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中二病の地球防衛論~最強チートは雑草だった~  作者: とまCo
第1章 揺らぎの始まり

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プロローグ

 私は、あの日の海の匂いを今でも覚えている。


 春と秋が消えかけた世界で、季節の境目は曖昧になり、

 風の温度さえ、どこかぼやけていた。

 それでも海だけは、変わらずそこにあった。


 あの頃の私は「僕」だった。

 自分の小さな世界の中で、世界の仕組みをI/Oで分解しながら、

 何か大きなものに触れたつもりになっていた子ども。


 けれど、海は違った。

 海は、私の知らない“記憶”を抱えていた。

 痛みも、優しさも、失われた季節の気配も。

 そして——あの声も。


 「……まこと、聞こえる?」


 その瞬間から、私はもう“僕”ではいられなかった。

 海の声に触れたとき、世界は静かにひっくり返り、

 胸の奥の何かが、長い眠りから目を覚ました。


 あれは夢だったのか。

 妄想だったのか。

 それとも、未来の私が見た“可能性”だったのか。


 今でも分からない。


 ただひとつだけ確かなのは——

 あの日、海が私を呼んだということだ。

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