とっりく すたー
いぁいぁはすたー
読者の皆様、SAN値の貯蔵は十分ですか?
では、SAN値、直葬はっじまるよー♪
さてさて、どこまで、話したっけな、ああ、レーヴァティン誕生までだっけか。
では、そろそろ、次の物語を始めるとするかね。
「このく■■たれな世界へようこそ」
気がつけば俺はレーヴァティンを握り締めて、大草原の真っ只中に立ち尽くしていた。
「おぃ、馬鹿野郎、状況が掴めねぇんだが、説明はあるか?」
「うむ、主殿、お答えしよう。ここは、この世界の第11層にあたるフィールドのどこかだ。」
”第11層” ”フィールド”
少なくとも、俺には理解不能な単語が二つ出てきたな。
「この世界は全部で14層で構築されているのだ。」
なるほど、フィールドは全14層と、となると、ここより下は3階層か、もしくは、11階層のどちらかかだな。
「うむ、主殿は、理解が早くて助かるな。ここより下は12層ある。」
「ほう、意外と高いじゃないか、あれか、下に行くほうが、偉いのか?」
数字の大きい階層のほうが良いのかどうかも、判断付きかねるからな。
「もちろん、数字が大きいほうが良いのです。ざっくり、説明させて頂きますね。」
階層は13階層が最上階である。
1階層より下は、地下層となり、トゥエルブ以下が存在する階層となる。
各階層ごとに、管理するトゥエルブが存在して、レーヴァティンは順列2位、11層に位置する管理者である。
「つまり、ここは、貴様の管理するフィールドってことか?」
「ですです、主殿、意外と自分は優秀なのですよ」
しかし、いや、となると、解せぬ…
「なぜ、自分が主を持たぬかですね」
そうだ、これほど、位(?)の高い、トゥエルブであるならば、それ相応の主が存在したはずなのだ。
「自分の主は消えてしまったのです。突如、フィールドに現れた黒い穴に自分ごと吸い込まれて…」
あれ、凄い、嫌な予感がします。
それって、もしかしなくても、どこぞの馬鹿師匠のせいな気がふつふつと…
「うん、謎は解けた。正直すまんかった。もし、あれと見える事があれば、しっかりと滅しておこう。」
「いえいえ、よいのです。正直前の主殿は、上を目指す心が折れておりましたので…」
心が折れる…
トゥエルブにおいて、順列2位まで、辿り着いておきながら、上を諦める。
全幅の信頼を置き、その望む形に刃を砥ぎ、技を磨き、同じトゥエルブ同士でシノギを削った主が、諦めるか…
「なんだ、この上の主とトゥエルブってのは、それほどまでに、圧倒的なのか?」
「ええ、圧倒的ですよ、今まで、挑んだ挑戦者は、主、ウエポン、含めて全て再起不能です。」
ほうほう、中々に、素晴らしい戦果ですね。
しかし、再起不能とはなんだ?
「ええ、そうですね。この上に居る奴等はですね。ウエポンと主をセットで”ドッペル”と呼ばれています。」
”ドッペル”ねぇ。
「主本人も、武器本人も特定の形を持たず、相手に合わせた鏡の如き奴等です。」
「はぁはぁ、つまり、コピーマンなわけだ、しかし、それだけでんな凄まじい結果を残せんのかね?」
よくある鏡の魔術にしろ、実際に見よう見真似といえど、練り上げた技、技術、武器の形状そんなに完璧にコピーできるのかね?
「主殿、奴等のはコピーではありません。性質の悪いことに、」
「ああ、後期型つうか、進化系なのか、修練の上に辿り着いた奥技の先を行かれんのか、あー、それは、再起不能も有り得るわ…」
その姿を見れば、死ぬと言われる。
”ドッペルゲンガー”なるほど、死ぬわけだ。
武芸者として、武器として、主として、ウエポンとしてか…
「分かった、つうか、把握したわ…」
最悪ですね。でも、良く考えて見ましょう。
「なんだ、それ、俺にとっては、まったく、困らねぇな」
「え?」
いやほら、俺、奥技なんざ、ねぇし、これからも作る予定ないし、そもそも、武芸者じゃない!(きりっ
「いや、あの、そのどやぁー、見たいな顔されても困るんですけど。」
「ああ、悪い、んじゃ、他の連中に挑戦か何か挑まれる前に、ドッペルってのに挑みたいんだけど」
非常に、大事な事なのだが、今だから、武芸者でない今なのだ。
これから、下の連中なり、なんなりの相手をしていけば、必然的に…
「そうですね、肉片にバラされない為にも、技術を習得しないといけなくなりますし、そうするとですか」
そうそう、今だから、困らんのですよ。
そして、後ほどすげぇ困るわけです。
「とはいえですね、主殿、大変残念ながら…」
「ほう、始めてみるマスター殿ですな。某、この第11フィールドを管理させて頂いている”シャッハ”と申します。」
銀の長髪に切れ長の三白眼、その長身たるや、六尺二寸、手に持つは鋸型の刃を持つ三尺前後のデカ鋏…
「いやー、お初にお目にかかります。えーっと、なんです。元第11フィールドの管理者なんですけど…」
「おお、前任者の方ですか、ずっと気がかりだったんですよぉ」
いや、意外といい人ですね。
ほら、友好的そうじゃないですかぁ。
「まだ、バラしてもいないのに、管理者権限がこっちに来ちゃって、不安で不安で…」
バラすってなんでしょうね。
ああ、でも、あれかもしれませんね。
六尺四寸の大鎌と三尺前後のノコ鋏の対決ですか…
「いやーほんと、この世界も素敵に■■じゃねえかよっ!!!」
こうして、俺のハヂメテの戦闘が始まったのでしたマル
はい、ハヂメテの他のトゥエルブのマスターです。
いやー、心温まるストーリーになりそうですね。
死なない人間でも、ぎ■ぎ■されると…