第十話 [これでハッキリしたのぜ。]
今回はR-15要素が入ります。
グロはないですがR-15要素が入ります。
しつこいようですがR-15要素が入ります。
15歳未満は…我慢して見なさい!(コラ
三「(`・∀・´)」
魔理沙の家に招待され、
人里を後にした奇術師キルテル。
向かう先は魔法の森。
ショコラは魔理沙のほうきに
乗せてもらって楽しんでいた。
しばらくすると、一向は魔法の森の
入口上空にたどり着き…
私達は今、空を飛んでいる。
あ、ちなみにショコラは
散々ほうきで飛び回って
満足したのか、
今は自分の妖力で飛んでいる。
魔理沙「ほら!もう少しで
魔法の森につくのぜ!」
人里を離れてからちょっとすると、
広い森が見えてきた。
輝「わあぁ!広い!」
眼下に見えるのは
葉っぱ葉っぱ葉っぱ!
木々がぎっしりと
敷き詰められた広い森だった。
魔理沙「ほら!あそこに
でっかいツリーハウスがあるのぜ?
あれが私の家だぜ!」
斬「へぇ〜、なかなか
洒落たツリーハウスだな。」
輝「早く行こうよ!
ほら、ショコラも
しっかり飛んで…ショコラ?」
今まで見たこともない
景色を見ていて全く
気がつかなかったが、
ショコラの様子がおかしい。
ショコラ「…うあ、あぁ…!」
その顔は恐怖で歪んでいる。
斬「どうしたショコラ?
大丈夫か?」
魔理沙「…おい、ショコラは
元は妖怪だって言ってたのぜ?」
輝「え?あ、うん。
ショコラは根っからの妖怪。」
魔理沙「…魔力は?」
輝「え?前に聞いたことあるけど、
ショコラには妖力しかn」
魔理沙「まずい…!
香霧堂に行くのぜ!!」
輝「え?どこ?」
魔理沙「いいから早く!!」
魔理沙の様子がおかしい。
苦しむショコラを抱えると、
真下に飛んで行った。
斬「しょ、ショコラが!?
どうしたんだ!?」
輝「とにかく
ついていってみよう!」
斬「わかった!」
ーーーーーーーーーーーーー
しばらくとばしていると、
大きなお店にたどり着いた。
扉には「香霧堂」と書いてある。
「closed」という看板が
扉にかかっているが、
魔理沙は扉を強く叩いた。
ダンダンダンッ!
魔理沙「霖之助!
準備中悪いが出てきてくれ!」
しばらくすると、
店主らしき20代位の青年が
扉を開けた。
霖之助「魔理沙…w
頼むから店が開いてから
来てほしいんだけどな。」
魔理沙「そうじゃないのぜ!
「幻殺しの香」を
借りたいのぜ!」
霖之助「え?それはどういう…」
…その時
ショコラ「ぎゃあああ!!
やめてよ!!なんで!?
なんでそんなことするの!!?
痛い…!
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイアアア!!!」
ショコラが魔理沙を振り払い、
首を抑えて暴れ始めた。
兄ちゃんはショコラを捕まえて
はかいじめにする。
斬「ショコラ!!
しっかりしろ!!…え?」
輝「ショコラ…顔が…!?」
ショコラの目が…黒い、
白目が消えている。
口には並行的な牙を
ちらつかせている。
…まるで人間の姿のまま
妖怪になってしまったようだ。
口からは吠えるような悲鳴とともに
泡立った唾液が溢れてくる。
目には…涙。
霖之助「…この者には
魔法の森の幻術に対する
抗体がないのですね。
早く中に入ってください。」
魔理沙「悪りぃな霖之助、
2人とも入ってくれ。」
斬「わかった!」
輝「ショコラ!しっかりして!」
店の中に入ると、
そこには色々な物があった。
現実にもある物、見たことない物、
もはや使い方がわからない物…
店主らしき人は奥の部屋に行き、
しばらくすると変わった形の
お香を持って戻ってきた。
オレンジ色の煙を
ショコラに吸わせる。
ショコラ「あああ…
怖いよ…!怖いよ…!!」
霖之助「もう怖いものは
一切ありません。
ここにいるのは
あなたの味方だけです。」
ショコラ「首が…僕の血が…!」
霖之助「血など一滴も
失われていません。
もう一度言います。
もう怖いものは
一切ありません。
ここにいるのは
あなたの味方だけです。」
ショコラ「………」
しばらくして
ショコラは落ち着いた。
涙を流してはいるものの…
その瞳には白目が戻り、
口には牙なんて
見当たらなくなっていた。
正気に戻ったショコラは
ボ〜ッとした感じで
私に話しかけてくる。
ショコラ「ますたぁ…
僕、とても怖い夢を
見ていたんです。
僕がますたぁ達に会う前…
血を何かに吸われた
感覚を…思い出していました。
たくさんあったはずの僕の血が…
みるみるうちに抜き取られて…
意識が遠のいて…!
