レクターレ動乱。いつもの手。
【オイ、アッガス・マルド。ここで私はいつもの手で行くぞ!】
レイガス・サロー千人隊長が【念話】でそう告げると、アッガス・マルド少佐はうなずいてこう伝えた。
【あぁ、わかった【弓騎兵達】では“突撃”戦法は難しいからな】
レイガス・サロー千人隊長とアッガス・マルド少佐の二人はうなずき合うと、部下に【念話】で指示を出した。
「あっレイガス・サローの【騎兵隊】が西に、そしてアッガス・マルドの【重騎士団】が東へ逃げて行っちまった!」
スラス・コクトー少将の部下。ロス・ハロー少佐が、信じられないモノを見た。ッと言わんばかりに呆気にとられた様に声を出した。
「ロイド・アース大佐。君の部隊でレイガス・サローを追ってくれ、私はアッガス・マルドの方に向かう」
そう言ったスラス・コクトー少将を見て、ロイド・アース大佐は即答した。
「お任せください、コクトー少将! レイガス・サロー千人隊長は、必ず捕虜にして来ます」
そう言ってロイド・アース大佐は、自分の部下四百人を連れて。レイガス・サロー千人隊長を追撃に出て行く。
長年の部下として、スラス・コクトーの下で働いて来たロイド・アースは。コクトー家とサロー家の、『秘密の取り決め』の事を知っている数少ない一人であった。
「サロー千人隊長【ミリアン軍魔法騎士団】も二手に分かれて来ます。こちらには約四百騎、指揮官の盾の紋章からしてアース一族の者と思われます!」
その特殊能力【千里眼】によって、レイガス・サローの右手とされる。ルーク・ロイド百人隊長がチラッと後ろを見てそう報告した。
「ルーク、お前の目は本当に便利だな。確かにアース家の次男がコクトー少将に仕えている。確かロイド・アース大佐と言ったはずだ」
何故、レイガス・サロー千人隊長が。スラス・コクトー少将の家庭の事情を知って居るのかを、ルーク・ロイド百人隊長は不思議に思うが。軍人として、憧れているレイガス・サロー隊長から褒められるのは嬉しかった。
「相手との距離は解かるか?」
レイガス・サロー千人隊長のその言葉に、ルーク・ロイド百人隊長が即答する。
「約五百メール(約五百メートル)です!」
その言葉にうなずいたレイガス・サローは、自分が率いる【弓騎兵隊】に命令する。
「全隊停止。この場で【魔法騎士団】と打ち合いをする、矢じりの種類は“鉄”!」
だんだんと、書ける事が減って来ました。
そろそろ終わらせないと、マンネリになってしまう。
だが、そうは問屋はおろせない。
困ったモノです。
では、次回にお会いしましょう。




