第五話 綴られた想い
世の中は理不尽だ
この世で嫌いな人がいない人間はいないだろう
もちろん、僕にも嫌いな人はいる。
しかし、それを人前で口にしようとは微塵にも思わない。
いや、思ってはいけない
相手を嫌いになることは自由であり、憲法でも自由権の精神の自由として保証されている
だが、それを口にしてはならない。
口にした時点で人間ではなくなる。
だが、少なくとも反省し気をつけるように心がけた者は救われるだろう
だが、僕が見てきたこの世界に人間と呼ばれる生物はいない!!
みな、人間ではない何かだ。
憎しみに溺れた豚である!!
神は一度私たちに失望し、ノアの大洪水で人間を滅ぼした。
ノアだけは助かった。
ノアは嫌いな人を言わなかったのだ。
だから救われた。
腐った世界で人間だったのはノア一族だけだったのだ。
だから、もう一度人間は滅ぶべきだ。
生き残って良いとされるのはいじめをしていない全ての人間だ
いじめをしていた者は地獄に落ち、永遠の炎で焼かれる。
そうして、苦しみ反省する。
しかし、2度と許されることはない。
なぜか話がずれてしまったがいじめを受けているような人間のみ入れ。
そして、ここで話し合おう。
いじめを受けている人全員が家族だ。
仲間だ。友達だ。
以上だ。
『なんだこの掲示板は?』
彩那はポツリとそう呟いた。が、せっかくなので入ることにした。
書き込みはまだ0件だった。
【はじめまして、彩那です。いじめ辛いです。ホントに…涙が出ます。よろしくお願いします。】
そう、書き込んだ。
これが掲示板との出会いだった。