噛まれた時とてもとても
痛かったです!!
ますたあああぁ!!」
そう話すうち、ショコラは
大粒の涙をポロポロとこぼしながら
私に抱きついて来た。
私はショコラの頭を撫でる。
ショコラ「僕、迷いの竹林に
住んでいたから
天敵なんかいなくて…!
襲われた時もどうしたらいいか
わかんなくて…!!」
輝「もう大丈夫だよショコラ、
なんかあったら私達が守るから。」
ショコラ「うぅ…ぐすっ…(泣)」
霖之助「…彼、吸血された
経験があるみたいですね。」
魔理沙「これで
ハッキリしたのぜ。」
斬「え?どういうことだ魔理沙?」
魔理沙「今回の異変に関わった妖怪達…
永琳によると、全部貧血を
起こしてたらしいのぜ。
原因はわからなかったけど、
これで原因は
「何者かによる吸血」
で間違いなさそうなのぜ。」
霖之助「吸血…!?
じゃあ今起こっている異変は
スカーレット姉妹が…!」
魔理沙「いや、倒れた妖怪や
妖怪の死体は昼間にも
見つかっているのぜ。」
レミリアは夜にしか行動しないし、
フランも最近は地下に
こもりがちなのぜ。」
霖之助「じゃあ…」
魔理沙「妖怪達の中に
吸血種が生まれた可能性がある
ってことなのぜ。
その内、妖怪退治の依頼が
増えるかもしれないのぜ。」
霖之助「となると…みなさん
気をつけて下さいよ。」
輝「大丈夫だよ!
今なら弾幕も打てるし
空も飛べるから!」
斬「だな。今の俺たちには
幻想郷で生き抜く力がある。」
霖之助「そうか、心強いな。」
魔理沙「問題はショコラ…
今はお香を嗅いでるから
理性を保っているけど、
これからどうするのぜ?
そのお香は非売品だし…」
輝「それなら考えがあるよ!
店主さん、ここお店なんでしょ?」
霖之助「え?あぁ、
魔法の道具、普通の道具、
冥界の道具、何でも
取り扱っているよ。」
輝「なら、なんというか…
魔力を凝縮した宝石?
というか宝玉っぽいのは
ありませんか?」
霖之助「それなら、
ちょうどいいのがあるよ。」
そう言うと、店主さんは
一つの機械を指差した。
椅子に装置がついた機械…?
タンクを開くと、
不思議な色を放つ宝石が
ぎっしりと入っていた。
霖之助「これは魔力が
体に溜まり過ぎた者から
魔力を一部抜き取る装置だよ。
タンクに溜まっているのは
魔力が結晶化した石。
もちろん石は売り物だよ、
サイズによっては
値段は変わらないけどね。」
輝「これ下さい!」
魔理沙「石なんて買って
何をするつもりなのぜ?」
斬「そうか…!考えたな輝!」
輝「えっへっへ♪」
私は店主さんにお金を払って
ちょうど良さそうな石を
取り出すと、
それをショコラに持たせた。
ショコラ「わぁ…!
