転校生はまさかの人
僕はその顔をなかなか思い出せなかった。
先生が生徒に向かって言った。
「転校生を紹介する」
と、転校生は自己紹介を始めた。
「私は、東京からここ北海道に来ました河本 裕子です。みなさんよろしくお願いします。」
皆が笑顔で迎えていた。
しかし、次の時間は、体育だからすぐに教室から移動した。
僕は筆箱を忘れて教室に戻ると、転校生の河本さんしか居なかった。
僕は、女の子と2人きりの空間に入ることは初めてだった。心臓はバグバグして破裂しそうだった。
筆箱を取って早くこの空間から出ようと思った時、
「体育館はどこですか?」
と聞いてきた人は、河本さんだった。
僕は緊張しながらも
「体育館なら一緒に行こう。早くしないと先生に怒られるから
「ありがとうございます」
と2人きりで体育館に行った。
体育館まで距離があるのに一言も話さないのは、不自然かと思い話しかけてみた。
「北海道はどう?」
初めて会う人と話す鉄板の会話だ
「まだこっちに来て全然経ってないからわかんない」
と言われて返す言葉が見当たらない。
そのときだった・・・・・・
「あなた昨日筆箱落とされた方ですよね?」
と、聞いてきて動揺が隠せなかった。
まさか、昨日僕の頭の中で考えていた子がこの子だとは
もう一度会うことが出来るなんて
夢にも思わなかった。
さぁ、次回はこの2人になにか発展することはあるのか?
奇跡的な出会いをした2人は次回どうなるのか?
クラスメイトと僕の関係はどうなってしまうのか?
次回も楽しみに