永琳「おっと、少し長居したな。

いいもの見せてもらった!

ありがとな!


また手伝いがあったら

その時はよろしくな!」


斬「はい、お付き合い

ありがとうございました。


じゃあ輝、これは

預かっておくぞ。


もう少し蓋を開けやすく

しなきゃな、

改良しとくよ。」


輝「ありがとう兄ちゃん!」


そんな感じで兄ちゃんも永琳も

自分のやることに戻って行った。


輝「…改良って、工作も

兄ちゃんの方が上じゃないのさ…


ま、気にしたら負け負けw


早く薬を閉まわなきゃ!

次の薬も試して見たいし♫」


そんな感じで私も

その場から移動した。


…マジックも工作も

もっと練習しなきゃな…。




文「ふふふ…!

いや〜3日間粘ったかいが

ありましたね!


いい写真がたくさん撮れました!


今回の特集はあの双子で

決まりですね!」


To be continued next time♡

優曇華ぇー三( ゜∀゜)!!


はい、優曇華大好きです。


永遠亭に双子がいる間は

思う存分優曇華要素を

書き込んで行きます(。-∀-)ニヒ♪


相変わらずの気まぐれ投稿…

読者が増えたら「桜うさぎっ!」と

同様に定期的な更新に

切り替えたいと思います。


…ん?こんな時に新聞?


(パサッ)あぁ射命丸のとこの…


ファっ!!?Σ(゜д゜lll)

(どんな内容かはまた次回…w)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