キレイな石ですねますたぁ!」
輝「ショコラ、あのね、」
ショコラ「ふふっw
わかりますよ、
女の子のますたぁが
考えそうなことです。」
ショコラは首元に石を当てると、
おもむろに石を持つ手に
妖力を込めた。
すると、ショコラの手から
金やら牛皮やらが生まれ、
ショコラの首にまとわりついて
首輪になり、石は鈴になった。
魔理沙「えっ、ええぇ!?」
ショコラ「やったあ!
かっこよく出来た!
魔理沙、似合う?」
魔理沙「あ、あぁ。似合うのぜ。」
霖之助「驚いたな、
これはショコラの能力かい?」
斬「表向きには話せないがな。
「何かを作りだす程度の能力」
という能力を
ショコラは持っている。
郊外はやめてくれよ。」
霖之助「わかった。」
魔理沙「とにかく、
ショコラの魔力はこれで
補給できたわけなのぜ。
これで再出発出来るのぜ!」
ショコラ「うんっ!
僕、もう大丈夫だよ!」
斬「あんまり無理すんなよ…」
輝「店主さん、
ありがとうございました!」
霖之助「まいどあり、
今度来た時はお茶でも
ご馳走するよ。」
ーーーーーーーーーーーーー
私達は香霧堂を後にすると、
再び魔理沙の家を目指した。
ショコラは先ほどとは
打って変わり、
元気に魔法の森の空を
飛んでいる。
ショコラ「ますたぁ!
魔法の森の空気って
こんなにキレイだったんですね!」
輝「マイナスイオン
たっぷりだからね!」
斬「いやマイナスイオンは
伝わらないと思うぞw」
魔理沙「ついたぞ!
ほら、入ってくれ!」
魔理沙の住まいのツリーハウスに
到着すると、私達は中に通された。
…ハッキリ言おう、
散らかりすぎだ。
絵本の世界とかでよく見る
魔女の家とか部屋に
大量の本をぶちまけたような…w
ただ、足場がないわけではなかった。
テーブルに座らされると、
器に入った紫色のスープを持ってきた。
ショコラ「おぉ〜…ぉw」
斬「な、なんか怪しい色だな…
大丈夫かこれ?」
と、兄ちゃんが言ったのと同時に
私は帽子を脱いで
スープに口をつけた。
永琳の薬を飲んでたおかげで
慣れてたのかな?
なんのためらいもなく
ズルルっと飲む。
斬「ちょ、輝!?」
魔理沙「お!いい飲みっぷりなのぜ!
嬉しいねぇw 疑わずに
これを飲んでくれたのは
輝が初めてなのぜ。」
不思議なスープだなぁ…。
ちょっと苦かったが、
それが逆にクセになりそうな味だ。
片栗粉を入れたみたいに
トロトロしている。
輝「美味しい!」
斬「え!?」
ショコラ「ますたぁ本当!?
(ピチャ…)
あ、舌使っちゃダメなんだっけw
(ズルル…)
本当だ!美味しい!」
魔理沙「疲労回復のスープなのぜ!
このちょっと苦いのが
体にいいのぜ。」
魔理沙もテーブルに座って
帽子を取り、自分の分のスープを
飲み干した。
ふう。と息をついて
くつろぐと、キレイな金髪が
窓の隙間風に揺れる。
兄ちゃんも帽子を脱いで
ためらいながら
ちびっと飲んだが、
すぐに飲み干した。
斬「うんま!」
しばらくして全員スープを
飲み終わると、魔理沙は
皿を片付けた。
そして本題に入る。
魔理沙「文々。新聞とかを
見て知ったのぜ、
斬と輝は面白いスペルカードの
作り方をしているのぜw」
輝「面白い作り方?」
斬「面白い作り方?」
ショコラ「聞きたい!
どんな作り方なの?」
魔理沙「コホン…
私や他の奴らは頭でイメージした
弾幕のイメージを
手に込めた魔力や妖力に
注いでスペルカードを作るのぜ。
まぁ私みたいに手作り
するのもいるけどな。
ほら、こんな風に。」
すると、魔理沙は1つの
スペルカードを取り出した。
魔符「スターダストレヴァリエ」
魔理沙らしいきらびやかな
弾幕の絵が描いてある。
ショコラ「手に込めた魔力や妖力…
むぅ〜!!」
ショコラは気になったのか、
手に妖力を込め始めた。
多少ひん曲がっているが…
そこにカラフルなスペルカードが
出来上がった。
ショコラ「わぁ!本当だ出来た!」
魔理沙「覚えが早いなw
えっと…甘符「ちょこれいとBB」?
か、かわいい
スペルカードなのぜ(苦笑)」
わかる、わかるよw
ショコラってオスなのに
たまに乙女な一面があるんだよw
魔理沙「まぁこんな風に作る
わけなんだけど…
斬と輝は最初からあるイメージに
魔力を込めてスペルカードを
作ることが出来るのぜ。
例えば…道具を使って
スペルカードを作るとか。」
輝「こういうこと?」
私は試しにステッキを取り出し、
魔力を込めて花を咲かせた。
そこから1枚のカードが出て来る。
奇術「黒棒出現の華」
魔理沙「うおっ!?これが奇術かw
本当にただの棒に花が咲いたw」
輝「言われてみれば
道具を使ってるね。」
兄ちゃんもトランプの束を
取り出し、魔力を込めて
1枚のカードを引き抜いた。
奇術「フォーマークカード」
斬「そういえば気がつけば
道具を使って作ってたな。」
魔理沙「すごい作り方だなぁ…
下手したらレパートリーは
無限なんだよなこの作り方w」
輝「え?」
斬「え?」
ショコラ「無限大?
どういうことなの?」
魔理沙「スペルカードの作る上で
大変な作業…
それは「明確なイメージ」。
2人の作り方はその作業を
完全に省いている。
つまり題材になるものがあれば
なんでも作れるって寸法なのぜ。」
輝「何それすごい!」
斬「何それすげぇ!」
魔理沙「…わざとか?w」
ショコラ「いやぁこれには
僕もいつもビックリするんだよw」
魔理沙「マジか…w」
輝「ということは…」
私は試しに、その辺にあった
鞘に入ったナイフを
魔力を込めて引き抜いた。
…カッ
プラスチック質の音が
テーブルに鳴り響く。
ただ…ただ魔力を込めて
ナイフを引き抜いただけなのに。
そこにあったのは
スペルカードだった!
私と兄ちゃんの作り方は
魔理沙の言った通り、
道具を使う作り方のようだ。
鋭利「試しき、抜きし刃。」
…なんで私のスペルカードは
こんな残念な名前になるんだろうw
兄ちゃんのは英語っぽい名前で
かっこいいのが多いのに…
斬「そんな落ち込むなよ輝w
英語のがいいのか?
俺は日本語の語呂合わせも
いいと思う。」
え?あぁ、
横から見てたんだ。
兄ちゃんは落ち込んでいた
私の頭を撫でた。
指の長いすらっとした暖かな手…
私の顔からは安心感で
笑みがこぼれる。
子供くさいかもしれないが、
兄ちゃんに頭を撫でられるのは
この年では少々照れ臭いが…幸せ。
トントン
不意に、扉が叩かれた。
魔理沙が様子を見に来る。
魔理沙「誰なのぜ?」
「私よ魔理沙。」
魔理沙「あぁアリスか、
今鍵を開けてやるよ。」
魔理沙は席を立って
玄関に行ってしまった。
斬「アリス?誰のことなんだ?」
ショコラ「魔理沙のお友達だと思うよ!」
輝「友達かぁ、どんな人なんだろ。」
魔理沙が鍵を開けて扉を開けると…
To be continued next time♡
夢見「中途半端な
話の切り方をして申し訳ないw
なんか適当なとこで切らなきゃ
終わらなかったんで(汗)」
はぁ…(゜д゜lll)
テスト期間終わったのはいいですよ。
いいですよ。
いいですけど…
妹のテスト期間が
始まってしまったあああ!!!
((((;゜Д゜)))))))
なんか、自室で苦しそうに
勉強してるんですよ最近…
(; ̄ェ ̄)
よし!明日はドーナツ買ってやろう!
凸(`△´#)凸テストキル ユゥゥゥ!
え?シスコン?
誰のことでしょう?♪
m9(´∀`)